SC18/WG8(Document Processing and Description Languages)活動報告


96年度のWG8の主要な活動を次に整理する。

(1) 文書スタイル意味指定言語 DSSSL(ISO/IEC 10179)が, 1996年4月に出版され,その後直ちにDSSSL処理系Jadeが発表されて, DSSSLの実用化が急速に進みつつある。それと併行してDSSSLエラーレポートが提出され, 技術訂正の手続きが開始された。

(2) 標準ページ記述言語 SPDL(ISO/IEC 10180)については, その処理系が開発され, フリーソフトとしてWG8のWebサイトから提供されている。

(3) ハイパメディア及び時間依存情報の構造化言語 HyTimeの技術訂正は, それを盛り込んだHyTime改訂版として出版されることになり,その原案が配布された。

(4) 標準一般化マーク付け言語SGML(ISO 8879)のNaming ruleに対する技術訂正が提案され, 承認された。

(5) フォント情報交換(ISO/IEC 9541-1)に対する修正案 DAM 1(書体分類)が投票によって承認され,AMテキストが作られた。

(6) フォント情報交換(ISO/IEC 9541-1)に対する修正案 PDAM 2(技術拡張)のが投票によって承認され, DAMテキストが作られた。

(7) フォントサービス(ISO/IEC 15413)のCDテキストが作成され,投票が開始された。

(8) トピックナビゲーション(ISO/IEC 13250)のNP/CD投票が行われ,承認された。幾つものハイパテキストのインデクス対象に一貫性をもたせるため, 共通トピックの体系形式を規定している。

(9) ISO HTMLのNP提案が行われ, SC18レベルのNP投票で承認されて, エディタが指名された。

(10) 標準マルチメディアスクリプト言語 SMSL(ISO/IEC 13240)のCD投票結果を反映した新テキストが作られた。それはMID(Metafile of Interactive Document)との整合によって,Interactive文書(特にIETM)への適合を配慮することになった。

(11) SGMLの記法宣言等で用いる公開識別子の一覧を提供するTR 9573-9のPDTR投票が開始された。