特殊な本体要素

改訂マーク

改訂マークを付けるテキストブロックの始まりは, タグ<REVMARK ON>によって示 す。 ブロックの終わりは, タグ<REVMARK OFF>によって示す。 異なるレベルの改訂を示すために, 属性VERSION=を用いる。 その値は名前とする。 属性STATUS=DELは, その改訂に削除されたテキストがあることを指定する。 デフォルトは, 追加又は変更されたテキストがあることを示すSTATUS=NEWとする。

書誌項目

次のものはISO 690に基づく。

書籍又はその他の独立に発行された出版物については, 次のとおり とする。

  • 著者の姓(NAME)及び名(CNAME)(複数指定可), 又は組織名(<NAME ORGANIS>)。
  • 出版物の題目(PUBTITLE)
  • 翻訳し題目(TITRANS)(オプション)
  • 版番号(PUBEDIT)(オプション)
  • 出版場所(PUBLOC)
  • 出版者(PUBLISH)
  • 巻数(複数巻にわたる出版物の場合)(PUBVOLS)(オプション)
  • 寸法(PUBSIZE)(オプション)
  • ページ数(PUBPAG)(オプション)
  • 図版(PUBIBS)(オプション)
  • 書誌(PUBIBS)(オプション)
  • 他の言語による要約(PUBIBS)(オプション)
  • コレクション又はシリーズの題目(PUBCTIT)(オプション)
  • 価格(PUBPRICE)(オプション)

    定期出版物又はその他の逐次的出版物については, 次のとおりとす る。

  • 定期出版物又は逐次的出版物の題目(PUBTITLE)
  • 翻訳した題目(TITRANS)(オプション)
  • 出版頻度(PUBFREQ)(オプション)
  • 出版場所(PUBLOC)
  • 出版者(PUBLISH)
  • 最初の巻の番号及び日付(出版が終了している場合, 最後の巻についも)(PUBSINCE) (オプション)
  • 巻, 号及び日付(PUBREF)(オプション)
  • 寸法(PUBSIZE)(オプション)
  • 他の言語による要約(PUBIBS)(オプション)
  • 価格(PUBPRICE)(オプション)
  • 以前の題目(PUBOTIT)(オプション)

    定期出版物又はその他の逐次的出版物中の記事については, 次のと おりとする。

  • 著者の姓(NAME)及び名(CNAME)(複数指定可), 又は組織名(<NAME ORGANIS)。
  • 記事の題目(ARTTITLE)
  • 定期出版物又は逐次的出版物の題目(PUBTITLE)
  • 翻訳した題目(TITRANS)(オプション)
  • 出版頻度(PUBFREQ)(オプション)
  • 出版場所(PUBLOC)
  • 出版者(PUBLISH)
  • 最初の巻の番号及び日付(出版が終了している場合, 最後の巻についても)(PUBSINC E)(オプション)
  • 巻, 号及び日付(PUBREF)(オプション)
  • 寸法(PUBSIZE)(オプション)
  • 他の言語による要約(PUBIBS)(オプション)
  • 価格(PUBPRICE)(オプション)
  • 以前の題目(PUBOTIT)(オプション)

    タグ付けの例を次に示す。 <BL> <BIB ID=X> <NAME>Esdaile<CNAME>A. <PUBTITLE>A Student's Manual of Bibliography <PUBEDIT>2nd <PUBLOC>London <PUBLISH>Allen & Unwin and Library Association <PUBYEAR>1932 <PUBVOLS>3 <PUBSIZE>20 cm <PUBPAG>383 p. <PUBIBS>ill., bibliog., Swed. sum. <PUBCTIT>Collected Bibliographies on Smoking <PUBPRICE>&pounds 2,00 <BIB ID=XX> <PUBTITLE>Home Economics and Domestic Subjects Review <TITTRANS>Hem ekonomi och hush&aring;llsg&ouml;rom&aring;l <PUBFREQ>monthly <PUBLOC>London <PUBLISH>Forbes Publications Ltd. <PUBSINCE>1956 (1) <PUBREF>vol 4, no 3, March 1958 <PUBSIZE>20 cm <PUBIBS>Swed. sum. <PUBPRICE>&pounds 0,30 <PUBOTIT>Domestic Review <BIB ID=XXX> <NAME ORGANIZ>OECD <ARTTITLE>Impact of Inflation on Home Economics <PUBTITLE>Home Economics and Domestic Subjects Review <TITTRANS>Hem ekonomi och hush&aring;llsg&ouml;rom&aring;l <PUBFREQ>monthly <PUBLOC>London <PUBLISH>Forbes Publications Ltd. <PUBSINCE>1956 (1) <PUBREF>vol 7, no 5, March 1968 <PUBSIZE>20 cm <PUBIBS>Swed. sum. <PUBPRICE>&pounds 0,30 <PUBOTIT>Domestic Review </BL>

    許容誤差

    許容誤差を伴う数値は, タグ<TOL>によって識別する。 このタグの後にその数値を置き, その後に要素<POS>及び要素<NEG>を置くか, 又 は要素<POSNEG>を置く。 要素<POS>の内容は(符号付きの)上方許容誤差, 要素<NEG>の内容は(符号付きの) 下方許容誤差, 要素<POSNEG>の内容は上方及び下方に共通する許容誤差(符号なし) とする。 単位は, 1個の間隔文字によって値から分離する。

    たとえば, 1,230,02-0,03 mmのマーク付けは次のとおり。 <TOL>1,23<POS>0,02<NEG>-0,03 mm</TOL>

    1,23 mm0,03 mmのマーク付けは次のとおり。 <TOL>1,23 mm<POSNEG>0,03 mm</TOL>

    数式

    要素記述

    5.4.1に示す数式のさまざまな要素の例は, その構成要素を識別する タグの主要な用途を示すために単純化してある。要素の多重な入れ子に 対応した要素定義及びいくつかの例をに示す。 例における字下げ及び改行は, 単に式の構造を明確にするにすぎない。 テキストフォーマタはすべての間隔文字を無視すること, 及びすべての 位置決めは数式植字に関する慣習にしたがって行うことを前提とする。

    式及び式参照

    行中の式

    行中の式を識別するために, タグ<F>を用いる。 開始タグ及び終了タグは共に必す(須)とする。

    次に例を示す。 Text <F><FRAC>a<OVER>b</FRAC></F> more text.

    この結果は次のとおりとなる。 Text ab more text.

    別行立ての式

    別行立ての式を識別するために, タグ<DF>を用いる。 開始タグ及び終了タグは共に必す(須)とする。 式が参照されている場合, 識別子属性(ID=)の値を用いることができる。したがって, この値は文書中において一意でなければならない。 揃え属性(ALIGN=)は, LEFT, RIGHT又はCENTERのいずれかの値をとる。 デフォルト値はLEFTとする。 式の番号付けは, 番号属性(NUM=)を用いて示す(NUM=NUM又は単にNUMと指定する)。 デフォルトはNUM=NONUMとする。 次に例を示す。 [訳注]この番号属性(NUM=)に関する記述は, DTDと整合性がとれていない。 DTDでは番号属性は"CDATA #IMPLIED"と定義されているので, 属性名を 省略して単にNUMと指定することはできないはずである。 ここでの記述に合わせてDTDを修正すべき。 Text <DF NUM><FRAC>a<OVER>b</FRAC></DF> more text.

    この結果は次のとおりとなる。

    Text ab more text. IBM SMFF (使用する数式フォーマタ)を用いてたとえば"="記号を揃えるため, 数式をい くらかの距離だけ右に動かす属性HMOVE=が追加されている。 属性値の単位には, "mm"又はポイントが使用できる。 <DF HMOVE="1.4mm"> <DF HMOVE="p12">

    式中要素のこのような揃えは, <mark>及び<markref>を用いる か, 又は<break>を用いて実現することが望ましいが, これらは現在 使用しているフォーマタでは利用可能でない。

    別行立て式グループ

    別行立て式グループを識別するために, タグ<DFG>を用いる。 開始タグ及び終了タグは共に必す(須)とする。 式グループが参照されている場合, 識別子属性(ID=)の値を用いることができる。した がって, この値は文書中において一意でなければならない。 揃え属性(ALIGN=)はLEFT, RIGHT又はCENTERのいずれかの値をとる。 デフォルト値はLEFTとする。 式グループの番号付けを指定するために, 番号属性(NUM=)を用いる(NUM=MUM又は単にNU Mと指定する)。 デフォルトはNUM=NONUMとする。

    式グループの内容は別行立て式とする。 グループ中にある式の番号付けは, グループ中の個々の<DF>の属性NUM=によって制 御する。

    式参照

    式参照(DFREF)は, 文書内で識別された式又は式グループを参照するために用いる。 参照識別子属性(REFID=)には適切な値を与えなければならない。 ページ番号属性(PAGE=)は, 値としてYES又はNOをとる。 デフォルトであるYESの場合, システムが提供する適切なページ番号を 参照に付加する。 このタグはそれ自体で閉じ, すなわち内容をもたない。 次に例を示す。 <DF ID=x><FRAC>a<OVER>b</FRAC></DF> <DFREF REFID=x PAGE=NO> is a simple example.

    この結果は次のとおりとなる。 ab is a simple example.

    式の内容

    上付き添字及び下付き添字

    上付き添字タグ(<SUP>)及び下付き添字タグ(<SUB>)は, 式中の上付き添字及 び下付き添字を識別するために用いる。 開始タグ及び終了タグは共に必す(須)とする。 位置属性(POS=)はPRE, MID又はPOSTのいずれかの値をとる。デフォルトはPOSTとする。 これらの要素は"レイアウト"のためだけのものである。 2乗及び累乗は, 対応する要素を用いて入力するのが望ましい。

    次に例を示す。 x<SUB>2</SUB>

    これは次の結果となる。 x 次のとおり, (空終了タグを用いた)等価な短縮形を使用してもよい。 x<SUB/2/

    次に, 別の例を示す。 x<SUB>i</SUB><SUP>2</SUP>

    これは, 次の結果となる。 x

    フェンスによるグループ化の例を次に示す。 <FENCE TYPE=NONE>x<SUB>2</SUB></FENCE> <SUB>3</SUB>

    これは, 次の結果となる。 x

    次に別の例を示す。 lim<SUB POS=MID>x &rarr; a</SUB> f(x)

    これは, 次の結果となる。 lim

    重ね飾り

    重ね文字タグ(<OV>)は, 特別なアクセント又はダイアクリティカルマークを上, 下, 又は中央に重ねて置く式の一部を識別するために用いる。 開始タグ及び終了タグは共に必す(須)とする。

    タイプ属性(TYPE=)は, 使用するマークのタイプを定義するために用いる。 この属性は, DOT, DOTDOT, DOT3, DOT4, TIE, TIEBRACE, HAT, HACZECK, ACUTE, GRAVE , CEDIL, RING, MACRON, OGONEK, DBLAC, BREVE, TILDE, VEC, RVEC, DYAD又はBARのい ずれかの値をとる。デフォルトはBARとする。

    位置属性(POS=)はマークの位置を定義し, ABOVE, BELOW又はMIDのいずれかの値をと る。デフォルトはABOVEとする。

    スタイル属性(STYLE=)は, マークのスタイルを定義する。 この属性は, SINGLE, DOUBLE, TRIPRE, DASH, DOTS又はBOLDのいずれかの値をとる。 デフォルトはSIGNLEとする。 TYPEとSTYLEとのあらゆる組み合わせを, 通常用いるわけではない。 たとえば, TYPE=TILDEとSTYLE=DOTSとの組み合わせは用いない。

    次に例を示す。 <OV>x</OV> <OV TYPE=VEC>x</OV> <OV POS=BELOW>x+y</OV>

    これらは, 次の結果となる。 x x x+y

    テンソル

    テンソルタグ(<TENSOR>)は, 式中でテンソルを識別するために用いる。 開始タグ及び終了タグは共に必す(須)とする。

    添字属性(SUFFIX=)はテンソルの添字をとり, 間隔文字によって上付き添字から下付 き添字へ, 又は下付き添字から上付き添字への切り替えを示す。 最初の添字の位置属性(POSF=)は, SUP又はSUBのいずれかの値をとる。デフォルトはSUP とする。

    次に例を示す。 <TENSOR SUFFIX="i j k">A</TENSOR> = <TENSOR SUFFIX="ip">g</TENSOR> <TENSOR SUFFIX="kq">g</TENSOR> <TENSOR POSF=SUB SUFFIX="pjq">A</TENSOR>

    これは, 次の結果となる。

    関数

    ISO 31-0に従い, 数式中では量記号(すなわち, 数字及び構文要素を除くほとんどの 文字)はイタリックで組む。 関数の名前はローマンで組む。 関数及びその引数を識別するために, タグ<MFN>を用いる。 開始タグ及び終了タグは共に必す(須)とする。 関数の名前を示すために, 1個の属性を用いる。 使用可能な値は, AND, ANTILOG, ARC, ARCCOS, ARCSIN, ARCTAN, ARG, COLOG, COS, CO SH, COT, COTH, CSC, CTN, DEG, DET, DIM, EXP, FOR, GCD, GLB, HOM, IF, IM, KER, LG, LIM, LN, LOG, LUB, MAX, MIN, MOD, RE, SEC, SIN, SINH, TAN及びTANHとする。 参照量集合が1個のグループ中のトークン数を32に制限しているため, 実際には二つの 属性を用いる。

    次に例を示す。 <MFN COS>x</MFN>

    これは, 次の結果となる。

    他の手段として, 関数名が備考のリスト中に含 まれていない場合, 関数名はタグ<FNAME>, 引き数はタグ<OF>を用いて識別 できる。 <MFN><FNAME>myfunc<OF>x+y</MFN>

    これは次の結果となる。 myfuncx+y

    ローマンフォント及びイタリックフォント

    慣習に反し, 関数名ではないもの(たとえば, 以前は数学的操作とし て知られていなかった特別な名前の一部)として, 数式の一部をローマ ン又はイタリックで組まなければならない希な場合に, その数式の一部を識別するため にタグROMAN及びITALICを用いることができる。

    次に例を示す。 abc <ROMAN>text</ROMAN> def

    これは次の結果となる。 abc その他のフォント(たとえばFraktur)を用いた文字は, 実体を用いて入力する。

    ベクタ

    ベクタタグ(<VEC>)は, 数式中でベクタを識別するために用いる。 慣習に従い, ベクタはボールドイタリックで組むか, 又はミディアムイタリックの上に 矢印を付加して組む。 開始タグ及び終了タグは共に必す(須)とする。

    次に例を示す。 <VEC>v</VEC>

    これは次の結果となる。 又は v

    分数

    分数は, 分数タグ<FRAC>によって識別する。

    揃え属性(ALIGN=)は, 値LEFT, RIGHT及びCENTERをとることができ, 分子及び分母の 揃えを指定する。

    分子タグ<NUMER>は, 分数の分子を識別するために用いる。 このタグは, 要素が必す(須)であるので省略可能であり, 省略することが望ましい。

    分母はタグ<OVER>によって識別する。 この要素の終了タグは省略可能とする。 この要素の後には, 必す(須)の</FRAC>タグが続く。

    次に例を示す。 <FRAC>a<OVER>b+c</FRAC>

    これは次の結果となる。 ab+c

    微分

    微分は, 差分タグ<DIFF>によって識別する。 微分の分子を識別するために, 分子タグ<DIFFOF>を用いる。 このタグは, 対応する要素が必す(須)であるので省略可能であり, 省略することが望ま しい。 微分の分母は, タグ<BY>によって識別する。 この要素の終了タグは省略できる。 この要素の後には必す(須)のタグ</DIFF>を置く。

    次に例を示す。 <DIFF>x<BY>y</DIFF> <DIFF TYPE=PARTIAL>V<BY>a</DIFF>

    これは次の結果となる。 xy Va

    総和, 積分, 積和及び一般の区間演算

    一般の"区間"演算子を識別するために, タグ<PLEX>を用いる。 タグ<PLEX>の次には1個の演算子を置く。 これはタグ<OPERATOR>によって識別してもよい。 その次には下界及び上界を示す要素FROM及び/又はTOを置く。その次に要素FROMがあっ てもよい。 最後に必す(須)の</PLEX>タグを置く。

    次に例を示す。 <PLEX>&cup;<FROM>i=1<TO>10 <OF>a<SUB/i/</PLEX>

    これは次の結果となる。 i=110a

    要素SUM, INTEGRAL及びPRODUCTは, 一般区間演算の特別な場合であり, その演算子 はこれらのタグによって決まる。

    次に例を示す。 <SUM><FROM>i=1<TO>10<OF>a<SUB/i/ </SUM>

    これは次の結果となる。 i=110a

    パイル

    タグ<PILE>は, 数式中で縦に積み上げる部分を識別するために用いる。 パイル中の要素の揃えを指定する揃え属性(ALIGIN=)は, 値LEFT, RIGHT及びCENTERをと ることができる。 デフォルトはCENTERとする。 タグ<PILE>の直後には暗黙のABOVE1要素を置く。この要素の開始タグ及び終了タグ は省略可能であり, 省略することが望ましい。 この要素の次には, 1個以上のABOVE要素を置く。これらの開始タグは必す(須)とする。 最後の要素の次に, 必す(須)の</PILE>タグを置く。

    次に例を示す。 <PILE>a<ABOVE>b<ABOVE>c</PILE>

    これは次の結果となる。 abc

    行列

    行列を識別するためにタグ<MATRIX>を用いる。 行列は, その列要素が単に欄中で縦方向に所定の間隔をとるだけでなく, 常に水平方向 に揃うという点でパイルとは異なる。 タグ<MATRIX>の直後には欄タグ(<COL>)を置く。 欄中の要素の揃えを指定する揃え属性(ALIGIN=)は, 値LEFT, RIGHT及びCENTERをとるこ とができる。 デフォルトはCENTERとする。 タグ<COL>の直後には要素ABOVE1を置く。この要素の開始タグ及び終了タグは省略可 能とする。 この要素の次には1個以上のABOVE要素を置く。これらの開始タグは必す(須)とする。 最後のABOVE要素の次に必す(須)の</COL>タグを置く。 その後にはさらに欄を続けることができる。行列は必す(須)の</MATRIX>タグによっ て終了する。

    次に例を示す。 <MATRIX> <COL>1<ABOVE>2</COL> <COL>0<ABOVE>3</COL> </MATRIX>

    これは次の結果となる。 12 03

    平方根及び平方

    平方根はタグ<SQRT>によって識別する。 開始タグ及び終了タグは共に必す(須)とする。

    次に例を示す。 <SQRT>a+x</SQRT>

    これは次の結果となる。 a+x

    平方はタグ<SQUARE>によって識別する。 開始タグ及び終了タグは共に必す(須)とする。

    次に例を示す。 <SQUARE>a+x</SQUARE>

    これは次の結果となる。 a+x

    n乗根及びべき乗

    任意階の根は, タグ<ROOT>によって識別する。 この開始タグの次には根の度数を識別するタグ<DEGREE>, その次にはオペランドを 識別するタグ<OF>を置く。

    次に例を示す。 <ROOT><DEGREE>4<OF>a+x</ROOT> <ROOT><DEGREE>a+b<OF>x+y</ROOT>

    これは次の結果となる。 4a+x a+bx+y DEGREE要素の開始タグ及び終了タグは, 共に省略できる。 したがって, この例は次のとおりにマーク付けできる。 <ROOT>4<OF>a+x</ROOT> <ROOT>a+b<OF>x+y</ROOT>

    任意階のべき乗は, タグ<POWER>によって識別する。 この開始タグの次にはべき乗の階数を識別するタグ<DEGREE>, その次には対象範囲 を識別するタグ<OF>を置く。

    次に例を示す。 <POWER><DEGREE>4<OF>a+x</POWER> <POWER><DEGREE>a+b<OF>x+y</POWER>

    これは次の結果となる。 4a+x a+bx+y DEGREE要素の開始タグ及び終了タグは, 共に省略できる。 したがって, この例は次のとおりにマーク付けできる。 <POWER>4<OF>a+x</POWER> <POWER>a+b<OF>x+y</POWER>

    開き括弧, 閉じ括弧, フェンス及びポスト

    フェンスはタグ<FENCE>によって識別する。

    タイプ属性(TYPE=)は, フェンスに用いる文字を定義する。 この属性は, PAREN, BRACKET, ANGRACK, BRACE, BAR, 又はNONEのいずれか一つの値を とる。 デフォルトはPARENとする。

    スタイル属性(STYLE=)は, フェンスのスタイルを定義する。 この属性は, SINGLE, DOUBLE, TRIPLE, DASH, DOTS, 又はBOLDのいずれか一つの値をと る。 デフォルトはSINGLEとする。 開始タグ及び終了タグはいずれも必す(須)とする。

    次に例を示す。 <FENCE><FRAC>a<OVER>b</FRAC></FENCE>

    これは次の結果となる。 ab <FENCE TYPE=BRACE><FRAC>a<OVER>b </FRAC></FENCE>

    これは次の結果となる。 ab <FENCE TYPE=BAR STYLE=SINGLE> <FRAC>a<OVER>b</FRAC></FENCE>

    これは次の結果となる。 ab

    対になっていないフェンス及び片側だけのフェンスは, <FENCE>要素を用い, 属 性OPEN及びCLOSEを指定することによって入力する。 これらの属性の値は, 使用するフェンス文字とする。 TYPE属性として指定した値は無視する。

    次に例を示す。 <FENCE OPEN="(" CLOSE="]"> <FRAC>a<OVER>b</FRAC> ,1 </FENCE>

    これは次の結果となる。 ab ,1

    ポストは<MIDDLE>タグを用いて入力する。 この要素の内容は, 使用するポスト文字とする。

    スタイル属性(STYLE=)は, ポストのスタイルを定義する。 この属性はSINGLE, DOUBLE, TRIPLE, DASH, DOTS, 又はBOLDのいずれか一つの値をとる 。 デフォルトはSINGLEとする。

    次に例を示す。 <FENCE><FRAC>a<OVER>b</FRAC> <MIDDLE/|/<FRAC>c<OVER>d </FRAC></FENCE>

    これは次の結果となる。 abcd

    複雑な例

    次に例を示す。 <DF>a <SUB/0/ + <FRAC> b <SUB/1/ <OVER> a <SUB/1/ + <FRAC> b <SUB/2/ <OVER> a <SUB/2/ + <FRAC> b <SUB/3/ <OVER> a <SUB/3/ + <FRAC> b <SUB/4/ <OVER> a <SUB/4/ + .... </FRAC> </FRAC> </FRAC> </FRAC></DF>

    これは次の結果となる。 a b a b a b a b a <DF> c <SUB/&mu;/ (t) = <POWER> -<FRAC>i<OVER>h</FRAC>E <SUB/&mu;/t <of> e </POWER> a <FRAC><fence><DIFF TYPE=PARTIAL> V <BY> a </DIFF></fence><SUB/&mu;0/ <OVER> E<SUB/&mu;/-E<SUB/0/ </FRAC> <FRAC> <POWER><FRAC>i<OVER>h</FRAC> (E<SUB/&mu;/-E<SUB/0/) t <OF>e</POWER> -1 <OVER> <FRAC>i<OVER>h</FRAC> (E<SUB/&mu;/-E<SUB/0/) </FRAC> </DF>

    これは次の結果となる。 c -ihE e a V a E ih(Ee -1 ih (E

    化学

    試薬リスト

    試薬のリストはタグ<RL>によって識別する。 各試薬の前にはタグ<RT>を置く。 試薬要素の後には, オプションの<RQ>(試薬修飾子)要素が続く。 その後には, オプションの<RD>(試薬記述)要素が続く。 この要素は, 段落集合, 又は一連の<COMPONS>(成分)要素, <PREPARE>(調合)要素 , 若しくは<RDH>(試薬記述見出し)要素からなる。 タグ付けの例を次に示す。 <RL> <RT>Boric acid <RQ>solution, 20 g/l. <RT>Methyl red <RQ>ethanolic solution 1 g/l. <RD><P>Dissolve 0,1 g of methyl red in 96% ethanol and dilute to 100 ml. <RT>Boric acid <RT>Some reagent <RQ>qualifier of the reagent. <RD> <COMPONS> <OL> <LI>First ingredient <LI>Second ingredient <LI>Third ingredient </OL> <PREPARE> <P>Mix all the ingedients. <P>Shake well. <RDH>Determination of quality <P>The quality of the reagent is determined by... <RT>Acids <RL> <RT>Hydrochloric acid <RT>Sulfuric acid </RL> <RT>A last reagent </RL>

    <COMPONS>, <PREPARE>, 及び<RDH>要素は, いずれも属性ID=をもつ。 この属性は, その見出しを参照するために, <HDREF REFID= >において使用できる。 同様に, <RT>はID=属性をもつことができ, これは, 成分を参照する 際にタグ<RTREF REFID= >において使用する。

    化学式

    化学式要素

    化学式は, <CF>(化学式)タグ又は<CDF>(行間化学式)タグによって識別する。 終了タグ</CF>及び</CDF>は必す(須)とする。

    原子要素

    化学式の基本的な構成要素は, 原子要素とする。 これはタグ<A>によって識別し, その後には(1文字又は2文字の)原子の名前を置く。 その後に, その原子の反復数を付した<N>タグ(オプション)を置く。 たとえば, H2 は次に示すとおりマーク付けする。 <a>H<n>2

    原子及びその状態を, 次に示す属性を用いて明示的に指定することもある。

  • ION=は, 原子のイオン化を指定する。
  • EXCITE=は, 励起状態を指定する。
  • ATOMNR=は, 原子番号を指定する。
  • NUCL=は, 原子量を指定する。

    次に例を示す。 N2

    これは次のとおりマーク付けする。 <A ION="+" EXCITE="*" ATOMNR=7 NUCL=14>N<N>2

    分子要素

    複数個の原子要素又は基要素は, <MOL>(分子要素)を構成する。 その末尾の下位要素として, 化合物の状態(たとえば固体)を指定する<STATE>要素を 付加することができる。

    次に例を示す。 H2 O solid

    これは次のとおりマーク付けする。 <MOL><A>H<N>2 <A>O <STATE>solid</MOL>

    <MOL>タグは, 次に示す4個のオプション属性をもつ。

  • N=は, 分子の反復数を示す。
  • QUAN=は, 分子の量を示す。

    次に例を示す。 H2 O

    これは次のとおりマーク付けする。 <MOL QUAN="2"><A>H<N>2 <A>O </MOL>

  • ION=は, 分子のイオン化を示す。

    次に例を示す。 O H

    これは次のとおりマーク付けする。 <MOL ION="-"><A>O <A>H </MOL>

  • STYPE=は, イオン化した分子の表示スタイルを示す。 括弧を用いるときは"ionp", 括弧を用いないときは"noionp"を指定する。 デフォルトは"noionp"とする。

    次に例を示す。 P O 4

    これは次のとおりマーク付けする。 <mol ion="3-"><a>P <a>O <N>4</mol> P O 4

    これは次のとおりマーク付けする。 <mol ion="3-" style="ionp"> <a>P <a>O <N>4</mol>

    基要素

    分子が原子の反復より大きな項目を含む場合, <SMOL>要素を用いる。 この要素は<MOL>要素と同じ属性をもつ。

    次に例を示す。 N H4 Fe S O4

    これは次のとおりマーク付けする。 <MOL><A>N <A>H<N>4 <A>Fe <SMOL N=2> <A>S <A>O<N>4</SMOL></MOL>

    反応要素

    化学反応は, いくつかの<MOL>要素, "+"記号, 及び反応の型又は化学バランスを 示す1個の実体から構成する。 この実体は次のいずれかとする。

  • &equilib;
  • &yields;
  • &yieldsrv;

    次に例を示す。 Na O H + Al solid + H 2 O &yields; Na Al O 2 + H 2 gas

    これは次のとおりマーク付けする。 <CDF> <MOL QUAN=2> <A>Na <A>O <A>H </MOL> + <MOL QUAN=2> <A>Al <STATE>solid </MOL> + <MOL QUAN=2> <A>H <N>2 <A>O </MOL> &yields; <MOL QUAN=2> <A>Na <A>Al <A>O <N>2 </MOL> + <MOL QUAN=3> <A>H <N>2 <STATE>gas </MOL> </CDF>

    結晶水など

    結晶水はタグ<H2O>によって識別する。 水分子の個数を示すために, 属性N=を用いる。

    次に例を示す。 Cu S O4

    これは次のとおりマーク付けする。 <MOL> <A>Cu <A>S <A>O<N>4 <H2O N=5> </MOL>

    同様に, <HCL>要素も定義されている。

    結合(単純構造式)

    より複雑な構造式(たとえばベンゼン環)は, グラフと見なす。 単純な1行の構造式において, さまざまな結合を示すため, 次に示す三 つの実体をそれぞれ単結合, 二重結合, 三重結合用に定義する。

  • &bond1;(—結合)
  • &bond2;(=結合)
  • &bond3;(≡結合)

    凝集

    分子の凝集は, 化学式の下位要素<CONC>を用いて示す。

    次に例を示す。 <CF><CONC>w<MOL><A>C <A>O<N>2 </MOL> </CONC> </CF>

    これは次の結果となる。 wC O2

    器具リスト

    器具リストはタグ<AL>によって識別する。 各を置く。 器具要素の後にはオプションの<AQ>(器具修飾子)要素を置く。 その後にはオプションの<AD>(器具記述)要素を置く。 この要素は一連の段落又は<ADH>(器具記述見出し)要素からなる。

    タグ付けの例を次に示す。 <AL> <AT>screwdriver <AQ>philips. <AT>screw <AQ>star. <AD><P>Select one made out of brass and not rusting iron or badly galvanized iron. <AT>drill <AT ID=ATX>drilling machine <AQ>electrical. <AD> <ADH>Medium size <P>Text for it. <AT>Fastening devices <AL> <AT>Nuts <AT>Bolts </AL> <AT>A last piece of apparatus </AL>

    その結果は次のとおりとなる。 screwdriver philips. screw star.

    Select one made out of brass and not rusting iron or badly galvanized iron. drill drilling machine electrical. Medium size

    Text for it. Fastening devices Nuts Bolts A last piece of apparatus

    <ADH>要素は属性ID=をもつ。この属性はその見出しを参照するた めに, <HDREF REFID= >において使用できる。同様に, <AT>は属性ID=をもつことができ, これは器具の一つを参照する際 に, タグ<ATREF REFID= >において使用する。

    用語リスト

    からまでに示す用語リストのための 要素の定義は, ISO 10241及びISO 1951に基づく。

    用語リストは主に用語規格中で用いる。 用語規格内部の分割は, 主に<H1>から<H6>までのタグを用いて指定 する。 用語規格でない規格で定義する用語は, DEFS (定義)節中のDL (定義リス ト)要素を用いてタグ付けする。

    用語リストの構造

    用語リストの前には, タグ<TL>を置く。 終了タグ</TL>は必す(須)とする。 リストの内容は, 1個以上のTENTRY要素とする。

    用語見出し

    用語見出しは<TENTRY>タグによって識別する。 各見出しは次のものからなる。

    1. オプションの, 見出し番号の指定(TENTNR)。 見出し番号がない場合, 通常は自動番号付けを行う。
    2. 用語見出しそのもの。 これは次のいずれかからなる。
      • 基本用語見出し
      • 1個以上の<TLENTRY>要素(多言語用語見出しの場合)。 各<TLENTRY>要素が基本用語見出しを構成する。 <TLENTRY>タグ上で, その見出しの言語を指定するために, 属性LANGCODE= を使用する。 この属性の値はISO 639に従う。

    基本用語見出し

    各見出しは次のものからなる。

    1. 1個以上の推奨用語(TERMPRF)
    2. 非推奨用語(TERMNPRF)(オプション)
    3. その用語に関する別の表現(TERMOREP)(オプション)
    4. 用語の定義(TERMDEF)。 多言語用語リスト中における各言語による見出しの場合, 定義は任意選 択とする。 その定義が特定の分野だけに適用されることを示す場合, FIELD=属性(オプション)を用 いる。 定義の典拠を示す場合, 属性SOURCE=(オプション)を用いる。
    5. 備考又は備考リスト(オプション)
    6. 例(オプション)。

    用語要素(TERMPRF又はTERMNPRF)は次のものからなる。

    1. 用語のつづり
    2. 用語の発音(TPRONCE)(オプション) 国際表音アルファベット中の文字は, 実体参照を用いてキー入力する。
    3. 用語を表す記号(TSYMBOL)(オプション)

    用語用属性

    タグ<TERMPRF>及び<TERMNPRF>は, 次に示すオプション属性 をもつことができる。

  • CONTRY=は, 用語を用いている国を示す。 その値はISO 3166に従う。
  • MEANING=は, 同音異義語におけるそれぞれの異る意味を識別する番 号とする。
  • TYPE=NOLIGEXは, 多言語用語見出しにおいて, その言語ではその用 語に関する言語表現がないことを示す。
  • ABBREV=は, その用語の省略形を示す。
  • ABBRP=は, その値に対応して次のことを示す。
    • YES (非省略形よりも省略形を推奨する。)
    • NO (省略形よりも非省略形を推奨する。)

    デフォルトはNOとする。

  • INFLEX=は, 用語の抑揚を指定する。
  • WORDCLAS=は, その値に対応して次のことを示す。
    • NOUN (名詞)
    • ADJ (形容詞)
    • VERB (動詞)
  • GENDER=は, その値に対応して次のことを示す。
    • M (男性)
    • F (女性)
    • N (中性)
    • C (通性)
  • NUMBER=は, その値に対応して次のことを示す。
    • SING (単数形)
    • PL (複数形)
  • VERBFEAT=は, その値に対応して次のことを示す。
    • TRANS (他動詞)
    • INTRANS (自動詞)
  • SEE=は, 他の用語を参照するために用いる。 この属性の値は, 参照先の用語において属性ID=の値として指定されて いる名前とする。
  • CF=は, 他の用語を参照するために用いる。 この属性の値は, 参照先の用語において属性ID=の値として指定されて いる名前とする。
  • ID=は, 属性SEE=又は属性CF=を用いて他の用語を参照する場合に用 いる一意の名前とする。
  • NPRF=は, 非推奨用語を更に次に示すとおりに修飾する。
    • ADM (許容)
    • DEPR (不可)
    • OBSOL (廃止)
    • SUPERS (置き換え)

    単一言語用語リスト

    次に例を示す。 poly(vinyl chloride) a kind of plastic resistanceR definition 1.2.35 thermoplastic definition scissors definition percolate definition die punch tool to punch sheet or film material international rubber hardness degree measure of hardness, ... 11.04.06 serializer parallel-serial converter dynamicizer definition

    これは次のとおりマーク付けする。 <TENTRY> <TERMPRF ABBREV=PVC> poly(vinyl chloride) <TERMDEF>a kind of plastic <TENTRY> <TERMPRF>resistance <TSYMBOL><F>R</F> <TERMDEF>definition <TENTRY> <TENTNR>1.2.35 <TERMPRF WORDCLAS=noun>thermoplastic <TERMDEF>definition <TENTRY> <TERMPRF NUMBER=pl>scissors <TERMDEF>definition <TENTRY> <TERMPRF VERBFEAT=intrans>percolate <TERMDEF>definition <TENTRY> <TERMPRF MEANING=3 GENDER=m>die <TERMPRF GENDER=m>punch <TERMDEF FIELD="punching"> tool to punch sheet or film material <TENTRY> <TERMPRF>international rubber hardness degree <TERMDEF SOURCE="ISO 1382:1982"> measure of hardness, ... <TENTRY> <TENTNR>11.04.06 <TERMPRF>serializer <TERMNPRF NPRF=depr>parallel-serial converter <TERMNPRF NPRF=obsol>dynamicizer <TERMDEF>definition

    多言語用語リスト

    各用語を各言語で定義している多言語用語リストの例を, 次に示す。 <TENTRY> <TENTNR>12.07.27 <TLENTRY LANGCODE=en> <TERMPRF MEANING=1>form feed <TERMDEF>paper skip used to bring an assigned part of a form to the print position <TLENTRY LANGCODE=fr> <TERMPRF GENDER=f> pr&eacute;sentation de formulaire <TERMPRF GENDER=m>positionnement de formuaire <TERMDEF>saut de papier employ&eacute; pour amener une zone d&eacute;termin&eacute;e d'un formulaire &agrave; une position d'impression

    他の言語については等価な用語だけを示している多言語用語リス トの例を, 次に示す。 <TENTRY> <TENTNR>3.4 <TLENTRY LANGCODE=en> <TERMPRF>screw thread <TERMDEF>continous and projecting helical ridge of uniform section on a cylindrical surface <TLENTRY LANGCODE=fr> <TERMPRF GENDER=m>filet <TERMPRF GENDER=m>filetage <TLENTRY LANGCODE=de> <TERMPRF GENDER=n>Gewinde <TLENTRY LANGCODE=it> <TERMPRF GENDER=m>filetto <TERMPRF GENDER=f>filettatura

    フォーム

    フォームは, 通常いくつかの記入対象項目をもつ印刷済み書類の例であって, <F ORM>タグによって識別する。 終了タグは必す(須)とする。

    フォームの内容は, 図版<ARTWORK>とすることも, 段落, 箇条書 き, 表組みなどの基本要素の組み合わせとすることもできる。 この図版は, 原本を走査することによって生成でき, 専用のフォーム設計ソフトウェア を用いて生成することもできる。

    記入要素

    記入対象項目はタグ<FILLIN>によって識別する。 この要素は, 下位要素として<ITEM>, <UNIT>及び<SUBITEM> (いずれもオプシ ョン)をとることができる。

    次に例を示す。 <FILLIN WIDTH="7cm"><ITEM>Name <SUBITEM WIDTH="2cm">initials <SUBITEM> surname</FILLIN> <FILLIN><ITEM>Name</FILLIN> x <FILLIN WIDTH="4cm"></FILLIN> y

    これは次に示す結果となる。

    Nameinitialssurname Name x y

    FILLIN要素はオプションの属性WIDTH=をもつ。 この属性の値は, 記入対象フィールドの幅(項目名の長さを含む)を示す。 デフォルト値は欄幅とする。 FILLIN要素が下位要素をもたない場合, この属性は必す(須)とする。

    ITEM要素はオプションの属性PUNCT=をもつ。 この属性は, その項目名の後にコロン以外の記号を付ける場合に用いることができる。

    UNITは, その項目に適用する単位を示す。

    SUBITEM要素は属性WIDTH=をもつ。 この属性は, その副フィールドの幅を示し, 末尾を除くすべての副項目 に関して必す(須)とする。 属性OFENCE=及びCFENCE=は, 副項目のテキストを囲む文字(四角括弧以 外)の指定に用いることができる。

    規格番号

    規格番号のさまざまな構成要素の記述は, タグ<COMPEXP>によって識別する。 この要素の内容は, <COMP>と<EXP>との対, すなわち構成要素と説明と の対からなる。 終了タグ</COMPEXP>は必す(須)とする。

    次に例を示す。 <COMPEXP> <COMP>ISO/IEC</COMP> <EXP>Source of document <COMP>TR</COMP> <EXP>Type of document <COMP>9573</COMP> <EXP>Number of document <COMP>-1 <EXP>Number of part <COMP>:1991 <EXP>Year of publication </COMPEXP>

    これは, 次に示す規格番号の構成要素を記述している。 ISO/IEC Source of document TR Type of document 9573 Number of document -1 Number of part :1991 Year of publication 構成要素が間隔文字で終わる場合, </COMP>タグは必す(須)とする。

    植物学, 動物学及び微生物学の用語

    これらの用語は, タグ<BOT>, <ZOO>及び<MICROB>によって識 別する。 これらの要素はいずれも終了タグを必要とする。

    たとえば, piper nigrum, elephant及びbacillus cereusは次に示すとおりマーク付けする。 <BOT>piper nigrum</BOT>, <ZOO>elephant</ZOO>, 及び<MICROB>bacillus cereus</MICROB>

    外国語による記述

    たとえばフランス語版規格の中にドイツ語の引用が現われる場合など, 規格 の言語とは異る言語による記述は, <FLMAT>タグによって識別する。 記述の言語を定義するために, 属性LANGを用いる。 指定できる値は, en (英語), fr (フランス語), de (ドイツ語), nl (オラン ダ語), it (イタリア語), es (スペイン語)及びqq (その他)とする。

    選択肢及びその条件

    規格において特定の条件に依存する条項は, ALTERNS要素を用いてマーク 付けする。

    各選択肢条項は, ALTERN要素を用いてマーク付けする。 ALTERN要素は, その条項を適用する条件を, REFID=属性によって参照する。

    条件は, COND要素を用いてマーク付けし, ID=属性を用いて識別する。 条件を識別するラベルを指定するために, オプションの属性 LABEL=を用いてもよい。

    マーク付けの例を次に示す。 <ALTERNS> <COND ID=wood>For wooden houses. <ALTERN REFID=wood>The roof shall be of tile or cedar shingles. <COND ID=stone>For stone houses. <ALTERN REFID=stone>The roof shall be of tile. </ALTERNS> <ALTERNS> <ALTERN REFID=wood>There shall be at least one door per floor. </ALTERNS>

    特殊記法

    計算機言語の構文生成規則

    ISO 8879の構文生成規則は, 生成規則の各部の 意味を正確に識別する要素の例となっている。 生成規則の各部の意味を正確に識別することは, イタリックに<HP1>を用い, 引用符 で囲まれたテキストに<Q>を用い, タイプ入力部分を大文字で示 すことだけによって単なる書式表現上の効果を得るのとは異なる。 この識別によって, 出版システムが自動的に相互参照リストを生成することが可能とな る。 このタグ付けは, 定義する構文の細部に関する詳細な知識が必要となる ため, ほとんどの場合プロジェクトエディタによって行われなければならない。

    1個の生成規則は次に示すものからなる。

  • 構文項目
  • 構文記述。 構文記述は次に示すものから選択した要素の繰り返しとする。
  • 構文変数(<SV>)
  • 構文リテラル(<SK>)
  • 構文区切り子(<SD>)
  • 構文区切り子の役割り(<SDR>)
  • 終端変数(<STV>)
  • 終端定数(<STC>)

    次に例を示す。 <SYN> <SYNT>name&nbsp;character <SYND> <SV>name&nbsp;start&nbsp;character </SV><SD>|</SD><SDR>Digit</SDR> <SD>|</SD> <SDR>LCNMCHAR</SDR><SD>|</SD> <SDR>UCNMCHAR</SDR> <SYNT>character&nbsp;reference <SYND><SDR>cro</SDR><SD>,</SD> <SD>(</SD><SV>function&nbsp;name</SV> <SD>|</SD> <SV>character&nbsp;number</SV><SD>)</SD> <SD>,</SD> <SV>reference&nbsp;end</SV> <SYNT>function&nbsp;name <SYND> <SK>RE:</SK><SD>|</SD><SK>RS:</SK> <SD>|</SD> <SK>SPACE:</SK><SD>|</SD> <SV>name</SV> </SYN>

    外部参照

    外部の文書の参照は, EXTREF要素によって識別する。 EXTREF要素は次に示すものからなる。

    • 1個のREFREF要素
    • 1個のREFTIT要素(オプション)
    • 1個のREFSPEC要素(オプション)。 参照される文書中の特定範囲を, テキストとして指定する。
    • 今のところ, 応用ではこのような要素を利用していない。

    マーク付けの例を次に示す。 <EXTREF><REFREF>ISO 8879:1986 <REFSPEC>annex D</EXTREF>