Her Friend

小公子セーラ物語 エピログ

最初のページへ  前ページへ


小公子セーラのファンの皆様へ

 ∩_∩
(´ー` )
(____ )〜

「セーラ君が幸せになってよかった」、「セーラ君の健康と長寿を祈っています」、「いいお話なので、プリントアウトして子供に読ませました」などなど、たくさんのファンレターをいただきました。本当にありがとうございました。 めでたしめでたしの結末、皆様には、そのまま幸せな気持ちでいていただきたいという思いもあり、なかなか筆を取ることができませんでした。しかし、やはりお知らせせねばと思い、その後のご報告を申し上げる次第です。

セーラ君は昨年(2004年)夏、老衰のため亡くなりました。 会長さん宅のお気に入りの場所で、特に苦しむこともなく、会長ご夫妻と飼い主♀、往診してくださった獣医師の先生の4人が見守る中、眠るように静かに息を引き取りました。 獣医師の先生によれば、「たぶん17〜18歳にはなっていただろう」とのこと。「よくここまでお世話なさいましたね。これはもう天寿です。立派なものだ」とのお言葉も頂戴しました。

セーラ君は、今、会長さん宅のイチイの木の下にいます。 このイチイの木は、ただのイチイの木ではありません。太平洋戦争末期、空襲でこの町一帯が焼け野原になった時、このイチイの木の皮だけがわずかに焼け残り、その後、新たな芽を出して再生し、戦災と敗戦で茫然自失していた町の人たちの心の支えとなった、神聖な木です。木の隣には、小さな祠もあります。町のサンクチュアリですね。 セーラ君は、そのイチイの木の下で永遠の眠りについています。

「ここにセーラがいれば、ずっと守ってくれるような気がするから」 会長さんご夫妻の言葉です。

小公子セーラはさらに出世して、聖セーラになりました。

 


[go TOP]