基本本体要素
節及び副節
タグ<H1>, <H2>, <H3>, <H4>, <H5>及び<H6>は, 文書の節及び
副節を識別するために用いる。
節又は副表が参照されている場合, 識別子属性(ID=)の値を用いることができる。した
がって, この値は文書中において一意でなければならない。
タグ<H1>及び<H2>については, 短題目属性(STITLE=)を用いてもよい。
これは, 頭部又は脚部の欄外見出しとして用いる短縮版の題目を入力す
るために使うことが多い。
終了タグは不要とする。
マーク付けの例を次に示す。
<H1 ID=BAS
stitle="Becoming Acquainted with SGML">
Becoming Acquainted with
the Standard Generalized Markup
Language
節及び副節の内容は, 基本的な本体要素, たとえば段落, 備考, 各
種の箇条書き, 図, 表, 脚注及び引用, と下位の副節との混在とする。
検索のために, 要素H1の内容の分類を属性CONTENT=によって示す。
この属性の値は次のとおり。
- material: 材料
- desman: 設計及び材料
- matdsman: 材料, 設計及び製造
- require: 要求
- sampling: 見本抽出
- testmeth: 試験方法
- inspec: 検査
- class: 分類
- classdes: 分類及び分類名
- marking: 記号付与
- labeling: ラベル付与
- packing: 梱包
- marklbpk: 記号付与, ラベル付与及び梱包
- terms: 用語
- other: その他
節, 副節又は番号付き段落の参照
節又は副節の参照は, 文書中で識別された節, 副節又は番号付き段落を参照するた
めに用いる。
参照識別子属性(REFID=)には, 適切な値を指定しなければならない。
See <HDREF REFID=BAS>, where ....
参照を文の先頭に置く(したがってその句を大文字で始めなければならない)場合,
属性としてUCを追加する。
<HDREF REFID=BAS UC> describes ...
段落
単純な段落
各段落の前には<P>を置く。
paragraph
tagsP
<P>
A correct designation ....
番号付き段落
番号付き段落のためのタグは, 副節のためのタグ(<H2>等)と類似している。
番号付き段落の前には, そのレベルに応じてタグ<P2>, <P3>, <P4>, <P5>
又は<P6>を付ける。
番号付き段落が参照されている場合(参照には通常の<HDREF REFID=>タグを用いる)
, 識別子属性(ID=)の値を用いることができる。したがって, この値は文書中において
一意でなければならない。
附属書中では, レベル1の番号付き段落(<P1>)を使用できる。
マーク付けの例を次に示す。
<H1>Clause title
<P2>Text of numbered paragraph.
<P2>Another numbered paragraph
at this level.
<H3>A subclause title.
<H3>Another subclause title.
<P4>Text of a numbered paragraph
one level deeper.
<P4>Text of another numbered
paragraph.
<P2>Text of numbered paragraph
at level 2.
備考/参考
単一の備考/参考
テキストに含まれる備考/参考の前には, <NOTE>を置く。
これは脚注とは異なった扱いを受ける。
多くの文書は, 現れたその場に印刷する備考/参考と, 参照されているページ
の下端に印刷する脚注との両方を備えている。
備考/参考のすべての文章又は段落をキー入力した後, 備考/参考の末尾を示す</NOT
E>を入力する。
<NOTE>It is extremely important
to be consistent in the design
of a document type definition.</NOTE>
備考/参考が参照されている場合, 属性ID=を用いて一意識別子を与
える。
タグ<NOTE>は属性TYPE=をもつ
ことができる。この属性は, 値NORM, INFO又はcomのいずれかをとる。属性TYPE=の値が
NORMの場合, その<NOTE>は備考, 属性TYPE=の値がINFOの場合,
その<NOTE>は参考, 属性type=の値がcomの場合, その<NOTE>は注
となる。属性TYPE=の無指定時値はNORMとする。
備考/参考リスト
備考/参考リストの前にはタグ<NL>を置き, その末尾にはタグ</NL>を置く。
リスト中の各備考/参考の前には, タグ<LI>を置く。
<NL>
<LI>Some commercial contracts
require additional information.
<LI>For certain destinations,
a higher proportion of chips may
be permitted.
</NL>
タグ<NL>は属性TYPE=をもつ
ことができる。この属性は, 値NORM, INFO又はcomのいずれかをとる。属性TYPE=の値が
NORMの場合, その<NL>は備考リスト, 属性TYPE=の値がINFOの場合,
その<NL>は参考リスト, 属性type=の値がcomの場合, その<NL>は
注リスト
となる。属性TYPE=の無指定時値はNORMとする。
タグ<LI>は属性ID=をもつことができる。この属性は, 要素
NOTEREFが備考/参考を参照する際に利用できる一意識別子を備考に与える。
備考/参考/注参照
備考/参考/注参照は, 識別された備考/参考/注を参照するために文書中で用いる。
参照識別子属性(REFID=)には適切な値が与えられなければならない。
One use of a note in ISO documents
is given in <NOTEREF REFID=ZF>.
脚注
脚注
タグ<FN>は脚注テキストの前に置く。
脚注テキストは, それが現れたその位置に入力することが望ましい。
応用ソフトウェアが, その位置に標識を挿入し, 脚注そのものをそのペー
ジの下端に置く。
脚注が参照されている場合, 識別子属性(ID=)の値を用いることができる。したがって
, この値は文書中において一意でなければならない。
脚注テキストは</FN>によって終了する。
Many publications contain both
notes and footnotes.<FN ID=NF>The
latter are used, for example, when
referring to a draft International
Standard to indicate that
publication is anticipated in due
course.</FN>
Whereas notes are printed where
they occur, footnotes are collected
at the bottom of the page in which
reference is made to them.
脚注を区別する上付き数字の代わりに特定の記号を用いる希な場合には,
使用する記号を明示的に指定するために属性SYMBOLを用いる。
<FN SYMBOL="*">
脚注参照
脚注参照は, 文書中において識別された脚注を参照するために用いる。
参照識別子属性(REFID=)には適切な値が与えられなければならない。
One use of a footnote in ISO
documents is given in
<FNREF REFID=NF>.
警告及び注意
警告要素及び注意要素は, それぞれタグ<WARNING>及びタグ<CAUTION>によって識
別する。
終了タグは必す(須)とする。
<WARNING>
It is dangerous to cross a street
against a red light.
</WARNING>
引用
短い引用
連続するテキスト中に現れ, 引用符で括られる短い引用は, その前に<Q>, その後に
</Q>を置いて示す。
これによって, 短い引用は, 他の目的のために引用符で括られて現れる
語又は句から区別できる。
引用は入れ子になってもよい。
The standard states clearly <Q>the
tolerances shall not exceed
the specified values</Q>.
長い引用
長い引用は通常, 短い引用とは異なる体裁で組版される。
そこで, <LQ>及び</LQ>で区切り, 異なった扱いをする。
例
例
テキスト中の単一の例は, タグ<XMP>によって識別する。
終了タグは必す(須)とする。
例のグループはタグ<XMPS>によって識別する。
終了タグは必す(須)とする。
その内容は2個以上のXMP要素とする。
要素XMPの内容は, 段落, 図版及び計算機リストの基本要素とする。
計算機ソース又は計算機リストの例
計算機ソース又は計算機リストの例は, タグ<CPTR>によって識別
する。
終了タグは必す(須)とする。
属性には次のものがある。
要素CPTRは通常, XMP要素に含まれる。
強調句
強調する語又は句の前に, 強調の種類に応じてタグ<HP1>, <HP2>, <HP3>, &l
t;HP4>又は<HP0>を付ける。
4種類の強調は1:イタリック, 2:ボールド, 3:ボールドイタリック, 4:
下線とし, 0は強調なしを示す。
終了タグは必す(須)とする。
強調句は入れ子にしてもよい。
The term <HP1>element</HP1> has
a special meaning in the
context of SGML.
<HP3>This long highlighted phrase has
<HP0>one</HP0> non-highlighted
word</HP3>.
用語
用語定義節又は用語リスト中で規定する用語は, タグ<TERM>によって識別する。
終了タグは必す(須)とする。
リスト
順序付きリスト
順序付きリストの前には, タグ<OL>を付ける。
個々の項目をすべて入力した後, 終了タグ</OL>が必要となる。
リストは入れ子にしてもよい。
<OL>の直後には<LI>を置く。
順序なしリスト
順序なしリストの前には, タグ<UL>を付ける。
個々の項目をすべて入力した後, 終了タグ</UL>が必要となる。
リストは入れ子にしてもよい。
<UL>の直後には<LI>を置く。
単純リスト
単純リストの前には, タグ<SL>を付ける。
個々の項目をすべて入力した後, 終了タグ</SL>が必要となる。
リストは入れ子にしてもよい。
<SL>の直後には<LI>を置く。
リスト項目
個々のリスト項目の前には<LI>を置く。
項目が参照されている場合, 識別子属性(ID=)の値を用いることができる。したがって
, この値は文書中において一意でなければならない。
マーク付けの例を次に示す。
<LI ID=LITAG>List Item Tag
リスト項目参照
リスト項目参照は, 識別済みリスト項目を参照するために文書中で用いる。
参照識別子属性(REFID=)には, 適切な値が指定されなければならない。
マーク付けの例を次に示す。
.... in <LIREF REFID=LITAG> ....
短縮リスト
めったにないが, リスト項目間の通常の行間隔が望ましくないことがある。
この場合には, リストの開始タグの属性COMPACTによってそれを示す。
<OL COMPACT>
リスト段落によるリスト中項目の中断
タグ<LP>がリスト段落の開始を示す。
リスト段落はリスト中で後続する項目を中断する。
リスト段落のテキストは, リスト項目の注釈記号と同じレベルの字下げ
で配置される。
マーク付けの例を次に示す。
<OL>
<LI>This is the first list item.
<LP>This is the first line of
the list paragraph.
<LI>This is the second list item.
</OL>
リスト例
順序なしリストのマーク付けは次のとおり。
<P>Vibrations in the ashtray
may be caused by
<UL>
<LI>aerodynamic loads;
<LI>shaky hands of the smoker.
</UL>
入れ子になったリストの例を次に示す。
- First item in first-level list
- First item in second-level list
- Second item in second-level list
- Third item in second-level list
- Second item in first-level list
- First item in second-level list
- First item in third-level list
- Second item in third-level list
- Second item in second-level list
- Third item in second-level list
そのマーク付けは次のとおり。
<OL>
<LI>First item in first-level list
<OL>
<LI>First item in second-level list
<LI>Second item in second-level list
<LI>Third item in second-level list
</OL>
<LI>Second item in first-level list
<OL>
<LI>First item in second-level list
<UL>
<LI>First item in third-level list
<LI>Second item in third-level list
</UL>
<LI>Second item in second-level list
<LI>Third item in second-level list
</OL>
</OL>
変数リスト
数式の後には, 使用した変数及びその定義のリストが続くことが多い。
このリストはタグ<VARL>によって識別し, </VARL>によって終了する。
このリストの内容は, 要素<VAR> (変数)と要素<DESC> (定義)との組の列とする
。
特別な場合, 変数名用に予約している幅を変更するために, 属性TSIZE=を使用できる。
そのデフォルト値は10とする。
マーク付けの例を次に示す。
<VARL>
<VAR>α<DESC>angular acceleration
...
</VARL>
図及び表
図
図のタグ<FIG>は, 図テキスト, 図又は他のイラストの前に置く。
終了タグは必す(須)とする。
図が参照されている場合, 識別子属性(ID=)の値を用いることができる。したがって,
この値は文書中において一意でなければならない。
枠属性(FRAME=)は, BOX, RULE又はNONEのいずれかの値をとる。
値BOXは, 図をく(矩)形で括ることを表す。
値RULEは, 図の前後に水平の罫線を用いることを表す。
値NONEは, 何の枠も用いないことを表す。
NONEをデフォルト値とする。
配置属性(PLACE=)は, TOP, FIXED又はBOTTOMのいずれかの値をとる。
TOPは, その図を次ページの上端に置くことを意味する。
BOTTOMは, その図を現ページに余裕があればその下端に, なければ次ページの下端に置
くことを意味する。(現出力欄の残りには</FIG>以降のテキストを配置する。)
FIXEDは, その図が現出力欄に収まらなければ, 欄の残りを空白にしたまま図を次の欄
の上端に位置付けることを意味する。
幅属性(WIDTH=)は, COLUMN又はPAGEのいずれかの値をとる。これらはそれぞれ欄幅の図
かページ幅の図かを表す。
揃え属性(ALIGN=)は, その図を欄又はページ上で水平方向にどのように配置するかを指
定する。
値は, LEFT, RIGHT又はCENTERのいずれかをとる。
デフォルト値はCENTERとする。
行属性(LINES=)は, 図本体中のテキストをフォーマットせずに"そのま
ま"にする(LINES=LINES)か, それとも通常の流し込みテキストを用いる(LINES=FLOW)か
を指定する。
番号属性(NUMBER=)は, 図の番号が通常の番号付け規則に従わない場合に用いることが
できる。
属性値として指定された任意のテキストを番号として用いる。
属性NUMBERは, 図の番号付けに関する編集規則が放棄されている非常に
特別な場合だけに用いることが望ましい。
図に関連して, 図題<FIGCAP>及び図説明<FIGDESC>があってもよい。
終了タグ</FIG>は, 図のすべての要素の後に入力する。
<FIG ID=DR>
<FIGCAP>Distribution of Rainfall
<FIGDESC>The amount of rainfall
is influenced by the position of
the Pennines and the prevailing
wind conditions.
</FIG>
図本体
この要素はタグ<FIG>の直後に続く。開始タグ, 終了タグのいずれも省略できる
。
図本体の内容は次のとおり。
- 図コメント<FIGCOMM> (オプション)
- 図版及び"段落"の列(順序は任意)。
"段落の列"はリスト, 数式などをもつ段落とする。
図コメント
タグ<FIGCOMM>は, 図に対するコメント(たとえば"単位はミリメートル")を識別
するために用いる。
この要素はオプションとする。
終了タグは省略できる。
図版
属性NAMEを伴うこのタグ<ARTWORK>は, 図版を参照するために用いる。
通常このタグは図本体の中で用いるが, 他の場所でも用いることができる。
図版要素は内容をもたず, 終了タグは省略できる。
<FIG ID=DR>
<FIGCOMM>Dimensions in millimetres
<ARTWORK NAME=D5678>
<FIGCAP>Widget
</FIG>
図題
図題の前には<FIGCAP>を置く。
終了タグは必要でない。
このタグは図要素の中だけで有効となる。
この要素はオプションとする。
図説明
図の説明の前には<FIGDESC>を置く。
終了タグは必要でない。
このタグは図要素の中だけで有効となる。
この要素はオプションとする。
図参照
図参照は文書内で図を参照するために用いる。
参照識別子属性(REFID=)に値が与えられると, 参照は応用が行う。この場合, 要素は空
であり, 終了タグは必要ない。
逆に属性REFIDを省略し, 参照テキスト内容中に含めることもできる。この場合, 終了
タグは必す(須)とする。
後者は非ISO文書中で図への参照を行う場合だけに用いることが望ましい。
Reference should be made
to <FIGREF REFID=DR>.
Reference should be made
to <FIGREF>figure 7 in
IEC 123:1985</FIGREF>.
参照を文の先頭に置く(したがってその句を大文字で始めなければならない)場合,
属性としてUCを追加する。
<FIGREF refid=DR UC> shows ...
表
表要素は図要素に非常に良く似ている。
ただし, 題目は表の"表組み"より前に現れる。
表が参照されている場合, 識別子属性(ID=)の値を用いることができる。したがって,
この値は文書中において一意でなければならない。
幅属性(WIDTH=)は, 値としてCOLUMN又はPAGEをとることができる。
これらはそれぞれ欄幅の表又はページ幅の表を表す。
正確な幅をセンチメートル単位で表した値をとることもできる。
番号属性(NUMBER=)は, 表の番号が通常の番号付け規則に従わない場合に用いること
ができる。
属性値として任意のテキストである属性値を, 番号として用いる。
属性NUMBERは, 表の番号付けに関する編集規則が放棄されている
非常に特別な場合だけに用いることが望ましい。
マーク付けの例を次に示す。
<TAB ID=XXX>
<TABCAP>Mechanical properties
<TABDESC>All properties have been
measured at 20 °ree; and
at normal pressure.
</TABDESC>
content of table - tablematter -
see below
</TAB>
表組みの構造
表は極めて複雑な要素であって, 二つの主要なタイプ, すなわち階
層的な要素を便宜上表の形で表したものと, 本来2次元的な性質をもつ
ものとがある。前者のタイプに関して理想的なアプローチは, それを構
成する個々の要素を識別することであるが, これはほとんど際限のない作業と
なる。後者に関しては, 次の要素が定義される。
階層的な表ももちろんこれらの要素を用いて表現することができる。
表組みの前にタグ<TABMAT>を置き, 後にタグ</TABMAT>を置く。
タグ<TABMAT>の次に要素TABHEAD(オプション), その次に要素
TABFOOT(オプション), その次に要素TABBODYがくる。
これらの要素はそれぞれいくつかのAROW要素を含む。
そして要素AROWは1個以上のセル(<C>)を含む。
各セルは, さらに副セル(<SC>)に分割できる。
副セルは通常, セル内にある値の範囲(たとえば, 1.23から1.34)が指定
された場合にだけ用いる。この場合, 副セルは範囲の各値及び二つの値
をつなぐ語を表すために用いられる。
列及びセルの特性は属性によって表現する。
マーク付けを削減するため, それらの属性は各種のレベルで表現することができる。
たとえば, (デフォルトの)セルの罫線は<TABMAT>, <TABBODY>, <AROW>又は個
々の<C>タグの属性として定義することができる。
複数要素に共通する属性
便宜上, 複数のタグについて指定できる属性をここで指定する。
ポイント数
値6, 7, 8, 9, 10, 12, 14, 16, 18及び20を, 使用するポイント数
とする。
セルを定義する格子
セルの幾何学的レイアウトを定義するために, 三つの属性を用いる。
GRIDX及びGRIDYは, すべてのセル境界を列の端まで拡張することによって
得られる格子の寸法を与えるために使用し, ARRANGEは, 格子上のどの
く(矩)形が1個のセルを形成するかを示すため及び各セルに一意の番
号を与えるために使用する。
セルはく(矩)形に限られる。"L型"のセルは提供されていない。
GRIDX=及びGRIDY=には次の組み合わせを用いる。
- 絶対値。たとえば, 12mm
- 数値の後に*を付けて表現する相対値。
ARRANGE=には, 行ごとに, 格子上の個々のく(矩)形についてそのセル番号を示す数
値を与える。
各行は/を用いて区切る。
したがって, 次に示す行の属性GRIDX, GRIDY及びARRANGEの値を決定
していく過程は次のとおり。
\vspace{12pt}
\begin{center}
\begin{tabular}{@{\extracolsep{\fill}}|p{1zw}|p{1zw}|p{1zw}|}
\hline
& \multicolumn{2}{|p{2zw}|}{ } \\ \hline
\multicolumn{3}{|p{3zw}|}{ } \\ \hline
\end{tabular}
\end{center}
\vspace{12pt}
>
最初に, セルの境界線を次のとおりに延長する。
\vspace{12pt}
\begin{center}
\begin{tabular}{@{\extracolsep{\fill}}|p{1zw}|p{1zw}|p{1zw}|}
\hline
& \multicolumn{2}{|p{2zw}|}{ } \\ \hline
& \multicolumn{2}{|p{2zw}|}{ } \\ \hline
\end{tabular}
\end{center}
\vspace{12pt}
>
したがって, grid属性の(相対的な)値は次のとおりとなる。
GRIDX="* 2*" GRIDY="* *"
次に, 格子のく(矩)形に次のとおりにセル番号をふる。
\vspace{12pt}
\begin{center}
\begin{tabular}{@{\extracolsep{\fill}}|p{1zw}|p{1zw}|p{1zw}|}
\hline
\ 1 & \multicolumn{2}{|p{2zw}|}{\ \ 2} \\ \hline
\ 3 & \multicolumn{2}{|p{2zw}|}{\ \ 3} \\ \hline
\end{tabular}
\end{center}
\vspace{12pt}
>
したがって, 揃え属性(arrange attribute)の値は次のとおりとなる。
ARRANGE="1 2 / 3 3"
セルの揃え
属性CVALIGN=は, セル内容の垂直方向の揃えを示す。
その値は次のとおり。
- 内容の"上端"揃えを示すT
- 内容の"下端"揃えを示すB
- 内容の中央揃えを示すC
属性CALIGNS=は, セルの水平方向の揃えを示す。
属性値は, 各セル又は各副セルに1個の一連の指定とする。
その指定には次のものがある。
- 内容の"両端"揃えを示すJ
- 内容の"左端"揃えを示すL
- 内容の"右端"揃えを示すR
- 中央揃えを示すC
- Cの後に1個の文字を続けたもの。これはその文字に関する揃えを示す。
一連の数値をISO十進桁表示について揃える場合, この値は次のとおりとなる。
CALIGNS="C,"
単純なセルの場合, 各セルに対する指定を分離するために間隔文字を用いる。
副セルがある場合, 各セルに対する指定を分離するために/を用い, 各副セルに対する
指定を分離するために間隔文字を用いる。
前述の3個のセルをもつ行に対しては, この属性は次のとおりに指定できる。
CALIGNS="L C, J"
ここで, "L"は番号1のセル, "C,"は番号2のセル, "J"は番号3のセ
ルに対する指定とする。
最後のセルが(それぞれ左揃えの)二つの副セルに分割されていた場合, この属性は
次のとおりに指定できる。
CALIGNS="L / C, / L L"
オプション属性CALIGNPS=は, セル内容の最大幅を示すために用い
る。
また, この値はそのようなフィールドをセルの中央におくための字下げを設定するため
に用いる。
フィールドの幅は, セル内容の最大幅を表す"見本"文字列を与えることによって指定す
る。
属性CALIGNPSを省略した(又は"-"を指定した)場合, 2 mmの"余白"を用いる。
ある文字について揃えを行う場合, 属性CALIGNPSの指定は必す(須)であ
り, これはセル中又は副セル中における揃え位置を決定するために用いる。
"見本"文字列中には揃えに用いる文字が1回現れなければならない。
CALIGNSと同じ区切り子(間隔又は"/")を用いる。
次に属性値の例を示す。
CALIGNS="L C, L"
CALIGNPS="- 00,000 -"
これらは, 中央のセルが次の項目からなる内容を含み, 最初及び最
後のセルが通常の余白をもって表示されることを指定するために用いる。
- ","に関して揃える。
- ","の前の最大幅を"00"とする。
- ","の後の最大幅を"000"とする。
セル要素に対しては, 属性CALIGN及びCALIGNPを指定できる。
これらの属性は, 属性CALIGNS及びCALIGNPSと類似し, 単一のセルに水平方向の揃えを
指定する。
行及びセル上の罫線
属性RRULES=は行に付加する罫線を示す。
その値は次のとおりとする。
- 上端の罫線を指定するT
- 下端の罫線を指定するB
- 左端の罫線を指定するL
- 右端の罫線を指定するR
たとえば次の例は, 上端及び左端に罫線がある(しかし, 下端及び右端にはない)場
合を示す。
RRULES="T L"
CRULES=はセル上の罫線を示す。
値はRRULESの場合と同じとする。
表組み要素及び表組み属性
表組み
ROTATE=は表組みの回転を示す。
使用可能な値は, 0, 90, 180及び270 (時計回りの度数)とする。
WIDTH=は表組みの幅を示す。
この属性は, その表組みが表(TAB)要素の一部ではない場合に指定するのが望ましい。
表組みが表要素の一部である場合には, この属性はタグ<TAB>で指定するのが望まし
い。
POINTSZ= (参照)。
列又はセルのレベルで他の値の指定がない限り, この値をポイント数として用いる。
TRULES=は表組み上の罫線を示す。
その値はRRULESと同じとする。
DOMAINS=は表中で用いる"領域"を示す。
領域名は, 最も重要度の高いものから低いものへ順に列挙する。
領域は, たとえばTC 5によって"normal"値を示すために用いる。
GRIDX= (参照)。
表体部又は行のレベルで他の値の指定がない限り, この値を用いる。
GRIDY= (参照)。
表体部又は行のレベルで他の値の指定がない限り, この値を用いる。
ARRANGE= (参照)。
表体部又は行のレベルで他の値の指定がない限り, この値を用いる。
RRULES= (参照)。
表体部又は行のレベルで他の値の指定がない限り, この値を用いる。
CRULES= (参照)。
表体部, 行又はセルのレベルで他の値の指定がない限り, この値を用いる。
CVALIGN= (参照)。
表体部, 行又はセルのレベルで他の値の指定がない限り, この値を用いる。
CALIGNS= (参照)。
表体部, 行又は(CALIGNを用いて)セルのレベルで他の値の指定がない限り, この値を用
いる。
CALIGNPS= (参照)。
表体部, 行又は(CALIGNPを用いて)セルのレベルで他の値の指定がない限り, この値を
用いる。
表頭部
表の頭書き(項目名など)を示す。
この要素は1個のAROW要素を含む。
表脚部
表の〆書き(合計など)を示す。
この要素は1個のAROW要素を含む。
表体部
表の本体を示す。
この要素は1個以上のAROW要素を含む。
属性は次のとおり。
GRIDX= (参照)。
行のレベルで他の値の指定がない限り, この値を用いる。
GRIDY= (参照)。
行のレベルで他の値の指定がない限り, この値を用いる。
ARRANGE= (参照)。
行のレベルで他の値の指定がない限り, この値を用いる。
RRULES= (参照)。
行のレベルで他の値の指定がない限り, この値を用いる。
CRULES= (参照)。
行又はセルのレベルで他の値の指定がない限り, この値を用いる。
CVALIGN= (参照)。
行又はセルのレベルで他の値の指定がない限り, この値を用いる。
CALIGNS= (参照)。
行又は(CALIGNを用いて)セルのレベルで他の値の指定がない限り, この値を用いる。
CALIGNPS= (参照)。
行又は(CALIGNPを用いて)セルのレベルで他の値の指定がない限り, この値を用いる。
整列した行
表組み中の各行には, 1個以上のセル要素を含むAROW要素が存在する。
行は, 表組みの幅全体に及ぶ, 表組みの部分とする。
すなわち, 表をまたぐ幅全体が完全に行中に含まれ, 行をまたぐことはない。
タグ<AROW>で指定できる属性は次のとおり。
POINTSZ= (参照)。
セルのレベルで他の値の指定がない限り, この値をポイント数に用いる。
SPLIT=は値"YES"又は"NO"をとり, 表組みをこの行の前で分割できるかどうかを示
す。
デフォルト値は"NO"とする。
GRIDX= (参照)。
GRIDY= (参照)。
ARRANGE= (参照)。
RRULES= (参照)。
CRULES= (参照)。
セルのレベルで他の値の指定がない限り, この値を用いる。
CVALIGN= (参照)。
セルのレベルで他の値の指定がない限り, この値を用いる。
CALIGNS= (参照)。
(CALIGNを用いて)セルのレベルで他の値の指定がない限り, この値を用いる。
CALIGNPS= (参照)。
(CALIGNPを用いて)セルのレベルで他の値の指定がない限り, この値を用いる。
可能な限り, これらの値はタグ<TABMAT>又はタグ<TABBODY>で指定するこ
とが望ましい。
セル
NR=は, セルに対して明示的な番号を与える。
通常, セルは各AROW要素について, 要素Cが現れる順に1から暗黙的に番
号付けする。
POINTSZ= (参照)。
ROTATE=はセルの回転を示す。
使用可能な値は, 0, 90, 180及び270 (時計回りの度数)とする。
CRULES= (参照)。
CVALIGN= (参照)。
CALIGN=は1個のセルだけに適用される(すなわち, 1個の値だけを指
定する)。
使用可能な値はCALIGNS (参照)と同じとする。
CALIGNP=は1個のセルだけに適用される(すなわち, 1個の値だけを
指定する)。
使用可能な値はCALIGNPS (参照)と同じとする。
表組み中で領域を用いる場合, DOMAIN=はそのセルが属す領域の名前を示す。次の
特別な値が予約されている。
- "SUBTIT": 表の見出し行において, その見出し中の副題を示すために用いること
ができる。
- "UNIT": 表の見出し行において, その見出し中の単位を示すために用いることが
できる。
- "HEAD": 行中の(先頭の)セルにおいて, そのセルがその行の"見出し"であること
を示すために用いることができる。
表注
セルは, 通常のテキストに加えて"表注"("脚"注に類似する)を含むことができる。
これはタグ<TN>によって識別する。
このタグは識別属性ID=をとることができ, この同じ注をタグ<TNREF REFID=>によっ
て参照できる。
複雑な表組みの例
マーク付けを図に, 結果を表に示す。
<TAB ID=TB1 WIDTH=COLUMN>
<TABMAT GRIDX='2* * 2*' GRIDY='*'>
<TABHEAD>
<AROW GRIDX='2* * 2*' GRIDY='*' ARRANGE='1 2 3'
CRULES='L R' CVALIGN='T' CALIGNS='C C C'>
<C>Dimension<C>Symbole<C>Tolérance
</AROW>
</TABHEAD>
<TABBODY RRULES=' ' CRULES='L R' CVALIGN='C' CALIGNS='L C L'>
<AROW>
<C>Largeur effective<C>we<C>Valeur specifiée, non affect&a
mp;eacute;e
d'une tolérance
<AROW CALIGNPS="aa - -">
<C>Angle de gorge<C>α<C>± &Dgr;α
<AROW>
<C>Profondeur utile<C>hg<C>Valeur minimale
<AROW CALIGNS="L / C / C, C, R" CALIGNPS="- / - / 00,00 0,000 xx">
<C>Variation de la profondeur utile en moins<C>h1<C>1,23<SC>,12<
;SC>xx
<AROW RRULES='B' CALIGNS="L / C / C, C, R" CALIGNPS="- / - / 00,00 0,000 xx
">
<C>Variation de la profondeur utile en plus<C>h2<C>12,1<SC>1,222&l
t;SC>y
<AROW RRULES='B' CALIGNS="L / C / C, C, R" CALIGNPS="- / - / 00,00 0,000 xx
">
<C>Variation de la profondeur utile en plus<C>h2<C>00,00<SC>0,000&
lt;SC>xx
</TABBODY>
</TABMAT>
</TAB>
タグ付けした表の例
DimensionSymboleTolérance
Largeur effectiveweValeur specifiée, non affectée d'une
tolérance
Angle de gorgeα± &Dgr;α
Profondeur utilehgValeur minimale
Variation de la profondeur utile en moinsh11,23,12xx
Variation de la profondeur utile en plush212,11,222y
Variation de la profondeur utile en plush200,000,000xx
表参照
表参照は図参照と同じ構造をもつ。
... is shown in <TABREF REFID=XXX>.
索引項目
索引に入れる3階層(まで)の項目を識別するタグは, 節番号を付加する項目について
は<I1>, <I2>及び<I3>とし, , <IH2>及び<IH3>とする。
用語定義における用語及び用語見出しは, 自動的に索引に入れられる。
次に例を示す。
<I1>JTC 1
<I2>SC 18
<I3>WG 3
<I3>WG 8
<I2>SC 21
<I3>WG 1
<I2>SC 18
<I3>WG 8
これは, 次の結果を生成する。
JTC 1 6
- SC 18 8
- WG 3 8
- WG 8 9, 14
- SC 21 12
- WG 1 12
個々の索引タグに関して, 最後に使った上位索引水準の値を用いる。
通常これは, くり返しを必要とする。
この例において二番目の<I2>SC 18が省略された場合, 最後の行(<I3>WG 8)はSC
21の下に入る。
次に別の例を示す。
<IH1>JTC 1
<IH2>SC 18
<I3>WG 3
<I3>WG 8
<IH2>SC 21
<I3>WG 1
<IH2>SC 18
<I3>WG 8
これは, 次の結果を生成する。
JTC 1
- SC 18
- WG 3 8
- WG 8 9, 14
- SC 21
- WG 1 12
索引タグの属性
ID及びIDREF
属性ID=nameは, I1, I2, I3, IH1, IH2及びIH3において, 3階層(までの)索引値の集
合を識別するために用いることができる。
これらの値は, 次にタグI2又はI3の属性REFID=nameによって, それらの上位水準索引項
目を示すために参照できる。
したがって, の例は次のとおりに短縮できる。
<IH1>JTC 1
<IH2 ID=J1SC18>SC 18
<I3>WG 3
<I3>WG 8
<IH2>SC 21
<I3>WG 1
<I3 REFID=J1SC18>WG 8
属性TYPE
タグI1, I2及びI3の属性TYPEは, 単純でない節参照の指定を可能にする。
使用可能な値は, 次のとおりとする。
MAJORは, その項目を主要なものとして識別する。
その項目は, 索引中のリスト内の先頭に置く。
STARTは, その項目を節範囲の始めとして識別する。
ENDは, その項目を節範囲の終わりとして識別する。
"文字列"は, 節番号の代わりに用いる文字列を識別する。
属性SEE及び属性SEEID
これらの属性は, タグ<IH1>及び<IH2>において, "see"又は"see also"項目と
して用いる文字列を指定する。
次に例を示す。
<IH1 see="JTC 1/SC 18/WG 8">SGML
これは次の結果となる。
SGML
see also JTC 1/SC 18/WG 8
属性SEEID=は, 他の索引項目の内容を参照するために, 属性SEE=の代わりに用いる
。
例を次に示す。
<I1 ID=SG>JTC 1/SC 18/WG 8
...
<IH1 seeid=SG>SGML
属性LANGCODE及び属性INDEXID
文書は複数個の索引をもってもよい。
言語ごとに1個の索引がある場合, 索引及び索引項目要素の言語を示すために属性LANGC
ODE=を用いる。
この属性の値は, ISO 639に従う。
一つの言語について複数個の索引がある場合, (属性ID=をもつ)どの
索引にその項目が属すかを示すために, 索引項目要素の属性INDEXID=を用いる。
属性LANGCODE及び属性INDEXIDは同時に使用してもよい。