管理文書作製命令

管理文書作製命令は、文書作製プロセスの管理に作用する。 . ]]> この規格で規定する管理文書作製命令が影響を及ぼす提示パラメタ及びそれらの各々が影響する文書提示の作用をに示す。 名前 作用 current-colorant-set ブロック構造要素中のページのための色材集合 timeout 解釈及び提示のための時間の最大値 abort-policy エラー又は警告の効果 start-page-type 開始ページ又はブレークページのタイプ separator-page-type 分離ページのタイプ end-page-type 終了ページのタイプ output-bin 出力の配送先となるビン output-specification 出力仕様

色材集合文書作製命令

色材集合文書作製命令は、SPDL文書の提示中に使う物理的な色材の集合を識別する。 文書の可視化に用いる物理的な色材は、色空間資源仕様における原色とは異なる。 具体的には、色空間資源仕様で指定する原色と物理的な色材との間で直接的な関係はなく、色指定から物理的な出力への対応付けは、装置依存とする。

色材集合は、色材集合名又は個々の色材指定の集合によって指定することができる。 システムが物理的な色材集合を選択する方法は、システム依存とする。 例えば、システムは、任意の色材集合文書作製命令に対し、常に無指定時色材集合を選択してもよい。

適切な物理的色材が利用可能な場合、 特殊な色空間が提供する仕組みに従ってSPDL文書の可視化を簡略化してもよい。

提示プロセスに利用できる表色範囲及びその結果としての文書の最終的な見え方は、物理的な色材の選択の影響を受けてもよい。 例えば、印字装置が黒色材及び単一のハイライト色材だけを使用する場合におけるハイライト色の印刷等が、その例である。

色材集合DPI (COLORANT SET DPI)

色材集合文書作製命令は、色材集合DPI構造要素によって表現する。 色材集合DPI構造要素は、次に示す直接の下位要素をもつ、複合構造要素とする。

これら直接の下位要素は、指定された順序で現れなければならない。

色材集合メッセージ(COLORANT SET MESSAGE)

色材集合メッセージ構造要素は、基底構造要素とする。 色材集合メッセージ構造要素の型は、印字可能文字列型とする。

色材集合メッセージ構造要素は、指定された色材集合を記述するメッセージ、推薦するフォールバック動作の記述、又は他の情報を供給するメッセージを指定してもよい。 このメッセージは、文書の印刷より前、できるだけその直前に、操作者に伝達されるよう配慮する。

色材集合仕様(COLORANT SET SPECIFICATION)

色材集合仕様構造要素は、次のいずれかとする。

色材集合識別子(COLORANT SET IDENTIFIER)

色材集合識別子構造要素は、基底構造要素とする。 色材集合識別子構造要素の値は、環境内識別子型の値とする。

色材集合記述(COLORANT SET DESCRIPTION)

色材集合記述構造要素は、次に示す直接の下位要素をもつ複合構造要素とする。

これら直接の下位要素は、指定された順序で現れなければならない。

色材集合クラス(COLORANT SET CLASS)

色材集合クラス識別子構造要素は、基底構造要素とする。 色材集合クラス識別子構造要素の値は、公開オブジェクト識別子型の値とする。 . ]]> この規格が公開オブジェクト識別子を定義するオブジェクト名、及びそれらの値の意味をに示す。 オブジェクト名 意味 dpi::colorant-set-class::cmy シアン、マゼンタ及び黄からなる減法混色色材 dpi::colorant-set-class::cmyk シアン、マゼンタ、黄及び黒からなる減法混色色材 dpi::colorant-set-class::rgb 赤、緑及び青からなる加法混色色材 dpi::colorant-set-class::kx 二色からなる減法混色色材 dpi::colorant-set-class::monochrome 単色色材

色材集合クラス識別子構造要素の値は、その色材集合のクラスを識別する。

色材識別子(COLORANT IDENTIFIER)

色材識別子構造要素は、基底構造要素とする。 色材識別子構造要素の値は、環境内識別子型の値とする。

各々の色材識別子構造要素の値は、色材集合中の色材の一つを識別する。 この規格で定義する色材識別子構造要素のための公開オブジェクト識別子値はない。

色材集合文書作製命令の処理

色材集合文書作製命令の効果は、色材集合仕様構造要素によって指定される色材集合に設定することとする。 色材集合文書作製命令は、印刷管理に影響してもよい。印刷管理に対する色材集合文書作製命令の効果は、システム依存とする。

色材集合文書作製命令の調停

色材集合文書作製命令は、任意のページ構造要素若しくはページ集合構造要素中、又は補足DPI中において意味をもつ。 ページ構造要素でないピクチャ構造要素のプロローグ構造要素中の色材集合文書作製命令は、無視する。 色材集合文書作製命令が、文書中の複数のページ構造要素又はページ集合構造要素中に現れた場合、下位のブロック中にある色材集合文書作製命令が、その有効範囲内では優先される。 色材集合文書作製命令が、補足DPI中及び文書内DPIの両方に現れた場合、補足DPIが、文書内DPIより優先する。

色材集合文書作製命令のフォールバック

色材集合を色材集合仕様に割り当てる方法はシステム依存なので、フォールバックは、必要ない。

文書開始メッセージ文書作製命令

文書開始メッセージ文書作製命令は、文書を印刷する前、文書を印刷する前できるだけ直前に、操作者インタフェース(もしあれば)上に表示する印刷可能文字列を指定する。

文書開始メッセージDPI (DOCUMENT START MESSAGE DPI)

文書開始メッセージ文書作製命令は、文書開始メッセージDPI構造要素によって表現する。

文書開始メッセージDPI構造要素は、基底構造要素とする。 文書開始メッセージDPI構造要素の値は、印刷可能文字列型の値とする。

文書開始メッセージ文書作製命令の処理

文書開始メッセージ文書作製命令の効果は、文書開始メッセージDPI構造要素の値である印刷可能文字列が、文書を印刷する前できるだけその直前に、操作者インタフェース(もしあれば)上に表示されることとする。

文書開始メッセージ文書作製命令の調停

文書開始メッセージ文書作製命令は、文書構造要素の中又は補足DPIの中でのみ意味をもつ。 文書開始メッセージ文書作製命令が補足DPIとして現れた場合、補足DPIは、文書内DPIより優先する。

文書開始メッセージ文書作製命令のフォールバック

文書開始メッセージを表示できないシステムは、構造警告を生成することによって、それができないことを示さなければならない。

補助ページタイプ文書作製命令

プリンタは、文書又はページの集合を識別するための“補助ページ”と呼ばれる特別なページを印刷してもよい。 補助ページのタイプは、次に示す三つある。

開始ページは、通常文書の境界を素早く認識できるようにするために、特別な図形デザインを含み、印刷ジョブ、文書及び印刷ジョブ受取り人を識別する。 さらに、文書名、作成日、印刷日、受取り人の名前及びエラーを記述するメッセージ等を含んでもよい、 開始ページに印刷される情報は、外部から与えてもよい。

分離ページは、通常空白のままであるが、特別な色を用いてもよい(スリップページ)。 一つのページ集合を構成するページ群の集合は、その文書がどのように印刷されるかに依存する。

終了ページは、特別な図形デザインを含んでもよく、特別な色のページであってもよい。そして、開始ページの生成時点ではわからなかったエラーを記述するメッセージ等を含んでもよい。

補助ページの様式及び内容は、システム依存とする。 補助ページタイプ文書作製命令は、要求される補助ページの特徴の制御をする。

補助ページタイプDPI (AUXILIARY PAGE TYPE DPI)

補助ページタイプ文書作製命令は、補助ページタイプDPI構造要素によって表現する。 補助ページタイプDPI構造要素は、次に示す直接の下位要素をもつ複合構造要素とする。

これら直接の下位要素は、任意の順序で出現してよい。

開始ページタイプ(START PAGE TYPE)

開始ページタイプ構造要素は、基底構造要素とする。 開始ページタイプ構造要素の値は、環境内識別子型の値とする。

開始ページタイプ構造要素の値は、供給する開始ページのタイプを識別する。 開始ページタイプ構造要素用の公開オブジェクト識別子値は、補助シート属性用の標準値として、又は共通的な文書作製命令値 (informative). ]]> ISO/IEC 10175が定義する公開オブジェクト識別子値及びそれらの値の意味は、で記述する。 これらの公開オブジェクト識別子が識別する補助ページタイプの実現値として供給される、開始ページの特別の様式と内容は、システム依存とする。

分離ページタイプ(SEPARATOR PAGE TYPE)

分離ページタイプ構造要素は、基底構造要素とする。 分離ページタイプ構造要素の値は、環境内識別子型の値とする。

分離ページタイプ構造要素の値は、供給する分離ページのタイプを識別する。 分離ページタイプ構造要素用の公開オブジェクト識別子値は、補助シート属性用の標準値として、又は共通的な文書作製命令の値 (informative). ]]> ISO/IEC 10175が定義する公開オブジェクト識別子値及びそれらの値の意味は、で記述する。 分離ページは、これらの公開オブジェクト識別子によって識別される補助ページタイプの実現値として供給され、その指定した様式と内容は、システム依存とする。

終了ページタイプ(END PAGE TYPE)

終了ページタイプ構造要素は、基底構造要素とする。 終了ページタイプ構造要素の値は、環境内識別子型の値とする。

終了ページタイプ構造要素の値は、供給する終了ページのタイプを識別する。 終了ページタイプ構造要素用の公開オブジェクト識別子値は、補助シート属性用の標準値として、又は共通的な文書作製命令の値 (informative). ]]> ISO/IEC 10175が定義する公開オブジェクト識別子値及びそれらの値の意味は、で記述する。 終了ページは、これらの公開オブジェクト識別子によって識別される補助ページタイプの実現値として供給され、その指定した様式と内容は、システム依存とする。

補助ページタイプ文書作製命令の処理

補助ページタイプ文書作製命令の効果は、次に示す提示パラメタ

  • 開始ページタイプ構造要素が存在する場合には、その値に設定する。存在しない場合には、システム依存の値に設定する。
  • 分離ページタイプ構造要素が存在する場合には、その値に設定する。存在しない場合には、システム依存の値に設定する。
  • 終了ページタイプ構造要素が存在する場合には、その値に設定する。存在しない場合には、システム依存の値に設定する。
  • 補助ページタイプ文書作製命令の調停

    補助ページタイプ文書作製命令は、文書構造要素の中、又は補足DPIの中でのみ意味をもつ。 文書構造要素でないブロック構造要素中に現れる補助ページタイプ文書作製命令は、無視する。

    補助ページタイプ文書作製命令が補足DPIとして現れる場合、補足DPIは、文書DPIより優先する。

    補助ページタイプ文書作製命令のフォールバック

    プリンタは、 ソフトコピー装置では、補助ページタイプ文書作製命令を無視してもよい。 ソフトコピー装置の場合を除き、指定されたタイプの補助ページを供給しない提示プロセスは、構造警告を生成する。

    文書注釈文書作製命令

    文書注釈文書作製命令は、ブレークページ(もしあれば)上に印刷する印刷可能文字列を指定する。

    文書注釈DPI (DOCUMENT COMMENT DPI)

    文書注釈文書作製命令は、文書注釈DPI構造要素によって表現する。 文書注釈DPI構造要素は、基底構造要素とする。 文書注釈DPI構造要素の値は、印刷可能文字列型の値とする。

    文書注釈文書作製命令の処理

    文書注釈文書作製命令の効果は、文書注釈DPI構造要素の値である印刷可能文字列を、ブレークページ(もしあれば)上に印刷することとする。

    文書注釈文書作製命令の調停

    文書注釈文書作製命令は、文書構造要素の中でのみ意味をもつ。 文書注釈文書作製命令が補足DPIとして現れる場合、補足DPIは、文書DPIより優先する。

    文書注釈文書作製命令のフォールバック

    ブレークページを印刷しないシステムは、文書注釈文書作製命令を無視する。 ブレークページ上に、指定された印刷可能文字列全体を印刷することができないシステムは、可能な限り多くの文字を印刷しなければならない。

    タイムアウト文書作製命令

    タイムアウト文書作製命令は、文書の実際の解釈及び提示に許される最大時間を指定する。

    タイムアウトDPI (TIMEOUT DPI)

    タイムアウト文書作製命令は、タイムアウトDPI構造要素によって表現する。 タイムアウトDPI構造要素は、基底構造要素とする。 タイムアウトDPI構造要素の値は、非負整数型の値とする。

    タイムアウト文書作製命令の処理

    タイムアウト文書作製命令の処理は、タイムアウトDPI構造要素の値を設定することからなる。

    この時間は、文書提示のための解釈を開始する時点から始まり、他のタスクを並行して実行している場合、提示プロセスは、この時間を延長してもよい。 この時間を超過した場合、次に示す場合を除いて、印刷は中断する。

    タイムアウト文書作製命令の調停

    タイムアウト文書作製命令は、文書構造要素の中、又は補足DPIの中でのみ意味をもつ。

    タイムアウト文書作製命令が補足DPIとして現れる場合、補足DPIは、文書DPIより優先する。

    タイムアウト文書作製命令のフォールバック

    システムは、 timeoutの値を制限してもよいが、その値は360以上でなければならない。

    文書中断方針文書作製命令

    文書中断方針文書作製命令は、文書の提示中に発生するエラーや例外の影響を指定する。 このようなエラー及び例外は、構造警告又は構造エラーのいずれかに分類される。

    中断方針DPI (ABORT POLICY DPI)

    文書中断方針文書作製命令は、中断方針DPI構造要素によって表現する。

    中断方針DPI構造要素は、基底構造要素とする。 中断方針DPI構造要素の値は、環境内識別子型の値とする。 . ]]> この規格が公開オブジェクト識別子を定義するオブジェクト名、及びそれらの値の意味をに示す。 オブジェクト名 意味 dpi::abort-policy::on-warning 文書提示は、構造エラー又は構造警告の発生によって中断する。 dpi::abort-policy::on-error 文書提示は、構造エラーの発生によって中断するが、構造警告によっては中断しない。 dpi::abort-policy::struggle-on 提示プロセスは、構造エラー又は構造警告があっても、文書の提示のために最善をつくす。

    文書中断方針文書作製命令の処理

    文書中断文書作製命令の効果は、 すべてのシステムは、この規格が規定する システムはさらに、中断方針DPI構造要素について、その他の値を認識し、それらの値の所有者が定義する方針を実装してもよい。

    文書中断方針文書作製命令の調停

    文書中断方針文書作製命令は、文書構造要素の中、又は補足DPIの中でのみ意味をもつ。 文書中断方針文書作製命令が補足DPIとして現れる場合、補足DPIは、文書DPIより優先する。

    文書中断方針文書作製命令のフォールバック

    システムは、中断方針DPI構造要素について、その他の値を認識し、それらの値の所有者が定義する方針を実装してもよい。 中断方針DPI構造要素が、システムが対応していない値に指定された場合、その効果は、無指定時値が指定された場合と同じとする。

    出力ビン文書作製命令

    出力ビン文書作製命令は、出力済みの文書の配送先となるビン、又はビン群を指定する。

    出力ビンDPI (OUTPUT BIN DPI)

    出力ビン文書作製命令は、出力ビンDPI構造要素によって表現する。 出力ビンDPI構造要素は、次に示す直接の下位要素をもつ、複合構造要素とする。

    これら直接の下位要素は、任意の順序で出現してよい。

    出力ビン名(OUTPUT BIN NAME)

    出力ビン名構造要素は、基底構造要素とする。 出力ビン名構造要素の値は、環境内識別子型の値とする。

    出力ビン名構造要素は、一つの出力トレイ若しくはビン、又は出力トレイ若しくはビンの集合を指定する。 出力ビン名構造要素用の公開オブジェクト識別子値は、ISO/IEC 10175が属性 (informative). ]]> ISO/IEC 10175が定義する公開オブジェクト識別子値及びそれらの値の意味は、で記述する。 物理的な出力トレイ又はビンのための出力ビン名構造要素の値の対応付けは、システム依存とする。

    出力ビン番号(OUTPUT BIN NUMBER)

    出力ビン番号構造要素は、基底構造要素とする。 出力ビン番号構造要素の値は、非負整数型の値とする。

    出力ビン番号構造要素は、一つの出力トレイ若しくはビン、又は出力トレイ若しくはビンの集合を指定する。 出力ビン番号構造要素の値から物理的な出力トレイ又はビンへの対応付けは、システム依存とする。

    出力位置数(OUTPUT POSITIONS)

    出力位置数構造要素は、基底構造要素とする。 出力位置数構造要素の値は、非負整数型の値とする。

    出力位置数構造要素は、使われる出力トレイ又はビンの数を指定する。 物理的な出力トレイ又はビンへの出力位置の対応付け、及び使われる出力位置の並びは、システム依存とする。

    出力位置文書作製命令によって指定される、区別された出力位置を提供できないシステムは、同一の出力トレイ又はビンに、複数の出力位置を対応付けてもよい。 実際に利用可能な出力位置の数は、1を越える必要はない。

    出力ビン文書作製命令の処理

    出力ビン文書作製命令の効果は、出力ビンDPI構造要素によって指定された出力ビン又はトレイの集合への 出力ビン文書作製命令の調停

    出力ビン文書作製命令は、文書構造要素の中でのみ意味を成す。 文書構造要素でないブロック構造要素中に現れる出力文書作製命令は、無視する。

    出力ビン文書作製命令が補足DPIとして現れる場合、補足DPIは、文書DPIより優先する。

    出力ビン文書作製命令のフォールバック

    出力ビン文書作製命令によって指定された出力仕様を実行することができないシステムは、構造警告を生成する。 出力仕様文書作製命令

    出力仕様文書作製命令は、出力すべき文書をどのように印刷するかについて指定する。

    出力仕様DPI (OUTPUT SPECIFICATION DPI)

    出力仕様文書作製命令は、出力仕様DPI構造要素によって表現される。 出力仕様DPI構造要素は、次に示すような、直接の下位要素をもつ複合構造要素とする。

    これら直接の下位要素は、任意の順序で出現してよい。

    ページそろ(揃)え (COLLATED)

    ページそろ(揃)え構造要素の値は、出力を[ページ順にそろ(揃)えていない]各々のページの全てのコピーの集まりとして配送するか、又は[ページ順にそろ(揃)えている]各々のコピーのページの集まりとして配送するかを指定する。

    ページそろ(揃)え構造要素は、基底構造要素とする。 ページそろ(揃)え構造要素の値は、論理型の値とする。 . ]]> 値の意味は、に示すとおり。 意味 出力は、ページそろ(揃)えされた状態で配送する 出力は、ページ順にそろ(揃)えていない状態で配送する

    ページそろ(揃)え済み構造要素の無指定時値は、真とする。

    位置ずらし(OFFSET)

    位置ずらし構造要素は、複数のコピーを積み重ねた場合に、互いにずらしておくかどうかの辺の制御を可能にする。

    位置ずらし構造要素は、基底構造要素とする。 位置ずらし構造要素の値は、論理型の値とする。 . mean8 は誤り。Error Reportに追加要。(960710) ]]> 値の意味は、に示すとおり。 意味 各々のコピーは、システム依存の方法によって、隣接するコピーと区別可能な位置にずらして置く。 出力は、位置をずらして積み重ねない。

    位置ずらし構造要素の無指定時値は、偽とする。

    裁断(BURST)

    裁断構造要素は、連続する媒体上の出力を、 裁断(一般にミシン目に沿って裁断して個々のシートに分割)するかについて、 配送以前に制御する。

    裁断構造要素は、基底構造要素とする。 裁断構造要素の値は、論理型の値とする。 . ]]> 値の意味は、に示すとおり。 意味 連続する媒体上の出力を個々のシートに分割、一般にミシン目に沿って裁断する。 連続する媒体上の出力を個々のシートに分割しない。

    裁断構造要素の無指定時値は、偽とする。

    追加出力(ADDITIONAL OUTPUT)

    追加出力構造要素は、追加出力仕様を可能にする。 そのような追加出力構造要素の効果は、システム依存とする。

    追加出力構造要素は、次に示すような直接の下位要素をもつ複合構造要素とする。

    これら直接の下位要素は、任意の順序で出現してよい。

    出力仕様名(OUTPUT SPECIFICATION NAME)

    出力仕様名構造要素は、基底構造要素とする。 出力仕様名構造要素の値は、公開オブジェクト識別子型の値とする。

    出力仕様値(OUTPUT SPECIFICATION VALUE)

    出力仕様値構造要素は、基底構造要素又は複合構造要素のいずれでもよい。 出力仕様値構造要素は、出力仕様名構造要素の値に依存する。

    出力仕様構造要素の意味

    追加出力構造要素の意味を規定することは、出力仕様名 構造要素の値である公開オブジェクト識別子の所有者の担当とする。 SPDL文書の提示における追加出力構造要素の効果は、次に示すいずれかとする。

    特殊な出力仕様名構造要素値に対応する、出力仕様値構造要素の構文の定義、及びSPDL文書の提示における追加出力構造要素の効果は、この規格の範囲外とする。

    出力仕様文書作製命令の処理

    出力仕様文書作製命令の効果は、出力仕様DPI構造要素構造要素の直接の下位要素によって指定された出力特性の集合に設定することとする。 出力仕様文書作製命令の調停

    出力仕様文書作製命令は、文書構造要素の中でのみ意味を成す。 文書構造要素でないブロック構造要素中の出力文書作製命令は、すべて無視する。

    出力仕様文書作製命令が補足DPI中に現れた場合、補足DPIは、文書DPIより優先する。

    出力仕様文書作製命令のフォールバック

    出力仕様文書作製命令によって指定された出力仕様を実行できないシステムは、構造警告を生成する。 文書終了メッセージ文書作製命令

    文書終了メッセージ文書作製命令は、操作者インタフェース(もしあれば)上に表示する印刷可能文字列を指定し、文書を印刷した後で、できるだけ直ちに表示することとする。

    文書終了メッセージDPI (DOCUMENT END MESSAGE DPI)

    文書終了メッセージ文書作製命令は、文書終了メッセージDPI構造要素によって表現する。 文書終了メッセージDPI構造要素は、基底構造要素とする。 文書終了メッセージDPI構造要素の値は、印刷可能文字列型の値とする。

    文書終了メッセージ処理

    文書終了メッセージ文書作製命令の効果は、文書終了メッセージDPI構造要素の値である印刷可能文字列が、操作者インタフェース(もしあれば)上に表示され、文書を印刷した後で、できるだけ直ちに知らせることとする。

    文書終了メッセージの調停

    文書終了メッセージ文書作製命令は、文書構造要素の中でのみ意味を成す。 文書終了メッセージ文書作製命令が補足DPIとして現れる場合、補足DPIは、文書DPIより優先する。

    文書終了メッセージのフォールバック

    文書終了メッセージを表示できないシステムは、構造警告を生成することによって、その失敗を通知しなければならない。