&j-divsym;&j-divnum;&j-pubyear; ISO/IEC 10180:1995 標準ページ記述言語SPDL Standard Page Description Language (SPDL) 通商産業大臣 1996???? 1996???? 社団法人 日本事務機械工業会 日本工業標準調査会 情報部会 (部会長 棟上 昭男) 工業技術院標準部情報規格課 (〒100 東京都千代田区霞が関1丁目3-1) ?? ??

この規格は、1995年に発行されたISO/IEC 10180 [Information Technology - Processing Languages - Standard Page Description Language (SPDL)] を翻訳し、技術的内容及び規格票の様式を変更するこ となく作成した日本工業規格である。

1970年代初めにおけるレーザプリンタの開発によって、文字テキストだけでなく多様な図形的素材をも含んだ文書を、安価に印刷することが可能となった。 その結果、文書作成システムからそれらのプリンタの能力を活用可能にする、標準プリンタインタフェースに対する関心が高まった。 それらインタフェースを提供しようとする初期の試みは、大別して二つの方向をとった。 その一つは、プリンタに付加された能力を利用可能にするために既存のプリンタインタフェースを改良すること、もう一つは、新しい印刷技術が提供する強力な画像生成能力によりふさわしい、新たな文書記述方式を開発することであった。 これらの試みのうちで最も成功を収めているのは、その当時のテキスト 印刷に関する技法又は規格から離れ、計算機言語のモデルに基づいた技法を積極的に取り入れたものである。 それらのプリンタインタフェースは、"ページ記述言語(Page Description Languages)"又は"PDL"として知られている。

この規格は,テキスト及び図形的素材からなる文書を紙及びその他の媒 体上に提示する際に用いる,装置非依存の記述手段を定義する。 SPDLは、文書からページ又はその他の一部分を取り出して利用する、 提示プロセス以外のプロセスをも許す。

この規格の構成を次に示す。

  1. SPDLの一般的な体系を規定する。
  2. SPDL構造の主要な構成要素及びその意味を規定する。
  3. 構造処理と内容処理との間のインタフェースを規定する。
  4. SPDL内容記法の主要な構成要素と、その意味を規定する。
  5. 構造処理及び内容処理の両方について、例外処理を規定する。
  6. 二つの交換様式を規定する。
  7. 文書の適合性及び提示プロセスの適合性を記述する。
  8. font object format -> Indexed Font Representation Format この規格が定義する情報オブジェクト群を規定する附属書(規格)、 及び指標付きフォント表現様式を規定する附属書(規格)を提供する。
  9. この規格が参照によって包含する規格であるISO/IEC 10175が定義する 情報オブジェクト群を識別するために、附属書(参考)を提供する。

適用範囲

この規格は、白黒2値、白黒多階調又はフルカラーのテキスト、画像及び幾何図形から構成される電子化文書を、提示(印刷又は他の適当な媒体上への表示)に適した形式で記述するための言語を定義する。

この規格は、将来における画像生成技術の発達に対応可能にするために、拡張性を考慮している。

この規格は、多様な接続要求に対応したさまざまな機器構成のもとで用いることを意図し、特にOSI通信網上における使用に適している。

文書像の表現方法を規定することに加えて、この規格は、文書作製命令が文書の提示にどのように影響を与えるかについても規定する。

応用分野

この規格は、次に示すものを含む、多種多様な印刷及び出版の環境下で用いることを意図している。

  • 電子出版
  • オフィスシステム
  • 情報通信網
  • 即時印刷

この規格に適合する文書をSPDL文書と呼ぶ。 SPDL文書は、次に示す操作の対象となる。

  • 文書交換
  • 直接接続された提示装置による処理
  • OSI又は非OSIの通信網に接続した提示装置への転送
  • 後の提示に備えての記録

他の規格との関係

この規格に適合する文書の文書構造は、2進符号化を用いる場合には&isoiec8824;及び&isoiec8825;に、平文符号化を用いる場合にはISO 8879に従って符号化する。

この規格は、&isoiec9541;の体系に適合したフォント資源を文字テキストの提示に用いた場合に生じる結果について、詳細な規定を与える。 この規格中でグリフ識別に用いる構造化名は、&isoiec9541-2;及びISO 9070による。

この規格は、ODAシステムが印刷用に生成した文書を表現するための単純かつ効率的な方法を提供する。 さらに、SGML応用システムが生成し、&isoiec10179;を用いて書式指定 した文書を表現する能力をも提供する。

この規格は、ISO/IEC 10175に準拠し、 文書提示用にSPDL提示プロセスを組み込んだ印刷サービスを 効率的に実装可能にしている。 さらに、適用可能な文書作製命令について、その具体的な意味を規定する。 ISO/IEC 646:1991, Information technology - ISO 7-bit coded character set for information interchange. ISO/IEC 8824:1990, Information technology - Open Systems Interconnection - Specification of Abstract Syntax Notation One (ASN.1). JIS X 5603 (開放型システム間相互接続の抽象構文記法1 (ASN.1)仕様)-1990が、この国際規格の1987年版に対応している。 ISO/IEC 8825:1990, Information technology - Open Systems Interconnection - Specification of Basic encoding rules for Abstract Syntax Notation One (ASN.1). JIS X 5604 (開放型システム間相互接続の抽象構文記法1 (ASN.1)の基本符号化規則仕様)-1990が、この国際規格の1987年版に一致している。 ISO 8879:1986, Information processing - Text and office systems - Standard Generalized Markup Language (SGML). JIS X 4151 (文書記述言語 SGML)-1992は、ISO 8879:1986及びISO 8879 Amendment 1:1988の内容に、技術的追加及び編集上の変更を加え たものである。 ISO/IEC 9070:1991, Information technology - SGML support facilities - Registration procedures for public text owner identifiers. ISO/IEC 9541-1:1991, Information technology - Font information interchange - Part 1: Architecture JIS X 4161(フォント情報交換 第1部 体系)-1993が、この国際規格と一致している。 ISO/IEC 9541-2:1991, Information technology - Font information interchange - Part 2: Interchange format JIS X 4162(フォント情報交換 第2部 交換様式)-1993が、この国際規格と一致している。 ISO/IEC 9541-3:1994, Information technology - Font information interchange - Part 3: Glyph shape representation. JIS X 4163(フォント情報交換 第3部 グリフ形状表現)-1994が、この国際規格と一致している。 ISO/IEC 10175-1, Information technology - Text and office systems - Document Printing Application - Part 1: Abstract service definition and procedures. ISO/IEC 10175-2, Information technology - Text and office systems - Document Printing Application - Part 2: Protocol specification. IEEE 754:1985, IEEE Standard for Binary Floating-Point Arithmetic.

追加DPI (Additional DPI)
この規格では定義しない文書作製命令(DPI)。
AFIIグリフ名型 (AFII Glyph Name type)
"afiinnnn"という形式の名前からなる、単純グリフ名型の部分集 合。ここで、2までの範囲の整数を表現する10進数字の列とする。
基底フォント (base font)
実際のグリフ表現を含むフォント。 複合フォント内では、その木構造上における葉節となる。
基底構造要素 (base structure element)
それ以上小さな構造要素群に分割することのできない構造要素。
結合する (bind)
ある特定のオブジェクトを、それを識別するために用いる識別子と結び付ける。
ビット (bit)
0又は1のいずれかの値をとりうる、情報の1単位の表現。
ブロック状態 (Block State)
ある特定の時点において、 ブロックの処理に関連付けられる属性の集合。
論理型 (Boolean type)
二つの値(
非負整数型 (Cardinal type)
負でない整数から構成される、整数型の副型。
文字テキスト (character text)
一連のグリフ像によって表されるテキスト。
クリップする、切り取る (clip)
ピクチャ又は図記号の一部を可視化しないことによって、その部分を取り除く。
クリップ領域、切取り領域 (clipping region)
作画モデルの構成要素の一つ。 現ページ像上において、インクを置くことのできる範囲を制限する。 クリップ領域の外側にはみ出した図形画像の部分がすべてクリップされる。
複合フォント (composite font)
階層的に(木構造状に)構成されたフォントの集まり。
複合構造要素 (composite structure element)
より小さな構造要素群に分割できる構造要素。
組版割付けプロセス (Composition and Layout Process)
文書処理モデルの一要素。 文字テキストの組版、文字テキスト及び図の書式化、 並びに文字テキスト及び図を提示用に配置することを分担する。
(複合構造要素の)内容 [content (of a composite structure element)]
複合構造要素の下位に位置するすべてのトークン列構造要素の内容。
(トークン列の)内容 [content (of a TOKENSEQUENCE)]
トークン列構造要素の値。
内容要素 (content element)
内容表現交換様式中において、トークンの並びを表現するオクテット列。
内容プロセサ (Content Processor)
文書処理モデルの構成要素の一つ。 文書内容の処理を分担する。
内容値 (content value)
符号化指定情報をもつ内容要素。
文脈辞書 (Context Dictionary)
辞書資源定義構造要素が定義する辞書。
解釈文脈 (Context of Interpretation)
トークン列の内容を内容プロセサが解釈する文脈。
文脈スタック (Context Stack)
仮想機械の一部分。 辞書の順序付き集合から構成され、この中で名前の検索を行う。
作成編集プロセス (Creation and Editing Process)
文書処理モデルの構成要素の一つ。 文書作成及び文書編集(更新)を分担する。
現解釈文脈 (Current Context of Interpretation)
特定のブロック状態と関連付けられ、 下位にあるトークン列構造要素の内容を処理するために用いられる解釈文脈。
現ページ像 (Current Page Image)
ページのブロック状態の要素の一つ。 現ページ像の中で、そのページのページ像が構築される。
下位フォント (descendant font)
複合フォントにおいて、 その階層構造上で根フォントより下位の水準に位置するフォント。
辞書 (Dictionary)
キーと値との対の集まりからなるデータ構造。 内容処理によって作られる。 name --> key
文書 (document)
特に断らない限り、目に見える形に出力できる電子化された形式の情報。
文書作成者 (document creator)
最終形式文書を生成するプロセス。 特に断らない限り、この最終形式文書はSPDL文書とする。
文書内DPI (Document DPI)
文書内で指定されている文書作製命令の集合。
文書作製命令 (Document Production Instructions)
文書の提示に影響を与える命令。
文書構造 (document structure)
SPDL文書を構成する要素の集合及び要素間の相互関係。
列挙型 (Enumerated type)
列挙された値の集合からなる型。
(提示プロセスの)環境 [environment (of the Presentation Process)]
提示プロセスから利用可能なすべての外部情報の集合体。
環境内識別子型 (Environment Identifier type)
提示プロセスの環境内で情報オブジェクトを識別するために用いられる すべての識別子をその値として含む型。 環境内識別子型の値は、 公開識別子型、オブジェクト識別子型及び環境内名前型の値から構成される。
環境内名前型 (Environment Name type)
提示プロセスの環境内で情報オブジェクトを識別するために用いられる 単純名を値とする型。 環境内名前型の値は、 ISO/IEC 9070が定義するオブジェクト名(object-name)の構成要素の集合からなる。
外部構造要素 (External Structure Element)
参照を介して文書内に含められる、文書本体の外部にある構造要素。
最終形式文書 (final form document)
提示に適した形式の文書。 この規格内で用いられた場合、この用語は、 組版及び割付けに関する事項はすべて決定済みであることを意味している。 編集可能形式文書(revisable form document)参照。 最終形式とは、一般的には その文書がもはや容易に編集できる形態にはないことを意味する。 しかし、編集可能形式と最終形式とは相互に排他的な概念ではない。 幾つかのデータ様式、例えば&isoiec8613; (ODA)では、 編集可能形式及び最終形式の情報が単一の文書内に同時に存在することを許している。
仕上げ命令 (Finishing Instruction)
文書ページ像の可視化後に行われる 文書作製処理に影響を与える文書作製命令。
フォント指標対応表 (Font Index Map)
複合フォント内において、 フォント指標をフォント選択子と関連付けるために 用いるベクタ。グリフ対応付けの際に使用する。
フォント資源 (Font Resource)
グリフ表現の集まりに、 その全体に関連する記述的情報及びフォント配置量情報を加えたもの。
グリフ (glyph)
個々のデザインの違いを除去した認知可能な抽象的図記号(&isoiec9541-1;参照)。 JIS X 4161 に合わせた。
グリフ識別子型 (Glyph Identifier type)
単純グリフ名型及び構造化名型からなる値をもつ型。
グリフ像 (glyph image)
グリフ表現から得られる、提示面上に表示されるグリフの像。
グリフ指標対応表 (glyph index map)
グリフ指標値から、 フォント資源内でグリフ表現を識別するグリフ識別子への対応付けを表す表。
グリフ表現 (glyph representation)
フォント資源内において、 特定のグリフと関連付けられたグリフ形状及びグリフ配置量の情報。
グリフ形状 (glyph shape)
グリフ表現中において、 グリフ像を定義するために用いられる情報の集合。
作図状態 (graphics state)
作図状態変数の値の集合。
clause 17 では capitalize されている。 ]]>作図状態スタック (graphics state stack)
退避された作図状態の順序付き集合。
clause 17 では capitalize されている。 ]]>作図状態変数 (graphics state variables)
作画演算子を実行した結果として得られるページ像への変更を指定するために、 作画演算子への明示的な引数と組合せて用いる変数の集合。
最上位構造水準 (highest structure level)
他のいかなる構造要素にも従属していない構造要素。
識別子型 (Identifier type)
SPDLインスタンス中でオブジェクトを識別するために用いる型。
作画可能領域 (imageable region)
作画を行うことのできる現ページ像の領域。
作画部 (Imager)
作画演算子を実行し、現ページ像に変更を加える、内容プロセサの構成要素。
作画 (imaging)
. ]]>最初は空白である現ページ像に対して変更を加えることによって、 文書のページ像を生成していく処理。(参照。)
作画動作 (imaging activity)
CurrentClippingRegion onto the Current Page Image as specified in clause 17. 17 -> hdref ]]>CurrentClippingRegionによってクリップされたマスクを 現ページ像上に描くこと。(参照。)
作画モデル (imaging model)
作画演算子が どのように現ページ像の状態に影響を与えるかを定義するモデル。
作画演算子 (imaging operator)
現ページ像を変更する演算子。
直接の下位要素 (immediate subordinates)
複合構造要素を分割した各部分。
(SPDLの)実装 [implementation (of SPDL)]
SPDL文書を提示する実際のシステム。
面付け (imposition)
二つ以上の論理ページの像を、シート媒体のインスタンス(例えば紙)の 同じ面の上に配置すること。 面付けは、組版割り付けプロセスの分担とする。
埋込みデータ (in-line data)
(論理的な意味だけで文書中に含まれる外部データとは異なって) 物理的にSPDL文書中に含まれるラスタ図形画像データ。
指標付きフォント (Indexed Font)
フォント資源とグリフ指標対応表との組合せ。 文字テキストの提示時に使用する。
情報オブジェクト (information object)
提示プロセスの環境中にあるオブジェクトであって、 構造化されているかどうかにかかわらず、1単位の情報を表現するもの。 情報オブジェクトは、値、資源及び包含可能構造要素からなる。
インク (ink)
提示装置上に表示される色と模様とを指定する、作画モデルの構成要素。
SPDLインスタンス (instance of SPDL)
この規格が定義する標準ページ記述言語(SPDL)によって表現された 文書、資源又は包含可能構造要素。
整数型 (Integer type)
整数の部分集合を値とする型。
ISO10036グリフ名型 (ISO10036 Glyph Name type)
ISO/IEC 10036によって規定された登録主体を所有者名が識別する、構造化名の部分集合。
論理ページ (logical page)
組版割付けプロセスによって識別し、 管理することができる文書の一部分。 論理ページは、SPDLの文書構造中では明示的な表現をもたない。 論理ページは、通常、ピクチャ構造要素によって表す。
管理命令 (Management Instructions)
文書作製処理の管理に影響を与える文書作製命令。
マスク (mask)
作画モデルの構成要素の一つ。作画要素の形状を与える。
媒体 (medium)
物理的な面であって、 その上に提示装置によって文書を目に見える形で描画する。 例えば、紙及び画像表示端末の表示画面。
媒体宣言 (Medium Declarations)
文書の提示に用いられる媒体を指定する文書作製命令。
名前型 (Name type)
. ]]>の定義に従う文字の列を値とする型。
非負数型 (Non-Negative Number type)
数型の値のうち、負でない値からなる型。
数型 (Number type)
整数型及び実数型の値からなる型。
オブジェクト (object)
仮想機械によって操作できるデータオブジェクト。 情報オブジェクト(information object)参照。
オブジェクト識別子型 (Object Identifier type)
&isoiec8824;で定義するオブジェクト識別子を値とする型。
オブジェクト名 (Object Name)
この規格が、&isoiec8824;で定義されたオブジェクト識別子値と、 ISO/IEC 9070で定義された公開識別子とを 共に割り当てている情報オブジェクトを識別する名前。
オブジェクト型 (object type)
SPDL仮想機械オブジェクトと関連付けられている 一つの識別されたオブジェクト型。 逆に言うと、これ以外の xx type はすべて構造レベルでの型を意味している。
オクテット (octet)
順序付けられた8ビットの並び。
オクテット列型 (Octet String type)
0個以上の順序付けられたオクテットの列を値とする型。
演算子 (operator)
解釈によって、SPDL仮想機械に何らかの操作を実行させるトークン。
ページ記述言語 (page description language)
プログラム言語の概念に基礎を置く印刷様式の総称。
ページ像 (page image)
提示を行う媒体の抽象化。
親フォント (parent font)
複合フォントの木構造において、 与えられた下位フォントを部分木の構成要素とするフォント。
パーサ (parser)
内容値をトークンの列に分解する、仮想機械の一部分。
パス (path)
参照座標系上で幾何形状を定義する0個以上の点、直線及び/又は曲 線の概念的な並び。
同位(構造)要素 [peer (structure elements)]
同じ構造要素の直接の下位にある他の構造要素。
ピクチャ (picture)
他の画像とは切り離して考えることのできる画像。 例えば、ページ又はページ上の図表。
正整数型 (Positive Integer type)
正の整数から構成される、整数型の副型。
前処理命令 (Pre-processing Instruction)
文書ページ像の可視化に先立って行う 文書作製処理に影響を与える文書作製命令。
提示 (presentation)
文書を人間が認識できる形態に描き出すこと。 この規格では、電子化文書を目に見える形に可視化すること。
提示装置 (presentation device)
文書を目に見える形に提示する物理的装置。
提示命令 (Presentation Instruction)
文書ページ像の可視化処理及び その媒体上への配置を行う処理に影響を与える文書作製命令。
提示順序 (presentation order)
SPDL文書の構造要素の並び順。
提示プロセス (presentation process)
適切な媒体上に、文書又はその一部分を可視化する処理。
印字可能文字列型 (Printable String type)
ISO 8824 -> ISO/IEC 8824 ]]> &isoiec8824;が定義する印字可能文字列型の値によって構成する型。
公開識別子型 (Public Identifier type)
ISO/IEC 9070で定義する公開識別子によって構成する型。
公開オブジェクト識別子型 (Public Object Identifier type)
ISO/IEC 9070で定義する公開識別子及び &isoiec8824;で定義するオブジェクト識別子から構成される型。
実数型 (Real type)
IEEE 754の規定に従って表現しうる、 数学的な意味での有理数の値から構成される型。
参照座標系 [Reference Cordinate System (RCS)]
両軸共にミリメートル単位をとるデカルト座標系。 媒体上での位置をあいまいさなく指定することを可能にする。
可視化 (rendering)
提示プロセスの一環として、 ページ像又は文書の目に見える画像を生成すること。
資源 (resource)
提示プロセスの環境内で利用可能な情報オブジェクト。 SPDL文書の提示の際に参照を介して用いることができる。
編集可能形式文書 (revisable form document)
適切な機能をもったシステムによって 編集及び改訂を行うことに適した形式の文書。 一般にこの用語は、文書がその明示的な内容に加えて、 その論理構造を識別するための情報を含むことを意味している。 最終形式文書(final form document)参照。
根フォント (root font)
複合フォント内において、その階層構造の最上位にあるフォント。
退避オブジェクト (SaveObject)
ある特定の時点における仮想機械の状態を表すオブジェクト。
単純グリフ名型 (Simple Glyph Name type)
これでは定義不十分。 ]]>名前型の値の部分集合からなる型。
SPDL文書 (SPDL document)
この規格で定義する標準ページ記述言語を用いて表現した(最終形式)文書。
SPDL提示プロセス (SPDL Presentation Process)
基本文書処理モデルの一環として、 SPDL文書を目に見える形に提示するプロセス。
SPDL構造 (SPDL structure)
SPDLインスタンスを構成する要素の集合及び要素間の相互関係。
SPDL仮想機械 (SPDL Virtual Machine)
SPDL内容処理の規定に用いる仮想機械。
状態変数 (state variables)
仮想機械の状態の一部を構成する変数の集合。
構造要素 (structure element)
SPDL構造によって識別される、SPDLインスタンスの任意の構成要素。
構造処理 (structure processing)
SPDL文書を構築するために用いる構成要素の集合の処理。
構造プロセサ (Structure Processor)
SPDL文書処理モデルにおいて、 SPDL文書構造の処理を分担する部分。
構造化名 (Structured Name)
&isoiec9541-2;が定義する、公開識別子の一形態。 構造化名は、意味的にはISO/IEC 9070が定義する公開識別子と等価とする。 構造化名は、グリフ及びフォント資源の要素を識別するために用いられる。
下位要素 (subordinate)
ある構造要素に対する、その構造要素を分割した結果として得られ る構造要素。
上位要素 (superior)
ある構造要素を分割した結果として得られる構造要素に対する、も との構造要素。 意訳。直訳すると、「構造要素Aは、構造要素BがAの下位にある場 合、Bの上位にあると言う。」
補足DPI (Supplementary DPI)
特定の文書提示と関連付けられてはいるが、 文書そのものの中には含まれない文書作製命令。
タイル貼り (tiling)
領域を塗りつぶ(潰)すために、あるパターンの複製を置いていく処理。
トークン、字句 (token)
SPDL仮想機械が処理する、情報の論理的な単位。 各トークンの処理は、仮想機械の状態に、ある規定された変化を引き起こす。
ユーザ座標系 [User Coordinate System (UCS)]
媒体上での位置を、作図状態変数CurrentTransformation (参照)が定義する 参照座標系への対応付けを用いて指定する、(座標軸の)単位寸法を決めてい ないデカルト座標系。
仮想機械 (virtual machine)
処理の規定を行うために用いる、理想化した実装。 その状態に対する変更として処理の仕様を記述する。 その理想化された記述は、 処理を規定するためだけに提供され、 現実の実装を制約しない。
仮想機械の状態 (Virtual Machine State)
ある特定の時点において仮想機械に付属し、 それを特徴付ける属性の集合。