標準情報(TR) TR X 0032:2000
段階スタイルシート 水準2(CSS2)
Cascading Style Sheets, level 2 CSS2 Specification
より
各CSS特性定義は,次のような主要情報の要約で始まる。
値(Value): | 正当な値及び正当な構文 |
初期値(Initial): | 初期の値 |
適用対象(Applies to): | この特性を適用する要素 |
継承(Inherited): | 特性の継承性 |
パーセント値(Percentages): | パーセント値の解釈方法 |
メディアグループ(Media): | 特性を適用するメディアグループ |
この部分は,特性に関する妥当な値の集合を指定する。値の型は,次のいくつかの方法で指定してよい。
これらの定義における他の語は,引用符なしに文字通りに現われなければならないキーワードとする(redなど)。 斜線(/)及びコンマ(,)も文字通りに現われなければならない。
値は, 次のとおりに配置してよい。
並置は2重縦線よりも強く, 2重縦線は縦線よりも強い。したがって,次の行は等価とする。
a b | c || d e [ a b ] | [ c || [ d e ]]
すべての型,キーワード又は角括弧で括られたグループの後には, 次の修飾子が一つ 続く。
次の例は, さまざまな値の型を示す。
値: N | NW | NE
値: [ <length> | thick | thin ]{1,4}
値: [<family-name> , ]* <family-name>
値: <uri>? <color> [ / <color> ]?
値: <uri> || <color>
この部分は, 特性の初期値を指定する。特性が継承される場合,これは, 文書ツリーのルート要素に与えられる 値となる。スタイルシートの指定値,継承値及び初期値の間の相互作用に関する情報については, 段階の節を参照されたい。
この部分は, 特性が適用する要素をリストする。すべての要素はあらゆる特性をもつ と考えられるが,ある型の要素に対してレンダリング効果をもたない特性もある。例えば, 'white-space'は, ブロックレベル要素だけに影響を与える。
この部分は,特性の値が先祖要素から継承されるかどうかを示す。スタイルシートの指定値,継承値及び初期値の間の相互作用に関する情報については,段階の節を参照されたい。
この部分は,パーセントが特性の値に現れる場合, それをどのように解釈するのがよいかを示す。"N/A"がここにある場合,特性がパーセントを値として受け付けないことを意味する。
この部分は,特性が適用するメディアグループを示す。 適合性条件は,利用者エージェントは, それがこれらのメディアグループに含まれるメディア型へのレンダリングをサポートする場合には,この特性をサポート しなければならないことを示す。
簡略記述特性である特性があり, それは, 文書作成者が単一の特性を用いていくつかの特性の値を指定することを可能にする。
例えば, 'font'特性は, 'font-style', 'font-variant', 'font-weight', 'font-size', 'line-height', 及び 'font-family'をすべて一度に設定する 簡略記述特性とする。
簡略記述フォームから値を省略すると, "欠"特性はいずれもその初期値を割り当てられる。 (段階の節を参照)
この例の,複数のスタイル規則を次に示す。
H1 { font-weight: bold; font-size: 12pt; line-height: 14pt; font-family: Helvetica; font-variant: normal; font-style: normal; font-stretch: normal; font-size-adjust: none }
この記述は, 単一の簡略記述特性を用いて,次のとおりに書き直してもよい。
H1 { font: bold 12pt/14pt Helvetica }
この例では, 'font-variant', 'font-stretch', 'font-size-adjust', 及び'font-style'は, その初期値をとる。