この標準情報(TR)は, 財団法人日本規格協会情報技術標準化センター(INSTAC)の電子出版技術調査委員会の2000〜2002年度の成果をもとに工業標準化の促進に関連して特に重要と判断される技術情報をまとめ, 日本工業標準調査会の審議を経て, タイプUの標準情報(TR)として公表するものである。
この標準情報(TR)は, 出版コンテンツの編集, 制作, 流通, 販売のいずれかに対して利用するオンライン技術を“オンライン出版技術”と位置付け, この技術に関連する用語を体系的に整理し, 各用語の読み及び定義を規定する。
備考 これらの用語は,JIS Z 8125:2003 (印刷用語 - デジタル印刷)では扱われていない。JIS Z 8125とこの標準情報(TR)とは, 互いに適用範囲を補い, それらの組合せが, 広範囲に及ぶ電子出版関連の用語及び用語の定義をカバーできる。
この標準情報(TR)は, その用語規定において次の規定を引用する。
JIS X 4151:2001 文書記述言語 SGML
備考 ISO 8879:1986, Information processing — Text and office systems — Standard Generalized Markup Language (SGML),ISO 8879/Amendment 1:1988, ISO 8879/Cor.1:1996及びISO 8879/Cor.2:1999が,この規格に一致している。
JIS X 4156:2000 ハイパテキストマーク付け言語 (HTML)
備考 ISO/IEC 15445:2000, Information Technology — Document Description and Processing Languages — HyperText Markup Language (HTML) が, この規格に一致している。
JIS X 4159:2002 拡張可能なマーク付け言語 (XML)
備考 W3C(World Wide Web Consortium)のExtensible Markup Language (XML)1.0, 2nd Edition, 2000 が, この規格に一致している。
TR X 0055:2002, インターネット利用者のための用語
備考 IETF(Internet Engineering Task Force)のRFC1983, Internet Users' Glossary, 1996 が, この規定に一致している。
a) 項番は, 小数点で分離した2けた10進数の列によって示す。最も左の2けた10進数が, 最上位分類項目を示し, 右に進むに従って下位の分類項目となる。最も右の2けた10進数は, 同一分類内の一連番号とする。
b) 2けた10進数の上位の0は空白にしない。
分類項目ごとに区分して, 関連する概念の用語をまとめる。主となる概念があれば, それに対応する用語を先に, 従となる概念に対応する用語を後にして, 順次系統的に並べる。
a) 同一の概念(定義)を表す用語が二つ以上ある場合は, “,”で区切って併記する。それらの用語は, 記載してある順位に従って優先使用する。
b) 商標登録されたり, 広く関連業界に普及している用語で, その所有権がある用語は, その旨を参考等に記載する。特許, 意匠などがある場合も, 参考に示す。
用語が幾つもの定義をもつ場合は, それらを個々に規定し,定義の前に"a)","b)", ...を付けて併記する。
対応英語は, 関連する国際規格などにおける表記を示す。
オンライン出版技術に関連する用語を次のとおりに分類する。
オンライン出版関連用語を次のとおりに規定する。
オンライン出版関連用語