附属書A 用語の定義
次の用語は,直観的な意味から正確な意味までの様々なレベルでこの規定において使用する。
附属書Aでの定義のまとめは,導入のためだけ,すなわち,参考とする。
適切な箇所に,この規定の中での正確な定義の箇所も示す。
- 弧(arc)
-
グラフ形式における特性の表現。特に,ラベル付き有向グラフにおける辺。
- 属性(attribute)
-
オブジェクトの特徴。6.では,この用語は,特定のXML構文要素,
すなわち,XMLタグのname="value"の部分を参照する。
- 要素(element)
-
この規定で使用する場合,この用語は,特定のXML構文要素,
すなわち,対応するXML開始タグとXML終了タグの間の部分を参照する。
- リテラル(literal)
-
RDFで表現される最もプリミティブな値の型。文字列がその典型である。
リテラルの内容は,RDF自体によって解釈されず,付加的なXMLマーク付けを含んでもよい。
RDFモデルが文の主語にリテラルを認めないという点で,リテラルは,資源とは区別される。
- 節(node)
-
グラフ形式における,資源又はリテラルの表現。特に,ラベル付有向グラフにおける頂点。
- 特性(property)
-
他の資源を記述するために使用する特定の属性で,定義された意味をもつ。
特定の資源に対する特性及びその値を,その資源についての 文 とする。
特性は,その特性で記述可能な資源の型だけでなく,特性に許される値も定義してよい。
- 資源(resource)
-
抽象的なオブジェクトで,人間,本などの物理オブジェクト,
又は色,色をもつもののクラスなどの概念オブジェクトのいずれかを表現する。
ウェブページは,通常は物理オブジェクトとみなすが,物理オブジェクトと,
概念オブジェクト又は抽象オブジェクトとの区別は,RDFでは重要でない。
資源は,より大きなオブジェクトの構成要素となることもできる。例えば,資源は,
特定の人間の左手又は文書の特定の段落を表現できる。
この規定で使用する場合,資源という用語は,URIが素片(アンカー)識別子を含まなければ,
オブジェクト全体を参照し,素片(アンカー)識別子を含めば,
それで名前付けされている特定の部分単位を参照する。
- 文(statement)
-
特定の文法に従う表現。特定の資源及び特定の特性(属性)に名前を付け,
その資源に対してその特性の値を与える。
より特定して,RDF文 は,この規定で規定するRDF/XML文法を使った文とする。
- トリプル(triple)
-
RDFが使用する文の表現。特性,資源識別子及び特性値だけから,この順序で構成される。