標準情報(TR)    TR X 0026:2000
       ポータブル文書フォーマット PDF

まえがき



この規定は, 工業標準化法に基づいて, 日本工業標準調査会の審議を経て, 通商産業大臣が公表した標準情報(TR)である。

この標準情報(TR)の一部が, 技術的性質をもつ特許権, 出願公開後の特許出願, 実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。通商産業大臣及び日本工業標準調査会は, このような技術的性質をもつ特許権, 出願公開後の特許出願, 実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について, 責任はもたない。


生成環境に依存しないフォーマット済み電子文書の交換フォーマット として, これまで幾つものページ記述言語(PDL)が開発され, ISO/IEC 10180:1995 SPDLが発行された後, 国内ではそれを翻訳したJIS X 4154: 1997が制定された。その後, さらに交換データ量を圧縮して記憶, 転送 を容易にしたポータブル文書フォーマットが普及してきた。

ポータブル文書フォーマットの中でも, AdobeのPDF(Portable Document Format) は次の方針のもとに広く普及し, 既に公的な交換文書フォーマットとして 採用されるに至っている。

この普及の結果, AdobeのPDFはInternet Media Typeとしても承認され, 関連する規格等での参照・引用が既に行われている。

これらの現状を考慮し, Adobe Systems Incorporatedの承認のもとに, Portable Document Format (PDF) Version 1.3を 標準情報(TR)として公表し, 利用者の利便性向上を図ることにする。



この標準情報(TR)には, 次に示す附属書及び解説がある。解説は, 原規定には含まれていない。