ITSIG/XML Ad-hoc Meeting報告

2000-02-08
小町祐史


1. 日時

2000-02-08, 10:00-14:00

2. 場所

ISO中央事務局

3. 参加者

A. Samarin, D. Gerundino, P. Rinta-Filppula, 小町

4. 配布文書

Doc No.TitleFile NameRequestor
x-1Activity Report, Plan and Discussion of XML Project rep_plan.htmY.Komachi
x-2Design Principle of XML DTD for standards documents desg_dtd.htmY.Komachi
x-3XML DTD ver.2k01 xmls_dtd.txtA.Yamada
x-4Simple XSL(IE5 version) specification simple.xslS.Kaida
x-5Example of XML document instance DSSSL.xmlS.Kaida
x-6XML and around Q.txtA.Samarin
x-7ISO-DTDs std94a.zipA.Samarin
x-8ISONET documents isonet.zipA.Samarin

5. 審議

5.1 事前文書配布

Samarinさんに対して事前に, 文書x-1をEmailで送付しておいた。

5.2 小町プレゼンテーション

x-1からx-5の内容を簡単に紹介した。XSLでスタイル指定(x-4)されたXML文書インスタンス(x-5)のデモは, Web文書の特徴を適切に表現でき, ISO中央事務局のメンバの興味を充分に引きつけるものであった。

5.3 XML DTD

x-2に整理したISO/IEC TR 9573-11のDTDの問題については, 既にSamarinさんも把握しており, TR 9573-11のDTDを修正したDTD(x-7)があるので, 今後はそれに基づいて作業してほしいとの要求をSamarinさんから受けた。ただしそのDTDも印刷文書を対象としたものであり, Web文書固有の課題については今後の検討であことを確認した。

Gerundinoさんからは, これまでの印刷文書対象のSGML文書とWeb配布用のXML文書とは, 相互に変換可能(例えばXSL-Tなどによって)であることが望まれるとのコメントをいただいた。

数式のDTDについては, 既にISOがある(JTC1の規格ではない)のでそれを参照してほしいとのことであった。化学式についてはコメントなし。

5.4 スタイル指定

Web配布文書についてはXSLの導入を勧める。Web文書固有のスタイルについては今後の検討であことを確認した。

印刷文書を対象としたSGML文書のスタイル指定は, ISOに導入されているAdobeのシステムに組み込まれている。Web配布文書のスタイルについても,このスタイルと整合がとれていることが望ましい。

5.5 ISONET DTD

主としてメタデータを扱うISONET(x-8)のDTDについても, XML化を考えたい(Samarinさんの要望)。

5.6 ISO ballot markup language

XML化された規格原案に対する国際投票のデータのXMLをSamarinさんは推進したがっている。しかしGerundinoさんは, 電子投票が試行されようとしている今の段階で, そこまで推進することには懸念をもっており, ISO中央事務局内で合意がとれていない。

5.7 優先順位

多くの課題があるので, 課題の優先順位の案をSamarinさんがx-6にまとめた。これの一部に対してGerundinoさんが異議を唱えたので, 改訂案をSamarinさんがEmailで送ることになった。

5.8 次回予定

2000年6月のXML Conference(at Paris)において2回目のITSIG/XML Ad-hoc Meetingを行い, 進捗を報告する。