日本工業規格

JIS X 4153:2002    
(ISO/IEC 10179:1996/Cor.1:2001)

文書スタイル意味指定言語 (DSSSL) 追補1

Technical Corrigendum 1 to Document Style Semantics and Specification Language (DSSSL)




序文

この追補は, 2001年に発行されたISO/IEC 10179:1996 [Information Technology — Document Description and Processing Languages — Document Style Semantics ans Specification Language (DSSSL) Technical Corrigendum 1]を翻訳し,技術的内容を変更することなく作成した日本工業規格である。

  備考 この規格の対応国際規格を次に示す。 なお, 対応の程度を表す記号は, ISO/IEC Guide21に基づき, IDT(一致している), MOD(修正している), NEQ(同等ではない)とする。 ISO/IEC 10179:1996 [Information Technology — Document Description and Processing Languages — Document Style Semantics ans Specification Language (DSSSL) Technical Corrigendum 1] (IDT)


技術訂正

この追補1は, ISO/IEC 10179:1996(JIS X 4153:1998)の誤りを訂正する。いくつかの拡張,例えば,追加の流し込みオブジェクトクラス,追加のフォーマット領域,及び別の構文は, ISO/IEC 10179:1996/Amd.1で扱う。

  参考 原規格のTechnical Corrigendum 1には, ISO/IEC 10179:1996を翻訳してJIS X 4153:1998を作成する際に明らかになった誤りに対する訂正が含まれる。それらの誤りの幾つかは, 既に訂正されてJIS X 4153:1998の規定を構成している。そこで, 既にJIS X 4153:1998に反映済みの技術訂正に関しては, 参考としてその旨を明らかにする。

a) 4.35

次の備考を追加する。

備考 1.5 部分木は, ノード集合とその各要素の子の集合との和をとり, 要素の重複を取り除く手続きを, 根ノードを一つだけ含む集合に適用して, 手続きの入力となる集合の要素数と出力となる要素数とが等しくなるまで, その出力への手続き適用を繰り返して得られるノード集合。

  参考 この訂正は, 既にJIS X 4153:1998に反映されているが, "参考"を"備考 1.5"に変更する。

b) 5.2

箇条a)〜g)に次の項目を追加する。

h) string: 文字列

  参考 この訂正は, 既にJIS X 4153:1998に反映されている。

c) 8.2.1

最終段落の句"又は割当て(, or assignment of,)"を削除する。

  参考 この訂正は, 既にJIS X 4153:1998に反映されている。

d) 8.3.1.4

例11の最初の式の結果において, "(3 4 5 6)"を"3"に変更する。

e) 8.3.2.5

let*-expressionに続く段落において, "節binding-specの終わり(right of the binding-spec)"を"式bodyの終わり(the end of the body)"に変更する。

f) 8.5.7.4

最終段落において, "数値名に(with the number name raised)"を"単位名に(with the unit name raised)"に変更する。

  参考 この訂正は, 既にJIS X 4153:1998に反映されている。

g) 12.5.2

箇条の最初の項目として,次を加える。

(length-spec? obj)

h) 12.6.6

特質asis-wrap-indent:における初期値として, "#f"を"0pt"に変更する。

  参考 この訂正は, 既にJIS X 4153:1998に反映されている。

特質expand-tabs?:において, "expand-tabs?:"を"expand-tabs:"に変更する。

i) 12.6.6

特質line-number-side:の最後の規定として, "初期値は, startとする。"を追加する。

特質line-number-sep:の最後の規定として, "初期値は, 一つの空きとする。"を追加する。

特質last-line-justify-limit:の初期値として, "0"を"0pt"に変更する。

j) 12.6.18

特質line-miter-limit:を削除する。

k) 12.6.26.1

最後の段落の直前に次の特質を追加する。

b) 特質keep-with-previous?:

c) 特質keep-with-next?:

d) 特質keep:

e) 特質may-violate-keep-before?:

f) 特質may-violate-keep-after?:

l) 12.6.27.7

特質border-priority:の最後の規定として, 次を追加する。

table-borderの境界線及びcell-borderの境界線が等しい優先度で競合している場合,table-borderの境界線が勝つ。特質border-present?:が#tである境界線及び特質border-present?:が#fである境界線が等しい優先度で競合している場合は,border-present?:が#tである境界線が勝つ。