RDF (Resource Definition Framework)は、W3Cで検討している仕様書で、アップル社のMCFをもとに改良を重ねたものである。メタデータのためのフレームワークで、Web上の機械可読情報を交換するアプリケーション間の相互運用のために作られたものである。用途としては、検索エンジンによる資源探索、電子図書館などの内容のカテゴライズ、知識共有のためのソフトウェアエージェント、内容のランク付けなどが考えられている。RDFは、人が介在せずにWeb資源を自動処理できるように機能を強化したものである。
RDFの情報モデルでは、メタデータを、リソース、プロパティ型、値というタプルで表現する。同一リソースのタプルの集合であるアサーションとしてメタデータを記述し、記述にXML構文を用いる。
RDFの応用
Webの検索やWWWサーバや、RDB用データベース、ローカルデータベース、レガシーデータベースなどを同一インタフェースで利用する情報プラットホームなどが実用化されている。
RDFの今後の作業としては、次のようなものが挙げられる。
検索問題−自動AgentがWeb上で効果的な作業をするような一般課題−の解決策は、より詳細な記述をWebに対してできる機構を提供することである。すなわち、Webの状態を「機械可読」から、「機械理解」へと引き上げるように変えることである。
メタデータは、「データについてのデータ」であり、またこの文脈では特に「Web資源記述データ」のことを指す。データとメタデータの違いは、絶対的なものではなく、アプリケーションによって起きる(あるアプリケーションではメタデータなのが別のではデータでもある)。
RDFの本質はノード、属性、値のモデルである。このモデルのインスタンスをファイルに蓄積したり、インスタンスをAgentから他のAgentに通信するために、グラフ並列化シンタクスが必要である。特に言語としてXMLを用いる。RDFとXMLは補完的である。同じRDFデータモデルを表すのに、直接人が編集するのに適した代替方法を用いる。
RDFそれ自体はメタデータの編集のためにあらかじめ定義した語彙を持たない。しかし大規模の相互運用の核の要求としては、標準語彙の出現が待たれている。将来を見越したいくつかの語彙としては、PICS風のレートのアーキテクチャ、ディジタル図書館の語彙(ダブリンコアで使っている)、ディジタル署名の語彙がある。これを用いる上でのただ一つの要求は、URIの設計にはこの語彙を用いたメタデータインスタンスを含むことであり、誰もが新しい語彙を設計する事ができる。URIに語彙名を用いることはRDFの重要な設計の部分であり、多くの過去のメタデータ標準化は別の分野に努力し、中央で属性登録を行うという課題を作った。RDFは中央登録を認めるが、要求事項ではない。
メタデータは「データについてのデータ」、また特にRDFの文脈では「Web資源を記述したデータ」という意味である。「データ」と「メタデータ」の区別は絶対的なものではなく、アプリケーションにより決まる。何度も同じ資源が、双方で同じように使われることがある。RDF はメタデータのシンタクスのコード化に XML を用いる。RDF で記述される資源は、普通 URI で命名される。広義の RDF のゴールは特別なアプリケーションドメインにも、アプリケーションの文脈にもよらない資源の記述の機構の定義である。機構の定義は中立であるべきで、あらゆるドメインについての情報記述の機構は適切でなければならない。
この文書は、RDF メタデータ表現モデルと、独立に開発された Web サーバとクライアントの間の相互運用を最大限可能にするこのメタデータの表現とトランスポートの方法のシンタクスの紹介である。この文書のシンタクスは、RDF表現モデルのための「シリアル化シンタクス」としてもっとも考慮されたものである。シリアル化シンタクスには、XMLを用いる。RDF と XML は補足的で、同じ RDF データモデルの表現のために代替でき、人が直接オーサリングするのに適している。今後の作業はこの文書の代替を含むものとなる。
さらに次のものを加えた