提示文書作製命令

提示文書作製命令は、ページ像を可視化し、それを媒体上に配置する過程に影響を与える。 この過程は、提示するページ像の選択、個々のページ像の媒体上への配置、印刷部数の決定、及び利用者への文書の送達を含む。

. ]]> 提示文書作製命令が影響を与える提示パラメタをに示す。 提示文書作製命令が影響を与える提示パラメタ パラメタ名 影響 number-of-copies 印刷部数 page-select 文書中に含まれる、ある supplementary-page-select 文書中の印刷すべきページ群を選択する。 current-side ページ像の表面又は裏面への配置。 sides 表裏のあるシート媒体において、使用する面の数。 plex 媒体上へのページ像の配置 x-image-shift CurrentTransformation ]]> 初期CurrentTransformation y-image-shift CurrentTransformation ]]> 初期CurrentTransformation

部数文書作製命令

. ]]> 部数文書作製命令は、文書の印刷部数を指定する。

部数DPI (COPIES DPI)

部数文書作製命令は、部数DPI構造要素によって表現する。 . ]]> 部数DPI構造要素は基底構造要素とする。 Cardinal. ]]> 部数DPI構造要素の値は非負整数型の値とする。

部数文書作製命令の処理

number-of-copies presentation parameter to the value of the COPIES DPI structure element. ]]> 部数文書作製命令は、number-of-copies提示パラメタに部数DPI構造要素の値を設定する。

output-bin and output-specification presentation parameters. ]]> 文書の各コピーを利用者に提示する方式は、output-bin提示パラメタ及びoutput-specification提示パラメタの値に従う。 number-of-copies presentation parameter is zero, the document shall be processed but no copies shall be printed. ]]> number-of-copies提示パラメタの値が0の場合、文書の処理は行うが印刷は行わない。 number-of-copies presentation parameter shall be one. ]]> number-of-copies提示パラメタの無指定時値は1とする。

部数文書作製命令の調停

部数文書作製命令は、 部数文書作製命令が文書内DPI及び補足DPIの両方に現れた場合、補足DPIのほうを優先する。

部数文書作製命令のフォールバック

文書の複数のコピーをページ順にそろ(揃)えた形で提示することができないシステムは、それができないことを構造警告を生成することによって示さなければならない。 abort-policy presentation parameter allows for continued processing, the fallback behavior shall be to present the pages in either ]]> abort-policy提示パラメタの値が処理の続行を許している場合、フォールバック動作として、ページを次のいずれかの形式で提示する。

• そろ(揃)えなしの形式。最初のページの全コピーの後に2番目のページの全コピーを出力し、以下同様に続ける。
• n pages (in collated form), followed by all copies of the next n pages, etc.) for some system dependent value of n. ]]> ブロックそろ(揃)え形式。ページ順にそろ(揃)えた最初のnページの全コピーの次に、次のnページの全コピーを出力し、以下同様に続ける。nの値はシステム依存とする。

そろ(揃)えなしとブロックそろ(揃)えのいずれをとるかの選択、及びブロックサイズはシステム依存とする。

ページ選択文書作製命令

ページ選択文書作製命令は、 ページ選択DPI (PAGE SELECT DPI)

ページ選択文書作製命令は、ページ選択DPI構造要素によって表現する。 ページ選択DPI構造要素は、次に示す直接の下位要素群をもつ複合構造要素とする。

• 1個以上の

ページ選択指定(PAGE SELECTION)

ページ選択指定構造要素は、次に示す直接の下位要素群をもつ複合構造要素とする。

• 1個の
• 1個の

これらの構造要素は任意の順序で現れてよい。

個々のページ選択指定構造要素について、その直接の下位にあるページ選択指定構造要素の直接の下位にあるページ選択指定構造要素がある場合、先行する直前のページ選択指定構造要素の直接の下位にある 開始ページ(START PAGE)

Positive Integer. ]]> 正整数型の値とする。

終了ページ(END PAGE)

Positive Integer. ]]> 正整数型の値とする。

ページ選択文書作製命令の処理

page-select presentation parameter for the most immediately superior PAGESET. ]]> ページ選択文書作製命令は、最も近い上位のpage-select提示パラメタの値を設定する。

start-pagen, and the value of the the END PAGE which is subordinate to the n th PAGE SELECTION is end-page n, then the value of page-select shall be obtained by: ]]> n番目のstart-page_{、同じくn番目のend-pageとすると、page-select の値は次に示すとおりに決まる。}

setting the value of the page-select presentation parameter to

page-select(i)=false for all values of i;

for each PAGE SELECTION, setting

page-select(i)=true for all values of i for which start-page_n ≤i≤ end-page_n. ]]>

1. すべてのiについて、 page-select(i)=falseとする。
2. 個々のstart-page _{≤i≤ end-pageであるすべてのiについて、page-select(i)=trueとする。}

page-select presentation parameter shall be page-select(i)=false for all values of i. ]]> 下位のpage-select提示パラメタの値は、すべてのiについてpage-select(i)=falseとする。

n PAGEs, then for 1≤i≤n the i ^{PAGE in the sequential order of the PAGESET ]]> i≤nのiについて、}

page-select(i)=true; ]]> page-select(i)=true;である場合、その

page-select(i)=false. ]]> page-select(i)=falseである場合、その

page-select(i)=true) shall constitute the sequence of PAGEs of the PAGESET. ]]> 包含対象となるpage-select(i)=trueであるpage-select for each PAGESET shall be page-select(i)= true for all values of i. ]]> 各page-selectは、すべてのpage-select(i)= trueとする。

ページ選択にフォールバック動作はない。

ページ選択文書作製命令の調停

ページ選択文書作製命令は、 page-select(i) for the subordinate PAGE SET is true. ]]> ページ選択文書作製命令が、page-select(i)の値がtrueであるpage-select(i) for the subordinate PAGESET is true. ]]> 上位のpage-select(i)の値がtrueであるページ群から、さらに選択を行う。

ページ選択文書作製命令のフォールバック

ページ選択文書作製命令に関して必要とされるフォールバックはない。

補足ページ選択文書作製命令

補足ページ選択文書作製命令は、特定の提示に際して、文書のどのページを提示するかを指定する。 補足ページ選択文書作製命令は、文書中のページ選択文書作製命令によって選択されたページの集合に対して作用する。

補足ページ選択DPI (SUPPLEMENTARY PAGE SELECT DPI)

補足ページ選択文書作製命令は、補足ページ選択DPI構造要素によって表現する。 補足ページ選択DPI構造要素は、次に示す直接の下位要素群をもつ複合構造要素とする。

• 1個以上の

補足ページ選択文書作製命令の処理

supplementary-page-select presentation parameter. ]]> 補足ページ選択文書作製命令は、supplementary-page-select提示パラメタの値を設定する。

n ^{PAGE SELECTION is start-page_{, and the value of the the END PAGE which is subordinate to the n PAGE SELECTION is end-page, then the value of page-select shall be obtained by: page-select --> supplementary-page-select ]]> n番目のstart-page、同じくn番目のend-pageとすると、supplementary-page-selectの値は次に示すとおりに決まる。}}

setting the value of the supplementary-page-select presentation parameter to

supplementary-page-select(i)= false for all values of i;

for each PAGE SELECTION, setting

supplementary-page-select(i) = true for all values of i for which start-page _n≤i≤ end-page_n. ]]>

1. すべてのiについて、 supplementary-page-select(i)=falseとする。
2. 個々のstart-page _{≤i≤ end-pageであるすべてのiについて、supplementary-page-select(i)=trueとする。}

page-select presentation parameter shall be page-select(i)=false for all values of i. ]]> 下位のpage-select提示パラメタの値は、すべてのiについてpage-select(i)=falseとする。

n PAGEs, then for 1≤i≤n the i ^{PAGE ]]> i≤nのiについて、並び順でi番目の}

supplementary-page-select(i)=true; ]]> supplementary-page-select(i)=true;である場合、その

supplementary-page-select(i)=false. ]]> supplementary-page-select(i)=false;である場合、その

supplementary-page-select shall be supplementary-page-select(i)= true for all values of i. ]]> supplementary-page-selectの無指定時値は、すべてのiについてsupplementary-page-select(i)= trueとする。

補足ページ選択文書作製命令の調停

補足ページ選択文書作製命令は、補足DPI中でだけ意味をもつ。 文書DPI中に現れた補足ページ選択文書作製命令はすべて無視される。

補足ページ選択文書作製命令のフォールバック

補足ページ選択文書作製命令に関して必要とされるフォールバックはない。

出力面数文書作製命令

出力面数文書作製命令は、ページ像をシート媒体(例えば紙)の片面に印刷するか、両面に印刷するかを指定する。 出力面数文書作製命令は、そのような媒体上に文書を提示する場合にだけ意味をもつ。

出力面数DPI (SIDES DPI)

出力面数文書作製命令は、 Cardinal, and shall be either 1 or 2. ]]> 非負整数型の値1又は2のいずれかとする。

出力面数文書作製命令の処理

sides presentation parameter to the value of the SIDES DPI. ]]> 出力面数文書作製命令は、sides提示パラメタに出力面数DPI構造要素の値を設定する。 sides presentation parameter shall be 1. ]]> sides提示パラメタの無指定時値は1とする。 sides presentation parameter on the placement of page images on instances of the media is specified in . ]]> sides提示パラメタが媒体上へのページ像の配置に与える影響については、で規定する。

出力面数文書作製命令の調停

出力面数文書作製命令は、任意の 出力面数文書作製命令が、ある 出力面数文書作製命令が文書内DPI及び補足DPIの両方に現れた場合、補足DPI中の出力面数文書作製命令を優先する。

出力面数文書作製命令のフォールバック

2. ]]> abort-policy presentation parameter allows for continued processing, the fallback behavior shall be to present each page image on a separate instance of the selected sheet medium. ]]> abort-policy提示パラメタの値が処理の続行を許している場合、フォールバック動作として、各ページをそれぞれ別々の選択済みシート媒体に提示する。

出力面指定文書作製命令

出力面指定文書作製命令は、ページ像と個々の媒体との関係を指定する。 意味不明？ ]]> 出力面指定文書作製命令は、文書をシート媒体(例えば紙)の両面に提示すること、又は片面のページ像を複数の媒体に配置しておき、後でシート媒体の両面にコピーできるようにすることを想定している。

出力面指定DPI (PLEX DPI)

出力面指定文書作製命令は、 Public Object Identifier. ]]> 公開オブジェクト識別子型の値とする。plex attribute. ]]> plex属性用の標準値として定義する。 (informative). ]]> ISO/IEC 10175で定義する公開オブジェクト識別子とその意味は、附 属書F (参考)に示す。

出力面指定文書作製命令の処理

plex presentation parameter to the value of the PLEX DPI structure element. ]]> 出力面指定文書作製命令は、plex提示パラメタに出力面指定DPI構造要素の値を設定する。 plex presentation parameter shall be simplex. ]]> plex提示パラメタの無指定時値はsimplexとする。 plex presentation parameter on the presentation of SPDL documents is specified in and . ]]> plex提示パラメタがSPDL文書の提示に与える影響については、及びで規定する。

出力面指定文書作製命令の調停

出力面指定文書作製命令は、任意の 出力面指定文書作製命令が、ある 出力面指定文書作製命令が文書内DPI及び補足DPIの両方に現れた場合、補足DPI中の出力面指定文書作製命令を優先する。

出力面指定文書作製命令のフォールバック

. ]]> 媒体の片面だけにしか印刷できないプリンタのためのフォールバック動作をで規定する。

X画像移動文書作製命令

CurrentTransformation which shifts the page image toward or away from the edge of the physical medium along which the y-axis of the Reference Coordinate System is placed. ]]> X画像移動文書作製命令は、参照座標系のy軸が置かれている物理的媒体の辺に対してページ像を近づけ、又は遠ざけるためのCurrentTransformationの初期値を指定する。 X画像移動文書作製命令は、後の製本操作を考慮してページ像をずらすために用いることを想定している。

X画像移動DPI (X-IMAGE SHIFT DPI)

X画像移動文書作製命令は、 Number. ]]> 数型の値とする。

X画像移動文書作製命令の処理

x-image-shift presentation parameter to the value of the X-IMAGE SHIFT DPI structure element. ]]> X画像移動文書作製命令は、x-image-shift提示パラメタにX画像移動DPI構造要素の値を設定する。 x-image-shift presentation parameter on the positioning of the Reference Coordinate System on the medium is specified in . ]]> x-image-shift提示パラメタが媒体上におけるユーザ座標系の位置決めに与える影響については、で規定する。 x-image-shift shall be zero, which results in no net change to the CurrentTransformation. ]]> x-image-shiftの無指定時値は0とする。この場合、CurrentTransformationに対する変更はない。

X画像移動文書作製命令の調停

X画像移動文書作製命令は、任意の X画像移動文書作製命令が、ある X画像移動文書作製命令が文書内DPI及び補足DPIの両方に現れた場合、補足DPI中のX画像移動文書作製命令を優先する。

X画像移動文書作製命令のフォールバック

X画像移動文書作製命令に関して必要とされるフォールバックはない。

Y画像移動文書作製命令

CurrentTransformation which shifts the page image toward or away from the edge of the physical medium along which the y-axis of the Reference Coordinate System is placed. y-axis --> x-axis ]]> Y画像移動文書作製命令は、参照座標系のx軸が置かれている物理的媒体の辺に対してページ像を近づけ、又は遠ざけるためのCurrentTransformationの初期値を指定する。 Y画像移動文書作製命令は、後の製本操作を考慮してページ像をずらすために用いることを想定している。

Y画像移動DPI (Y-IMAGE SHIFT DPI)

Y画像移動文書作製命令は、 Number. ]]> 数型の値とする。

Y画像移動文書作製命令の処理

y-image-shift presentation parameter to the value of the Y-IMAGE SHIFT DPI structure element. ]]> Y画像移動文書作製命令は、y-image-shift提示パラメタにY画像移動DPI構造要素の値を設定する。 y-image-shift presentation parameter on the positioning of the Reference Coordinate System on the medium is specified in . ]]> y-image-shift提示パラメタが媒体上におけるユーザ座標系の位置決めに与える影響については、で規定する。 y-image-shift shall be zero, which results in no net change to the CurrentTransformation. ]]> y-image-shiftの無指定時値は0とする。この場合、CurrentTransformationに対する変更はない。

Y画像移動文書作製命令の調停

Y画像移動文書作製命令は、任意の Y画像移動文書作製命令が、ある Y画像移動文書作製命令が文書内DPI及び補足DPIの両方に現れた場合、補足DPI中のX画像移動文書作製命令を優先する。

Y画像移動文書作製命令のフォールバック

Y画像移動文書作製命令に関して必要とされるフォールバックはない。

現出力面文書作製命令

現出力面文書作製命令は、ページを両面媒体のどちらの面に印刷するかを指定する。

現出力面DPI (CURRENT SIDE DPI)

現出力面文書作製命令は、 Cardinal, and shall be either 1 or 2. ]]> 非負整数型の値1又は2のいずれかとする。

現出力面文書作製命令の処理

current-side presentation parameter associated with the PAGE in which the CURRENT SIDE DPI occurs to the value of the CURRENT SIDE DPI. ]]> 現出力面文書作製命令は、現出力面DPIが現れたcurrent-side提示パラメタに、現出力面DPIの値を設定する。 current-side presentation parameter is specified in and . ]]> current-side提示パラメタが与える影響については、及びで規定する。

現出力面文書作製命令の調停

現出力面文書作製命令は、任意の 現出力面文書作製命令のフォールバック

現出力面文書作製命令に関して必要とされるフォールバックはない。