JIS X 4154:2003
(ISO/IEC 10180:1995/Cor.1:2001)
この解説は,本体及び附属書に規定した事柄,並びにこれらに関連した事柄を説明するものであって,規格の一部ではない。
ISO/IEC 10180:1995の発行の後, JIS化のための翻訳が行われると共に, 幾つかのシステムにSPDLが実装[1]された。それによって規定内容の詳細が再検討され, US, 日本から訂正・拡張の要求[2], [3]が提出された。原規格のISO/IEC 10180:1995/Cor.1:2001の内容は, これらの訂正要求に基づく。
日本からの訂正要求の中で, JIS化の検討の際に明らかになった, 議論の余地のない訂正については, 既にJIS X 4154:1997の中に反映されている。その結果, JIS X 4154の何人かの読者から, ISO/IEC 10180の記述と異なるJIS X 4154の記述について, 翻訳の誤りではないかとの問合せをいただいた。
そこで, この追補1ではCor.1をその記述のまま翻訳し, 既にJIS X 4154に反映済みの訂正項目に関しては, 参考としてその旨を明らかにすることによって, JIS X 4154の読者の混乱を軽減する。このCor.1が発行された段階で, (財)日本規格協会の情報技術標準化研究センター(INSTAC)に設けられた"文書処理及びフォントの標準化調査研究委員会"(DDFD)は, 経済産業省からの要求に応じて, JIS化への検討を開始した。Cor.1を翻訳し, JIS X 4154追補1原案が作成され, 2002年9月に経済産業省に提出された。
ISO/IEC JTC1/SC34は, US, 日本からの訂正の要求[2], [3]をレビューし, 2000年6月にCor.1として扱う課題を整理してDefect Report[4]をまとめると共に, 同年12月にはCor.1の原案[5]の作成を行った。
この原案は投票で承認され, 2001年5月にJTC1/SC34は, 投票コメントに対する対処方針[6]を承認して, それに従った最終テキストの提出を承認した。
原規格のISO/IEC 10180:1995/Cor.1:2001は, 一つの見出し項目に関する複数の訂正項目に対して順序付けしていないが, この追補1では, 見易さを考慮して, a), b), ...の順序付き箇条として訂正項目を示した。
14.7.5に関する修正の‘図7 化粧裁ち仕上げプロセスの中の長方形の下に, そろ(揃)え辺の位置を示す矢印と共に, “そろ(揃)え辺”を追記する。’に対して, その修正を施した図の添付が, 原案審査に際して要望された。原規格のTechnical Corrigendum 1との一致を考慮して, 修正を施した図は, 解説に示すことにした。
修正済みの図7を解説図1に示す。
[1] SPDL2PS version 1.0, Ricoh Company, Ltd. and Ricoh Corporation, 1996
[2] ISO/IEC JTC1/SC18/WG8 N1919, Revised Error Report for ISO/IEC 10180:1995 (SPDL), 1997-05
[3] ISO/IEC JTC1/WG4 N1943, Error report on ISO/IEC 10180: SPDL, 1997-12
[4] ISO/IEC JTC1/SC34 N0160, Defect Report on SPDL (ISO/IEC 10180:1995), 2000-06
[5] ISO/IEC JTC1/SC34 N0187, Proposed Technical Corrigendum 1 to ISO/IEC 10180:1995, 2000-12
[6] ISO/IEC JTC1/SC34 N0214, Disposition of comments on SC34 N0187: Proposed Technical Corrigendum 1 to ISO/IEC 10180:1995, SPDL, 2001-05
原案作成委員会である(財)日本規格協会 情報技術標準化研究センター(INSTAC)の"文書処理及びフォントの標準化調査研究委員会"(DDFD)は, 学識経験者, メーカ及び利用者で構成され, その委員会の中に実際の翻訳作業を行う作業グループ1(DDFD-WG1)が設置されている。それらの構成員を解説表1及び解説表2に示す。
氏名 | 所属 | |
---|---|---|
(委員長) | 池田 克夫 | 大阪工業大学 |
(幹事) | 鯵坂 恒夫 | 和歌山大学 |
(幹事) | 小町 祐史 | 松下電送システム株式会社 (SC34専門委員会委員長) |
安達 淳 | 株式会社沖データ | |
内山 光一 | 株式会社東芝 | |
小笠原 治 | 社団法人日本印刷技術協会 | |
高沢 通 | 大日本スクリーン株式会社 | |
高橋 亨 | 株式会社日立製作所 | |
岩田 悟志 | 経済産業省商務情報政策局 | |
木戸 達雄 | 経済産業省産業技術環境局 | |
大久保 彰徳 | 株式会社リコー | |
宮本 義昭 | 日本ユニシス株式会社 | |
(オブザーバ) | 高橋 昌行 | 経済産業省産業技術環境局 |
(事務局) | 内藤 昌幸 | 財団法人日本規格協会 |
氏名 | 所属 | |
---|---|---|
(主査) | 小町 祐史 | 松下電送システム株式会社 (SC34専門委員会委員長) |
(幹事) | 内山 光一 | 株式会社東芝 |
(幹事) | 高橋 亨 | 株式会社日立製作所 |
安達 淳 | 株式会社沖データ | |
今郷 詔 | 株式会社リコー | |
小笠原 治 | 社団法人日本印刷技術協会 | |
奥井 康弘 | 株式会社日本ユニテック | |
内藤 求 | 株式会社シナジー・インキュベート | |
内藤 広志 | 大阪工業大学 | |
野口 高成 | ネクストソリューション株式会社 | |
渡部 賢一 | 財団法人日本規格協会 | |
(オブザーバ) | 浅利 千鶴 | 浅利会計事務所 |
大久保 彰徳 | 株式会社リコー | |
高橋 昌行 | 経済産業省産業技術環境局 | |
(事務局) | 内藤 昌幸 | 財団法人日本規格協会 |