文字テキスト及び指標付きフォント体系

文字テキストの作画プロセスは、フォント体系と密接に結びついている。 この規格では、&isoiec9541;で定義されているフォント体系を使用する。 文字テキスト及び指標付きフォントのモデルは で規定する。 ここで規定する指標付きフォント体系は、この規格が規定するテキスト提示を最 適化するために&isoiec9541;のフォント体系を拡張する。

指標付きフォント及び文字テキストの体系は幾つかのモデルからなる。 ; the model for glyphs and glyph sequences is described in . ]]> &isoiec9541;のフォントモデル及びフォント資源についてはで述べる。 グリフ及びグリフ列のモデルについてはで述べる。 , augments a FontResource with a method for glyph identification. ]]> で述べる指標付きフォントのモデルは、グリフ識別のため の手段によりフォント資源を拡張する。 これらのモデルは、テキスト及び指標付きフォントの演算子の意味を定義するた めに用いる抽象モデルとする。 明示的かつ可視的なデータ構造が指定されている場合を除き、実装においてはこ れらモデルの振る舞いを模倣しさえすればよく、そのとおりに実装する必要はな い。 , , and. ]]> 属性と構造が&isoiec9541;の仕様に合致するフォントがSPDL文書で文字テキスト の作画に用いられた場合の正確な結果は、 及びで定義するデータ構造および演算子によって定 義される。

フォント

この規格は、&isoiec9541;で規定するフォントモデルを用いる。

(抽象)フォントとは、同一の基本デザイン(例えば Garamond Italic)を有 する形状の集まりであって、個々の形状及びその集まり全体に関する情報を伴う もの とする。 これらの形状はグリフと呼ぶ識別された図形記号を表現する。グリフは、人間が 読める形で情報を提示するために用いる。 glyph is an abstract shape which is independent of any of theparticular shapes used to represent it. ]]> グリフは、いかなる特定の形状からも独立した抽象的な形状とする。 glyph representation combines a shape representation with metricattributes,such as positioning information. ]]> グリフ表現は、形状表現に、位置情報などの配置量情報を結びつけた ものとする。 形状表現は何らかの記述言語で表現する。 glyphimage on the presentation medium. ]]> 形状表現の提示により、提示媒体上にグリフ像が置かれる。 グリフ像とは、グリフの目に見えるインスタンスとする。

フォント資源

&isoiec9541;の用語によれば、フォントはフォント資源によって表現する。 特定のフォントを用いて文字テキストを提示する場合の結果は、そのフォントを 表現するフォント資源によって規定される。

フォント資源は、グリフ表現の集まりに、その集まり全体に関する記述的情報及 びフォント配置量情報を加えたものからなる。 グリフ表現は、形状情報に個々のグリフに関連付けられた属性群を加えたものか ら構成される。 glyph representation consists of a glyph shape, whichis a description of a shape which represents the glyph, and glyphmetrics,which specify the dimensions and positioning of the glyph shape. ]]> それぞれのグリフ表現は、グリフを表現する形状を記述したグ リフ形状並びに、 グリフ形状の寸法及び位置決めを指定するグリフ配置量からなる。 glyph identifiers. ]]> フォント資源中のグリフ表現は、グリフ識別子によって識別する。 ). ]]> &isoiec9541;では、グリフ識別子は構造化名である(参 照)。 Identifierbefore the Content Processor is called (see ). ]]> これらの構造化名は、内容プロセサが呼び出される前に、識別子型の 値に変換される(参照)。 現存する実装で用いられているフォントは、一般には&isoiec9541;の定義に従っ ていないが、文字テキストの提示に用いられているそれらフォントの属性は基本 的に は&isoiec9541;で定める属性に等価である。 このため、文字テキストの提示に用いた場合に同じ結果を生じ、かつ&isoiec9541;で定義する構造及び属性をもつフォント資源を生成することは可能であろう。 &isoiec9541;に従って定義されているフォント以外のフォントを用いている文書 中の文字テキストの提示は、構造及び属性が&isoiec9541;に適合するフォント資 源に よって定義される論理的に等価なフォントで記述されているものとして理解され る。

フォントの寸法、拡大縮小及び回転

文字テキストを提示する際に用いられるグリフ属性は、フォントの公称ボディ寸 法に比例した単位をとるグリフ座標系で定義する。 さらに、グリフ形状は、幾何図形オブジェクト又はラスタ図形オブジェクトとす る。 このため、それらは、座標変換の適用によって引き起こされるすべての図形操作 の影響を受ける。 例えば、特定のフォントを用いて提示されるグリフ形状は、ある寸法の範囲で拡 大縮小させることができ、また媒体に対して縦置き、横置き、又は任意の向きに 回転 させて用いることができる。

CurrentTransformationin effect at the time that it is imaged. ]]> 提示されたテキストは、それぞれが変換可能であるグリフ形状の列を提示した結 果生じるグリフ像の並びに過ぎない。そのため、作画時に有効な現座標変 換 を変えることにより、テキスト列全体を拡大縮小及び回転したりすることが可 能になる。

ボールド及びイタリックのテキスト

一つのフォント資源は、(拡大縮小及び回転可能な)グリフ形状の集合を一つだけ もつ。 ボールド又はイタリックによるテキストを提示するためのグリフ形状は、そ れらのグリフ形状をもつ個別のフォント資源を選択することにより得られる。

表記方向

多国語テキストを提示する場合には、フォント資源に表現されたグリフ形状がさ まざまな表記方向で使用可能であることが、しばしば必要になる。 それらの表記方向は、左から右への表記、上から下への表記、及び右から左への 表記を含む。 一つの寸法及び向きで用いる単一のフォント資源を異なる表記方向でのテキスト 提示に用いてもよい。

フォント資源中にグリフ形状の集合が一つだけ表現されている場合でも、いくつ かの表記方向のそれぞれに対応して、グリフ配置量属性の集合があってもよい。 この規格にとって重要な意味をもつのは、表記方向依存属性のうち、位置決め点 座標(ISO9541/PX及びISO9541/PY)及び送り点座標(ISO9541/EX及びISO9541/EY)と する。 グリフ形状のための境界く(矩)形領域の座標、ISO9541/MAXFONTEXTはそれぞれの表記 方向毎に存在するが、これはグリフ座標系において形状が占める範囲を示す最小 値及 び最大値であり、表記方向によって変わることはないので、座標値は常に同じも ので なければならない。

グリフ、グリフ対応付け及び指標付きフォント

グリフ識別子

フォント資源とグリフ識別子との組合せは、グリフ表現を一意に指定する。 このグリフ表現が作画されると、その結果、一つのグリフ像がページ像に付 加される。

choice of the glyph representations which are to be used topresent anelement of character text is the responsibility of the Composition and LayoutProcess. ]]> 文字テキストの一つの要素の提示用にグリフ表現の選択 を行うことは、組版割付けプロセスの分担とする。 フォントの選択並びに、そのフォントにおいてグリフ表現に対応したグリフ形状 及びグリフ配置量情報を選択するグリフ識別子の使用は、各グリフ像の提示を 完全 に定義する。 この規格では、組版割付けプロセスによってなされたグリフ表現の選択を表現す るための幾つかの方法を提供する。 ある表現方法では、選択されたグリフ表現のグリフ識別子を直接指定することを 許す。 別の表現方法は、グリフ表現の選択列を表現するために最適化されている。

文字列

文字テキストの提示においては、一連のグリフの並びを同一のフォントを用いて 次々に提示することが多い。 GlyphString type, which is a representation fora sequence of one or more choices of glyph representations. ]]> この規格では、グリフ表現の選択の一つ以上の並びを表現するために、グリ フ列 という型を用意している。

グリフ列は、オクテット列参照とする。 参照されたオクテット列中にあるオクテットの並びは、非負整数の列を導出する ために用いられる。 この非負整数は、提示されるグリフ表現を識別するために用いられる。 and . ]]> 非負整数の導出のためのアルゴリズム及びそれらをグリフ表現の識別に利用する ためのアルゴリズムは、及びで定 める。 "the octets ina GlyphString" with the understanding that this means the octets in theOctetString referenced by the GlyphString. ]]> この規格では、グリフ列によって参照されるオクテット列に含まれるオクテット を意味するものとして「グリフ列中のオクテット」という表現を用いる。

指標

グリフ指標

Glyph indices are Cardinals which are used to determine a glyphidentifier directly (see ) and thereby access aglyph shape. ]]> グリフ指標とは、グリフ形状にアクセスするためのグリフ識別子を直 接決定するために用いられる非負整数とする(参照)。

複合フォント及びフォント指標

表意文字グリフをもつ言語では、グリフの集合が極めて大きくなることがある。 ). ]]> この規格は、小さなフォントの集合を組み合わせて、複合フォントと呼ぶ階層構 造を作るための仕組みを提供する(参照)。 現フォントがそうした複合フォントの場合、グリフ列が提供する非負整数のうち の幾つかは、その複合フォントの要素フォントと結び付き、それを指定する。 font indices. ]]> こうした非負整数を、フォント指標と呼ぶ。 ). ]]> 階層構造を全くもたないフォントを基底フォントと呼ぶ( 参照)。

指標付きフォント

この規格では、フォント資源に関する&isoiec9541;の概念を拡張する。 Indexed Font is a combination of a Font Resource anda Glyph Mapping. ]]> 指標付きフォントとは、フォント資源とグリフ対応付けとの組み合わ せとする。 IndexedFont(see ). ]]> 指標付きフォントは、指標付きフォント型の値とする(参照)。

グリフ対応付け

グリフ対応付けは、グリフ指標又はフォント指標である非負整数を、グリフ指標 である場合にはグリフ識別子に、フォント指標である場合にはフォント選択子と して 用いる非負整数に対応付ける。 この対応付けは、データ構造、符号化ベクタ及びアルゴリズムから構成される。 この対応付けは、その結果が基底フォントである場合にはグリフ指標対応表仕 様として、またその結果が複合フォントである場合には複合フォント仕 様の一部として、構造中で指定する。

対応付けアルゴリズムは、グリフ列中のオクテットを、フォントが基底フォント である場合にはグリフ指標として、またフォントが複合フォントである場合には グリ フ指標及びフォント指標として、解釈するアルゴリズムを指定する。 基底フォントの符号化ベクタは、グリフ識別子とグリフ指標との結び付きを指定 する。 複合フォントの場合、符号化ベクタは、要素となる指標付きフォントとフォント 指標との結び付きを指定する。 グリフ指標対応表はグリフ指標符号化ベクタによって表現され、フォ ント指標対応表は内容中でフォント指標符号化ベクタによって表現される。

and . ]]> 特に定めたグリフ対応付け及びそのグリフ列型への適用は、及びで定義する。

  • グリフ列の作画は、特定のフォントと特定のグリフ対応付けとを組み合わせた文 脈において行なわれる。 CurrentFontwhen the imaging operator which takes the OctetStringReference as an operandis interpreted. ]]> グリフ列を作画するために用いられるフォント及び対応付けは、オクテット列参 照をオペランドとしてとる作画演算子を解釈する際に、作図状態変数 CurrentFo ntの値によって決定される。 , and ]]> グリフ列を提示する方法は、 及びで定義する。
  • この規格は、実現される結果を規定するだけであり、その結果を産み出すのに必 要な機構については規定しない。 における定義は、グリフ識別子及びグリフ指標からグリ フ識別子への明示的な対応付けを用いて、フォント資源中にあるグリフ表現を識 別す ることを前提としている。しかし、現実の実装においては、対応付けが最適化さ れる ようにグリフ表現及びフォント情報を内部的に構成してもよい。 さらに、SPDL文書の提示に用いられるフォントの多くが、交換形式中に陽には存 在せず、その内部表現中にグリフ対応付けに相当するものを埋め込んでいてもよ い。 それらのフォントを用いることは、この規格で定義する結果が達成される限り、 規格に適合しているものとみなす。

    指標付きフォント

    この規格では、指標付きフォントは、構造中で指定され(及び/又は)内容中で構 成される。 AND/OR の訳し方? and )or it is placed in the environment by some process thatis outside of the scope of this International Standard. ]]> 指標付きフォントは、構造中で指定され、フォント仕様のための資源 定義によって環境中に置かれる(及び参照)、 又はこの規格の範囲外の何らかのプロセスによって、環境中に置かれる ものとする。 ) which put resources into the Set of AvailableResources (see and . ]]> 指標付きフォント資源は、資源を利用可能資源の集合に含める資源宣言( 参照)を介することで、内容処理で使えるようになる(及び参照)。 and. ]]> 指標付きフォントは、からで概略 を示すとおりに、また及びで詳 細に 述べるとおりに、内容中で構成される。

    指標付きフォント仕様辞書

    指標付きフォント仕様辞書は、指標付きフォントの構造と属性を表現するデータ 構造とする。 指標付きフォント仕様辞書の形態は、この規格の内容記法に準拠する。 指標付きフォント仕様辞書の定義によって、&isoiec9541;で定義されたフォント 属性とこの規格とが形式的に結び付くことになる。 この定義は、&isoiec9541;で定義したフォント資源の構造及び属性をSPDLのオブ ジェクト型を用いて表現する手段を提供する。 指標付きフォント仕様辞書のフォント資源にあたる部分の意味及び属性は、&isoiec9541;で定義した用語で表現する。

    構造と属性が&isoiec9541;に適合するどのようなフォント資源も、SPDLの指標付 きフォント仕様辞書で表現することができる。 &isoiec9541;でフォント属性を記述するのに用いる二つの構造は、構造化名とプ ロパティリストである。

    プロパティリストは、SPDLでは、次に示す二つのオブジェクト型のいずれかで表 現する。

    • ベクタ型のオブジェクト、これはプロパティ値の順序付きリストを表現する。
    • 辞書型のオブジェクトであって次の条件を満たすもの。
      • 辞書中のキーと値との対のキー部が、&isoiec9541;のプロパティリストの属性を同定す る構造化名に対応する。
      • キーと値との対の値部が属性の値で、それら自身が辞書参照であるか、ベクタ参照であ るか、又は数のような値である。

    &isoiec9541;の構造化名は、SPDLの基底指標付きフォント仕様辞書では、次の3つ の方法のうちの一つで表現する。

    • &isoiec9541;の構造化名のうちのあるものは、SPDL 指標付きフォント仕様辞書で は、縮められたり、変更されたりしているが、その意味は保存されている。 Namedata type. ]]> これらは、SPDLでは、名前型で表現される。
    • other Structured Names are represented in SPDL by theIdentifier data type. その他の構造化名は、SPDLでは、識別子型で表現される。 ConvertToIdentifieroperator to an OctetString which is the canonical string form of the publicidentifier which is semantically equivalent to the Structured Name as definedin ISO/IEC 9070. ]]> これらの識別子は、ISO/IEC 9070 で定義された構造化名に意味的に等価である公 開識別子の正規文字列形式であるオクテット列に対しConvertToIdentifier 演算子を適用した結果に等価である。
    • afiinnnn as describedin . ]]> ISO/IEC10036に従って登録された&isoiec9541;のグリフ識別子は、SPDLフォント 辞書では、に記述するとおり、afiinnnnとい う 形式の名称で表現される。
    基底指標付きフォント仕様辞書で指定されている属性の多くは、&isoiec9541;で 定義されている属性であるか、又は&isoiec9541;で定義されている属性と類似し た ものになっている。 さらに、基底指標付きフォント仕様辞書で用いられている属性には、この規格で 定義する属性が幾つかある。その例として次に示すものがある。
    • ScaleFontor TransformFont). ]]> 初期座標変換行列。これは、ユーザ座標系に対するグリフ座標系の大きさと向き を示したもので、(ScaleFontTransformFontを適用する 前の)公称単位寸法のフォントを伴っている。
    • そのフォントの無指定時の表記方向。
    • 無指定時のグリフ対応付け。これはグリフ指標にグリフ識別子を結び付ける(24.2.1.1参照)。

    required attributes which mustbe present and optional attributes which may be present in an IndexedFont Specification Dictionary or in dictionaries it references. ]]> この規格は、指標付きフォント仕様辞書中又はそれが参照する辞書中、に存在し なければならない必す(須)の属性及びそれら辞書中に存在しうる 任意選択の属性について規定する。 それ以外のキーと値との対は、それが&isoiec9541;の他の属性であれ、別の目的のため のものであれ、これら辞書中に存在してもよいが、内容プロセサがこれら辞書を 作画 活動中に用いる場合には無視される。

    指標付きフォント仕様辞書はトークン列の解釈によって構成することができる。 これは文字テキストを提示するために文書中で用いられる指標付きフォントを生 成す るために使われることがある。

    FontType: Integer>,and additional required key/value pairs depending on the value associated withFontType. ]]> 指標付きフォント仕様辞書は、キーと値との対<FontType: 整数>及び FontTypeに結び付いた値に依存する付加的なキーと値との対を含む辞書と する。

    指標付きフォント仕様辞書には二つの範疇がある。基底フォントは、基底指標付 きフォント仕様辞書を用いて指定する。複合フォントは、複合指標付きフォント 仕様 辞書を用いて指定する。 これ以降、基底フォントとは、基底指標付きフォント仕様辞書から導出される指 標付きフォントとし、複合フォントとは、複合指標付きフォント仕様辞書から導 出さ れる指標付きフォントとする。

    文字テキスト演算子の定義には、文字テキストの提示に用いる二つの特別なデー タ構造が必要である。 これらは、指標付きフォント仕様辞書及び指標付きフォントとする。 defines Base Indexed Font Specification Dictionaries togetherwith the mapping of glyph indices. ]]> で、基底指標付きフォント仕様辞書をグリフ指標の対応 付けと一緒に定義する。 definesComposite Indexed Font Specification Dictionaries together withthe related mappings of font and glyph indices. ]]> で、複合指標付きフォント仕様辞書を関連するフォント 指標及びグリフ指標の対応付けと一緒に定義する。 では、両方の指標付きフォント仕様辞書についての概観を 提供する。

    基底指標付きフォント仕様辞書

    基底指標付きフォント仕様辞書は、階層構造をもたない指標付きフォントを表現 するデータ構造とする。 基底指標付きフォント仕様辞書は、基底フォントの性質を公式に定義するデータ 構造である。 defines the followingallowed values for FontType for BaseIndexed Font Specification Dictionaries. ]]> は、基底指標付きフォント仕様辞書のFontType の値として許されている次に続く値を定義する。 . ]]> 基底指標付きフォント仕様辞書のそれぞれの型の意味は、で規定する。 意味 3FontType 3 can be specified entirely in the SPDLcontent notation. The semantics of FontType 3 IndexedFont Specification Dictionaries underlie the semantics of allBase Fonts ]]> FontTypeの値が3である指標付きフォント仕様辞書はSPDL内容記法 で完全に規定される。FontTypeの値が3である指標付きフォント仕様 辞 書の意味がすべての基底フォントの意味の基盤となる。 1FontType 1 corresponds to a Base IndexedFont createdusing the Indexed Font Interchange Format defined in annex c.The semantics of FontType 1 Indexed Font SpecificationDictionaries are defined in terms of FontType 3Indexed Font Specification Dictionaries. ]]> FontTypeの値が1である指標付きフォント仕様辞書は、附属 書(規定)で定義する指標付きフォント交換形式を用いて生成された、基底指標付きフォ ン トに対応する。FontTypeの値が1である指標付きフォント仕様辞書の 意 味は、FontTypeの値が3である指標付きフォント仕様辞書の用語を用 い て定義される。

    複合指標付きフォント仕様辞書

    composite fonts. ]]> 複合フォントは、基底フォント群(及び他の複合フォント群)を組合せて、より大 きな複合的なフォントを構成するためのデータ構造とする。 複合フォントはまた、基底フォントにおける対応付けより複雑なグリフ対応付け を提供する。

    ). ]]> 複合指標付きフォント仕様辞書は、複合フォントの性質を公式に定義するデータ 構造である(参照)。 複合指標付きフォント仕様辞書の内容は、基底指標付きフォント仕様辞書の内容 に類似しているが、グリフ形状情報が要素フォントを経由して指定される点で異 なっ ている。 defines the following allowed values forFontType for Composite Indexed Font SpecificationDictionaries. ]]> は、複合指標付きフォント仕様辞書のFontType の値と して許されている次に続く値を定義する。 . ]]> 基底指標付きフォント仕様辞書のそれぞれの型の意味は、で規定する。 意味 0FontType 0 corresponds to a Composite IndexedFont. Thesemantics of FontType 0 Indexed Font SpecificationDictionaries define the semantics of all Composite Fonts. ]]> FontTypeの値が0である指標付きフォント仕様辞書は、複合指標付き フォントに対応する。FontTypeの値が0である指標付きフォント仕様 辞 書の意味は、すべての複合フォントの意味を定義する。

    指標付きフォント

    DictionaryReference,which refers to a Dictionary containing the information necessaryfor the actual process of presenting character text using aparticular font. ]]> 指標付きフォントは、特定のフォントを用いて文字テキストを提示する際に必要 な情報を含む辞書への参照である辞書参照型の値とする。 指標付きフォントは、それが対応する指標付きフォント仕様辞書を抽象化したも のである。 指標付きフォント辞書は少なくとも次のものを含む。

    • グリフ形状情報
    • 用いられる表記方向を支援するために必要なだけの(フォント資源を用いてグリ フ形状を順番に位置決めするために使われる)グリフ配置量の組
    • フォント資源が使われる際の寸法及び向き、並びにその際のグリフ座標系とユー ザ座標系との関係を表現する座標変換行列
    • その指標付きフォントに結び付いた表記方向
    • グリフ識別子をグリフ指標に、又は複合フォントの場合には要素指標付きフォン トをフォント指標に、結び付けるグリフ対応付け

    DefineFontoperator or selected from the repertoire available in theenvironment of the Presentation Process by the FindFontoperator, or produced by operators which modify existingIndexedFonts. ]]> 指標付きフォントは、DefineFont演算子によって構成するか、F indFont演算子によって提示プロセスの環境で利用できるレパートリーの中 か ら選択するか、又は存在する指標付きフォントを改変する演算子によって生成す るこ とができる。

  • SPDLの範囲外に、フォント組み込みプロセスが存在する。このプロセスは、&isoiec9541;で交換のために定義したフォント資源を受け入れ、SPDL処理系が使うため の 指標付きフォントを構成するために使うデータ構造を生成する。 DefineFont operator, the major differences being thatthe Font Installation Process binds only a default Transformationand Glyph Mapping to the installed font, and that the FontInstallation Process must retain sufficient attribute information associated with the installed font to enable the PresentationProcess to select the installed font which best satisfied thefont reference which is declared in the FONT REFERENCE FONTSPECIFICATION (see ). ]]> このプロセスで実行される機能は、DefineFont演算子によって実行さ れるものと類似であるが、フォント組み込みプロセスが組み込み済みフォントに 対し て無指定時座標変換及び無指定時グリフ対応付けだけを利用するように限られて いる 点に大きな違いがある。このフォント組み込みプロセスは、フォント参照フォ ン ト仕様で宣言されたフォント参照をもっとも良く満足する組み込み済みフォ ント の選択が提示プロセスによって可能であることを保証するために、十分な属性情 報を 組み込み済みフォント中に保たなければいけない(参照) 。
  • OpenFont operator, theDefineFont operator, and operators that manipulateDictionaries and Vectors. ]]> 基底フォントのグリフ対応付けは、構造中では再対応済みフォント仕様に よって、内容中では OpenFont演算子、DefineFont演算子 並 びに辞書又はベクタを操作する演算子を用いることによって、文書中で変更され るこ とがある。 複合指標付きフォントのグリフ対応付けは、フォント組み込みプロセス以外では 変更できない。しかし、新しい複合フォント対応付けが、複合フォント仕様 内の構造中で生成されることがある。 内容中では、グリフ対応付けは、対応する(閉じていない)複合指標付きフォン ト仕様辞書及び直接上位の基底フォントとともに用いられる演算子を用いて操作 される。
  • からまでに示す指標付きフォント 及び指標付きフォント仕様辞書の定義は、それらの論理的構造を定義し、文字テ キス トの描画のためにフォントを使った場合の結果を次に続く副節において定義する ため の基盤となる。 実装においては、指標付きフォントを、それに結び付いた指標付きフォント仕様 辞書を介してアクセスしたり、実際に保存したりする必要はない。 closed IndexedFont Dictionaries; see ). ]]> この領域における最適化のテクニックの効果的適用を可能にするのが、この規格 の意図である(そのために、指標付きフォント辞書が用意されてい る、 参照)。 必要なのは、文字テキスト演算子及びフォント演算子を解釈した結果が定義どお りであることとする。

    指標付きフォント辞書

    指標付きフォント辞書とは、指標付きフォント仕様辞書への参照によって完全に 定義される意味をもつ辞書とする。 CurrentFont must be a DictionaryReferencereferencing a Indexed Font Dictionary. ]]> 作図状態変数CurrentFont の値は指標付きフォント辞書を参照する辞 書参照でなければならない。 つまり、指標付きフォント辞書は、提示媒体にグリフ表現を作画するためにイン タプリタが実際に用いるデータ構造である。

    指標付きフォント辞書は、等価な配置量、グリフ形状、及びグリフ対応付けの情 報を含む指標付きフォント仕様辞書に対応するといわれる。 指標付きフォントを文字テキストの提示に用いた場合の効果は、この節 に示す、対応する指標付きフォント仕様辞書を参照する演算子群によって定義される。 この節では、適切に構成された指標付きフォントを用いてSPDLインタプリタを実 行する場合の結果だけを規定する。 インタプリタによってこうした結果を実現する実際の方法は、実装に依存する。

    指標付きフォント辞書は次に示す性質をもつ。

    • 読み込み専用というアクセス属性をもつ指標付きフォント辞書は、それぞれ一つ の指標付きフォント仕様辞書に対応する。 OpenFont operator is applied toa IndexedFont, the result is a corresponding Indexed FontSpecification Dictionary Reference (unless the referencedIndexed Font Dictionary's access attribute isExecuteOnly or NoAccess, see below). ]]> OpenFont演算子を指標付きフォントに適用する場合、その結果は対応 する指標付きフォント仕様辞書への参照となる(参照された指標付きフォント辞 書のアクセス属性が実行専用又はアクセス不可でない限り、 次を参照)。
    • すべての指標付きフォント辞書は、たかだか読み込み専用というアクセス属性を もつ。 that create a new Indexed Font which isa modification of an existing Indexed Font. ]]> それらを変更してはいけないが、既存の指標付きフォントを変更した新しい指標 付きフォントを生成するに示す演算子が存在する。 Put operator may not be used with Indexed FontDictionaries. ]]> 特に、Put演算子を指標付きフォントに対して用いてはならない。 InvalidAccessexception. ]]> そうした試みは、InvalidAccess例外に帰着する。
    • 実装に当たっては、次の付加的な制限を課してもよい。 ExecuteOnly or NoAccess, then it mustcontain sufficient information to reconstruct a correspondingIndexed Font Specification Dictionary when theOpenFont operator is applied. ]]> 幾つかの又はすべての指標付きフォントは実行専用、又はア クセス不可というアクセス属性をもってもよい。この場合、 OpenFont 演算子が適用された場合に対応する指標付きフォント仕様辞書を再構成するのに 十分な情報を含んでおかないといけない。 Get operator, then theIndexed Font Dictionary shall have at least the keys that wouldbe in the Indexed Font Specification Dictionary. ]]> また、指標付きフォント辞書がGet演算子の適用を許す場合には、指 標付きフォント辞書は、少なくとも指標付きフォント仕様辞書に含まれるはずの キー をもたなければならない。

    ExecuteOnly or NoAccessare unspecified, the semantics of a IndexedFont used forcharacter text presentation is fully specified, in terms of thecorresponding Indexed Font Specification Dictionary. ]]> 実行専用又はアクセス不可という属性をもつ指標付きフ ォント辞書の内容は規定されていないが、文字テキストの提示に用いられる指標 付き フォントの意味は、対応する指標付きフォント仕様辞書を用いて十分に規定され ている。 - of theInternational Standard defines the semantics of Indexed FontDictionaries as though they were identical in content andbehavior to Indexed Font Specification Dictionaries, with theunderstanding that implementations may define the contents ofIndexed Font Dictionaries in other ways. ]]> この規格のからまでで、指標付き フォント辞書の意味を定義する。これは、内容及び振る舞いにおいて指標付きフォ ン ト仕様辞書と同一になっている。ただし、実装によっては、指標付きフォント辞 書の 内容を別の形に定義してもかまわない。 これが意味するのは、この規格で定義された抽象的なプロセスを実現するために は、指標付きフォント仕様辞書、指標付きフォント及びそれらへの演算子によっ て定 義されたモデルに対応させられる限り、どのようなフォント技術を用いてもかま わな いということである。 relatesthis model to the properties of an ISO/IEC 9541 FontResource. ]]> で、このモデルと&isoiec9541;のフォント資源の性質との関連 付けを行う。

  • {indexedfont /key Get} is used to represent the action of obtaining the informationfrom the Indexed Font Dictionary referenced byindexedfont, corresponding to the information storedas the value of the key key in the correspondingIndexed Font Specification Dictionary, even though the IndexedFont Dictionary referenced by indexedfont may have anExecuteOnly attribute, and may not have an explicitentry whose key is key. ]]> この定義方法の一部として、
  • {indexedfont /key Get} という表現法を用いて、indexedfontによって参照される指標付きフォ ン ト辞書から、indexedfontによって参照される指標付きフォント辞書 が 実行専用という属性をもっているためキー部がkeyである 項目 を明示的にもたない場合も含めて、対応する指標付きフォント仕様辞書中のキー 要素 keyの値として保存されている情報に対応する情報をうる動作を表す。
  • {indexedfont OpenFont} is used to represent the action of obtaining a modifiable copyof the Indexed Font Specification Dictionary corresponding to theIndexed Font Dictionary referenced by indexedfont,even though the Indexed Font Dictionary referenced byindexedfont may have an ExecuteOnlyattribute, and therefore not be subject to theOpenFont operator. ]]> 同様に、
  • {indexedfont OpenFont} という表現法を用いて、indexedfontによって参照される指標付きフォ ン ト辞書が実行専用であるためOpenFont演算子の影響を受けない場合も 含 めて、indexedfontによって参照される指標付きフォント辞書に対応 する 指標付きフォント仕様辞書の変更可能なコピーを得る動作を表す。 Get and OpenFont operatorscannot actually be used with some Indexed FontDictionaries. ]]> 上記の表現は記法上の便宜のためにだけ用いてある。というのは、Get演算子 及びOpenFont演算子は実際にはある種の指標付きフォント辞書に 対しては用いることができないからである。