この標準情報(TR)は, 財団法人光産業技術振興協会(OITDA)が受託した"光ディスクシステムの相互運用性確保のための標準化"の新規産業支援型国際標準開発事業(1998〜2000年度)の成果をもとに工業標準化の促進に関連して特に重要と判断される技術情報をまとめ, 日本工業標準調査会の審議を経て, タイプUの標準情報(TR)として公表するものである。
この標準情報(TR)は, TR X 0035:2000[ユニバーサルディスクフォーマット(UDF) 2.00]及びUDF Revision Revision 2.01を拡張して, 次の内容のセキュリティを実現する。
このセキュリティ拡張は, 次の基本コンセプトに基づく。
対象とするアプリケーションを次に示す。
次の規格などは,この標準情報(TR)に引用されることによって,この標準情報(TR)の規定の一部を構成する。
JIS X 0607:2001 非逐次記録を用いる追記形及び書換形の情報交換用媒体のボリューム及びファイルの構造
備考1 ISO/IEC 13346:1999 Volume and file structure of write-once and rewritable media using non-sequential recording for information interchange が, この規格に一致している。
備考2 ECMA 167 3rd Edition, Volume and file structure of write-once and rewritable media using non-sequential recording for information interchange も, この規格に一致している。
TR X 0035:2000 ユニバーサルディスクフォーマット(UDF) 2.00
備考1 Universal Disk Format Specification Revision 2.00, OSTA, 1998-04 が, この規定に一致している。
備考2 Universal Disk Format Specification Revision 2.01, OSTA, 2000-03 は, この規定の一部を修正している。
JIS X 3030-1994 移植可能なオペレーティングシステムのインタフェース(POSIX) 第1部 応用プログラム向けのインタフェース(API) [プログラム言語C]
備考 ISO/IEC 9945-1:1990 Portable Operating System Interface (POSIX) -- Part 1: System Application Program Interface (API) [C Language] が,この規格に一致している。
JIS X 5051-1990 物理層におけるデータ暗号化
備考1 ISO 9160:1988 Information processing - Data encipherment - Physical layer interoperability requirementsが,この規格に一致している。
備考2 ANSI X3.92:1981 American National Standard for Data Encryption Algorithm (DEA)も,この規格に一致している。
JIS X 5052-1990 64ビットのブロック暗号アルゴリズムの利用モード
備考1 ISO 8372:1987 (2nd. confirmation 1997) Information processing - Modes of operation for a 64-bit block cipher algorithmが,この規格に一致している。
備考2 ANSI X3.106:1983 American National Standard for Information Systems - Data Encryption Algorithm - Modes of Operationも,この規格に一致している。
JIS X 5055:1996 セキュリティ技術−ブロック暗号アルゴリズムによる暗号検査関数を用いるデータ完全性機構
備考 ISO/IEC 9797 Information technology - Security techniques - Data integrity mechanism using a cryptographic check function employing a block cipher algorithmが,この規格に一致している。
JIS X 5056-1〜4:1996 セキュリティ技術−エンティティ認証機構
備考1 ISO/IEC 9798-1〜4 Information technology - Security techniques - Entity authenticationが,この規格に一致している。
備考2 ANSI X9.9(Revised):1986 American National Standard for Financial Institution Message Authentication (Wholesale)も,この規格に一致している。
JIS X 5731-8:1997 開放形システム間相互接続−ディレクトリ−第8部 認証の枠組み
備考1 ITU-T Recommendation X.509 (1993) Open Systems Interconnection - The Directory: Authentication frameworkが,この規格に一致している。
備考2 ISO/IEC 9594-8:1995 Open Systems Interconnection - The Directory: Authentication frameworkも,この規格に一致している。
この標準情報(TR)では, TR X 0035及び次に示す定義を適用する。
3.1 完全性保証 (data integrity) ファイルの内容が改ざんされた場合に,その事実を検出する機能。
3.2 操作事実保証 (access logging) ファイルに対し行われた操作内容を記録する機能。特定のファイルに対して,いつ,誰が,どのような環境(システム,記憶装置,記憶媒体など)で,何を行ったかを記録する。
3.3 セキュリティ機能 (security function) ファイルシステムがファイルにアクセスする際に適用しなければならない機能。例えば,改ざんの検出を行うことによる完全性保証。
3.4 セキュリティ情報 (security information) ファイルシステムがファイルにセキュリティ機能を適用する際に必要とする情報。例えば,完全性保証のための改ざん検出情報,操作事実保証のためのアクセスログ情報。ファイルごとに存在する。
3.5 セキュリティ要件 (security qequirement) ファイルシステムがファイルにアクセスする際に適用しなければならないセキュリティ機能。ファイルごとに存在する。
3.6 移出 (export) ファイル及びこれに関連付けられた全ストリームを結合し,アプリケーションに渡す機能。
3.7 移入 (import) 移出されたデータをアプリケーションから受け取り,ファイル及びストリームに分解して記憶する機能。
3.8 利用環境 (usage environment) コンテンツの利用が許可された環境。特定の記録媒体,記録装置,復号装置など。
3.9 利用環境識別子 (usage environment identifier) 特定の利用環境だけでコンテンツを利用可能にする制限を加えるために,個々の利用環境に一意に割り当てられた識別子。
3.10 ライセンス (license) 暗号化コンテンツを利用するために必要な復号鍵を含む情報。
3.11 DES (data encryption standard) JIS X 5051を参照。
3.12 CBC (cipher block chaining) JIS X 5052を参照。
3.13 MAC (massage authentication code) JIS X 5055及びJIS X 5056-1〜4を参照。
3.14 セキュアUDF (secure UDF) セキュリティ機能をもつUDF。
TR X 0035に規定された記法に従う。
セキュアUDFを含む論理ボリューム記述子の範囲識別子添え字フォーマットを次に示す。
RBP | 長さ | 名前 | 内容 |
---|---|---|---|
0 | 2 | UDF版数 | Uint16 (=#0201) |
2 | 1 | 範囲フラグ | Uint8 |
3 | 1 | セキュアUDF版数 | Uint8 |
4 | 4 | 予備 | bytes (=#00) |
ビット | 意味 |
---|---|
0 | ハード書き込み保護 |
1 | ソフト書き込み保護 |
2 | セキュアUDF |
3〜7 | 予備 |
セキュアUDFが1に設定されている場合,論理ボリュームがセキュアUDFを含むことを示す。
セキュア第2種区画マップは,セキュア区画記述子へのポインタをもつ。
RBP | 長さ | 名前 | 内容 |
---|---|---|---|
0 | 1 | 区画マップ種別 | Uint8 = 2 |
1 | 1 | 区画マップ長 | Uint8 = 64 |
2 | 2 | 予備 | #00 bytes |
4 | 32 | 区画識別子 | EntityID |
36 | 2 | ボリューム順序番号 | Uint16 |
38 | 2 | 区画番号 | Uint16 |
40 | 24 | 予備 | #00 bytes |
セキュアUDFでは,区画識別子欄に"*UDF Secure Partition"を設定する。
struct PartitionDescriptor { /* ECMA 167 3/10.5 */ struct tag DescriptorTag; Uint32 VolumeDescriptorSequenceNumber; Uint16 PartitionFlags; Uint16 PartitionNumber; struct EntityID PartitionContents; byte PartitionContentsUse[128]; Uint32 AccessType; Uint32 PartitonStartingLocation; Uint32 PartitionLength; struct EntityID ImplementationIdentifier; byte ImplementationUse[128]; byte Reserved[156]; }
次に示す欄以外は,JIS X 0607の3/10.5の区画記述子の規定に従う。
struct EntityID ImplementationIdentifier
この欄には"*UDF Secure Partition"を設定する。
byte ImplementationUse[128]
この欄には第1種struct encspec Encryptionを設定する。使用しない領域は,#00で埋める。
RBP | 長さ | 名前 | 内容 |
---|---|---|---|
0 | 2 | encspec種別 | Uint16 = 1 |
2 | 2 | encspec長 | Uint16 |
4 | 4 | 暗号アルゴリズム種別 | Uint32 |
8 | 4 | 暗号アルゴリズム副種別 | Uint32 |
12 | 4 | 暗号鍵種別 | Uint32 |
16 | 4 | 暗号鍵副種別 | Uint32 |
20 | 4 | 利用者識別子種別 | Uint32 |
24 | * | 暗号鍵 | bytes |
24+* | * | 埋込み | bytes |
種別 | 意味 |
---|---|
0 | encspecは,この欄では定義されない。 |
1 | encspecは,第1種encspecとする。 |
2〜63 | 予備 |
64〜 | 媒体の作成者及び受領者の合意に基づく。 |
種別 | 意味 |
---|---|
0 | 暗号アルゴリズムは,この欄では定義されない。 |
1 | 暗号アルゴリズムは,無変換とする。 |
2 | 暗号アルゴリズムは,Single DES-CBCとする。 |
3 | 暗号アルゴリズムは,Triple DES-CBCとする。 |
4〜 | 予備 |
種別 | 意味 |
---|---|
0 | 暗号鍵は,この欄では定義されない。 |
1 | 暗号鍵は,記憶媒体個別鍵とする。 |
2 | 暗号鍵は,記憶装置個別鍵とする。 |
3 | 暗号鍵は,システム個別鍵とする。 |
4 | 暗号鍵は,利用者個別鍵とする。 |
5 | 暗号鍵は,暗号鍵欄に記憶されている。 |
6〜 | 予備 |
この欄には,暗号鍵種別が5の場合に,暗号鍵を設定する.
この拡張属性は,要件情報を記憶するために使用する。処理システム用処理システム用識別子には"*UDF Requirement Info"を設定する。
備考 すべての実装は,この情報に従ってセキュリティ機能をファイルに適用する必要がある。必要なセキュリティ機能を実装がもたない場合,当該ファイルにアクセスしてはならない。
処理システム用領域には,次のフォーマットを設定する。
RBP | 長さ | 名前 | 内容 |
---|---|---|---|
0 | 2 | ヘッダのチェックサム | Uint16 |
2 | 2 | 要件機能長 (=L_RF) | Uint16 |
4 | L_RF | 要件機能 | bytes |
この欄には,要件機能欄長をバイト数で設定する。
ビット | 意味 |
---|---|
0 | アクセス制御機能を要求する。 |
1 | データ秘匿機能を要求する。 |
2 | データ完全性機能を要求する。 |
3 | アクセスログ機能を要求する。 |
4〜 | 予備 |
ストリーム名 | ストリーム位置 | メタデータフラグ |
---|---|---|
"*UDF_UserId" | ファイル集合記述子 | 1 |
BP | 長さ | 名前 | 内容 |
---|---|---|---|
0 | 32 | 実体識別子 | EntityID |
32 | 4 | 利用者識別子ストリーム種別 | Uint32 = 1 |
36 | 4 | 利用者識別子レコードの個数 | Uint32 |
40 | 4 | 新インデクス番号 | Uint32 |
44 | 84 | 予備 | bytes |
128 | * | 利用者識別子レコード | bytes |
TR X 0035の2.1.5を参照。
種別 | 意味 |
---|---|
0 | 利用者識別子ストリームは,この欄では定義されない。 |
1 | 利用者識別子ストリームは,第1種利用者識別子ストリームとする。 |
2〜63 | 予備 |
64〜 | 媒体の作成者及び受領者の合意に基づく。 |
この欄には,利用者識別子レコードの個数を設定する。
この欄には,次にレコードを作成した際に使用するインデクス番号を設定する。その初期値は0で,新規にレコードを作成するたびに,1だけ増加する。
全ビットを0に設定する。
RBP | 長さ | 名前 | 内容 |
---|---|---|---|
0 | 4 | レコード長 | Uint32 |
4 | 2 | フラグ | Uint16 |
6 | 4 | インデクス番号 | Uint32 |
10 | 4 | 利用者識別子長 (=L_UI) | Uint32 |
14 | L_UI | 利用者識別子 | bytes |
14+L_UI | * | 埋込み | bytes |
この欄は,アクセス制御レコード長をバイト数で設定する。値は,4の倍数でなければならない。
ビット | 意味 |
---|---|
0〜15 | 予備。すべてのビットをゼロに設定する。 |
この欄には,対応する利用者識別子のインデクス番号を設定する。
この欄には,利用者識別子の長さを設定する。
この欄には,利用者識別子を設定する。
この欄には,長さ((レコード長)-(14+L_UI))バイトの#00を設定する。
ストリーム名 | ストリーム位置 | メタデータフラグ |
---|---|---|
"*UDF_AccessControl" | 任意のファイル又はディレクトリ | 1 |
BP | 長さ | 名前 | 内容 |
---|---|---|---|
0 | 32 | 実体識別子 | EntityID |
32 | 4 | アクセス制御ストリーム種別 | Uint32 = 1 |
36 | 4 | アクセス制御レコードの個数 | Uint32 |
40 | 88 | 予備 | bytes |
128 | * | アクセス制御レコード | bytes |
TR X 0035の2.1.5を参照。
種別 | 意味 |
---|---|
0 | アクセス制御ストリームは,この欄では定義しない。 |
1 | アクセス制御ストリームは,第1種のアクセス制御ストリームとする。 |
2〜63 | 予備 |
64〜 | 媒体の作成者及び受領者の合意に基づく。 |
この欄には,アクセス制御レコードの個数を設定する。
すべてのビットを0に設定する。
RBP | 長さ | 名前 | 内容 |
---|---|---|---|
0 | 4 | レコード長 | Uint32 |
4 | 2 | フラグ | Uint16 |
6 | 2 | ストリーム名の長さ (=L_SN) | Uint16 |
8 | L_SN | ストリーム名 | bytes |
8+L_SN | *1 | 埋込み | bytes |
8+L_SN+*1 | 4 | ACL種別 | Uint32 |
12+L_SN+*1 | 4 | 許可 | Uint32 |
16+L_SN+*1 | 4 | 識別子種別 | Uint32 |
20+L_SN+*1 | 4 | 識別子又は識別子へのインデクス | Uint32 |
24+L_SN+*1 | *2 | 埋込み | bytes |
この欄には,アクセス制御レコードの長さをバイト数で設定する。値は,4の倍数でなければならない。
ビット | 意味 |
---|---|
0 | 1の場合,記述子が削除されている。0の場合,記述子が使用中。 |
1〜15 | 予備。すべてのビットをZEROに設定する。 |
この欄には,ストリーム名の長さを設定する。ただし,デフォルトストリームについては0を設定する。
この欄には,ストリーム名を設定する。
この欄には,4×ip((8+L_SN+3)/4)-(8+L_SN)バイト長の#00を設定する。
種別 | 意味 |
---|---|
1 | ACL種別は,"USER_OBJ"であり,ファイルの所有者とする。 |
2 | ACL種別は,"USER"であり,所有者以外の利用者とする。 |
4 | ACL種別は,"GROUP_OBJ"であり,ファイルの所有グループとする。 |
8 | ACL種別は,"GROUP"であり,所有グループ以外のグループとする。 |
16 | ACL種別は,"CLASS_OBJ"であり,USER,GROUP_OBJ,GROUPに対するマスク値とする。(備考1) |
32 | ACL種別は,"OTHER_OBJ"であり,その他とする。 |
65536 | ACL種別は,"ACL_DEFAULT"とする。 |
65537 | ACL種別は,"DEF_USER_OBJ"であり,ファイルの所有者とする。(備考3) |
65538 | ACL種別は,"DEF_USER"であり,所有者以外の利用者とする。(備考3) |
65540 | ACL種別は,"DEF_GROUP_OBJ"であり,ファイルの所有グループとする。(備考3) |
65544 | ACL種別は,"DEF_GROUP"であり,所有グループ以外のグループとする。(備考3) |
65552 | ACL種別は,"DEF_CLASS_OBJ"であり,DEFAULT_USER,DEFAULT_GROUP_OBJ,DEFAULT_GROUPに対するマスク値とする。(備考2)(備考3) |
65568 | ACL種別は,"DEF_OTHER_OBJ"であり,その他とする。(備考3) |
備考1 CLASS_OBJとUSER,GROUP_OBJ又はGROUPとのビット単位の論理積が,それぞれUSER, GROUP_OBJ, GROUPの許可条件となる。
備考2 DEF_CLASS_OBJとDEF_USER,DEF_GROUP_OBJ又はDEF_GROUPとのビット単位の論理積が,それぞれDEF_USER, DEF_GROUP_OBJ, DEF_GROUPの許可条件となる。
備考3 DEF_...は,ディレクトリだけに設定可能であり,そのディレクトリの下のすべてのファイルに適用される。
ビット | 意味 |
---|---|
0 | ファイルは,読出し可能とする。 |
1 | ファイルは,書込み可能とする。 |
2 | ファイルは,実行可能とする。 |
3 | ファイルは,削除可能とする。 |
4〜 | 予備。すべてのビットをZEROに設定する。 |
この欄には,識別子の種別を設定する。
この欄には,識別子種別欄に従い,識別子又は識別子へのインデクスを設定する。
この欄には,((レコード長)-(24+L_SN+*))バイト長の#00を設定する。
ストリーム名 | ストリーム位置 | メタデータフラグ |
---|---|---|
"*UDF_DataPrivacy" | 任意のファイル又はディレクトリ | 1 |
BP | 長さ | 名前 | 内容 |
---|---|---|---|
0 | 32 | 実体識別子 | EntityID |
32 | 4 | データ秘匿ストリーム種別 | Uint32 = 1 |
36 | 4 | データ秘匿レコードの個数 | Uint32 |
40 | 88 | 予備 | bytes |
128 | * | データ秘匿レコード | bytes |
TR X 0035の2.1.5を参照。
種別 | 意味 |
---|---|
0 | データ秘匿ストリームは,この欄では定義しない。 |
1 | データ秘匿ストリームは,第1種のデータ秘匿ストリームとする。 |
2〜63 | 予備 |
64〜 | 媒体の作成者及び受領者の合意に基づく。 |
この欄には,データ秘匿レコードの個数を設定する。
すべてのビットをZEROに設定する。
RBP | 長さ | 名前 | 内容 |
---|---|---|---|
0 | 4 | レコード長 | Uint32 |
4 | 2 | フラグ | Uint16 |
6 | 2 | Encryptionの個数 (=N_EN) | Uint16 |
8 | 2 | ストリーム名の長さ (=L_SN) | Uint16 |
10 | L_SN | ストリーム名 | bytes |
10+L_SN | *1 | 埋込み | bytes |
10+L_SN+*1 | *2 | Encryption | Encspec[] |
10+L_SN+*1+*2 | *3 | 埋込み | bytes |
この欄には,データ秘匿レコードの長さを設定する。値は4の倍数でなければならない。
ビット | 意味 |
---|---|
0 | 1の場合,記述子が削除されている。0の場合,記述子が使用中。 |
1〜15 | 予備。すべてのビットをZEROに設定する。 |
この欄には,Encryptionの個数を設定する。
この欄には,ストリーム名の長さを設定する。ただし,デフォルトストリームの場合にはZEROを設定する。
この欄には,ストリーム名を設定する。
この欄には,4×ip((8+L_SN+3)/4)-(8+L_SN)バイト長の#00を設定する。
この欄には,encspecを設定する。
この欄には,((レコード長)-(24+L_SN+*))バイト長の#00を設定する。
ストリーム名 | ストリーム位置 | メタデータフラグ |
---|---|---|
"*UDF_DataIntegrity" | 任意のファイル又はディレクトリ | 1 |
BP | 長さ | 名前 | 内容 |
---|---|---|---|
0 | 32 | 実体識別子 | EntityID |
32 | 4 | データ完全性ストリーム種別 | Uint32 = 1 |
36 | 4 | MACレコードの個数 | Uint32 |
40 | 88 | 予備 | bytes |
128 | * | MACレコード | bytes |
TR X 0035の2.1.5を参照。
種別 | 意味 |
---|---|
0 | データ完全性ストリームは,この欄では定義しない。 |
1 | データ完全性ストリームは,第1種のデータ完全性ストリームとする。 |
2〜63 | 予備 |
64〜 | 媒体の作成者及び受領者の合意に基づく。 |
この欄には,MACレコードの個数を設定する。削除したものはこれに含めない。
すべてのビットをZEROに設定する。
RBP | 長さ | 名前 | 内容 |
---|---|---|---|
0 | 4 | レコード長 | Uint32 |
4 | 2 | フラグ | Uint16 |
6 | 2 | ストリーム名の長さ (=L_SN) | Uint16 |
8 | L_SN | ストリーム名 | bytes |
8+L_SN | *1 | 埋込み | bytes |
8+L_SN+*1 | 2 | MAC計算種別 | Uint16 |
10+L_SN+*1 | 16 | アルゴリズム識別子 | encspec |
26+L_SN+*1 | 2 | MAC長 (=L_MA) | Uint16 |
28+L_SN+*1 | L_MA | MAC | bytes |
28+L_SN+*1+L_MA | *2 | 埋込み | bytes |
この欄には,MACレコードの長さを設定する。値は4の倍数でなければならない。
ビット | 意味 |
---|---|
0 | 1の場合,記述子が削除されている。0の場合,記述子が使用中。 |
1〜15 | 予備。すべてのビットをZEROに設定する。 |
この欄には,ストリーム名の長さを設定する。ただし,デフォルトストリームの場合はZEROを設定する。
この欄には,ストリーム名を設定する。
この欄には,4×ip((8+L_SN+3)/4)-(8+L_SN)バイト長の#00を設定する。
この欄には,MACの計算方法を設定する。
種別 | 意味 |
---|---|
0 | 計算種別は,この欄では定義しない。 |
1 | 計算種別は,タイムスタンプにストリーム本体を結合したものから計算する。 |
2 | 計算種別は,タイムスタンプ,秘密情報及びストリーム本体を結合したものから計算する。 |
3〜63 | 予備 |
64〜 | 媒体の作成者及び受領者の合意に基づく。 |
備考 秘密情報は,例えばシステム識別子,記憶装置識別子,記憶媒体識別子 とする。
この欄には,encspecを設定する。
この欄には,MAC長を設定する。
この欄には,個々のファイル,ストリーム又はディレクトリから計算したMACを設定する。
この欄には,((レコード長)-(28+L_SN+*+L_MA))バイト長の#00を設定する。
ストリーム名 | ストリーム位置 | メタデータフラグ |
---|---|---|
"*UDF_AccessLog" | 任意のファイル又はディレクトリ | 1 |
BP | 長さ | 名前 | 内容 |
---|---|---|---|
0 | 32 | 実体識別子 | EntityID |
32 | 4 | アクセスログストリーム種別 | Uint32 = 1 |
36 | 4 | アクセスログレコードの個数 | Uint32 |
40 | 4 | アクセスログ方策(ファイル用) | Uint32 |
44 | 4 | アクセスログ方策(ディレクトリ用) | Uint32 |
48 | 8 | アクセスログの最大サイズ | Uint64 |
56 | 8 | 始点ポインタ | Uint64 |
64 | 8 | 終点ポインタ | Uint64 |
72 | 56 | 予備 | bytes |
128 | * | アクセスログレコード | bytes |
TR X 0035の2.1.5を参照。
種別 | 意味 |
---|---|
0 | アクセスログストリームは,この欄では定義しない。 |
1 | アクセスログストリームは,第1種のアクセスログストリームとする。 |
2〜63 | 予備 |
64〜 | 媒体の作成者及び受領者の合意に基づく。 |
この欄には,アクセスログレコードの個数を設定する。
この欄には,ファイルに対する操作でアクセスログとして取得するものを,操作欄(6.2.4.1.10.4)に対応するビットごとに設定する。ビットが1に設定されている場合,対応する操作は,ログ取得対象となる。
この欄には,ディレクトリに対する操作でアクセスログとして取得するものを,操作欄(6.2.4.1.10.4)に対応するビットごとに設定する。ビットが1に設定されている場合,対応する操作は,ログ取得対象となる。
この欄には,アクセスログの最大サイズを設定する。アクセスログが最大サイズに達した場合は,アクセスログの先頭から上書きされる。値0は無制限にアクセスログを記録することを示す。
この欄には,最も古い有効なアクセスログレコードの先頭バイトの位置を設定する。アクセスログは,リングバッファを形成しているため,終点ポインタが始点ポインタを追い越すことはない。
この欄には,最も新しい有効なアクセスログレコードの最終バイトの次のバイトの位置を設定する。
すべてのビットをZEROに設定する。
RBP | 長さ | 名前 | 内容 |
---|---|---|---|
0 | 4 | レコード長 | Uint32 |
4 | 8 | 順序番号 | Uint64 |
12 | 16 | タイムスタンプ | Time Stamp |
28 | 4 | 操作 | Uint32 |
32 | 4 | 利用者識別子種別 | Uint32 |
36 | 4 | 利用者識別子又は利用者識別子へのポインタ | Uint32 |
40 | 4 | 操作依存領域長 (=L_AD) | Uint32 |
44 | L_AD | 操作依存領域 | bytes |
44 + L_AD | * | 埋込み | bytes |
この欄には,アクセスログレコードの長さを設定する。値は4の倍数でなければならない。
この欄には,値0から始まり,昇順に割り当てられる順序番号を設定する。
この欄には,操作が行われた日時を設定する。オープン及びクローズを伴う操作については,クローズ時のものとする。
この欄には,ファイル又はディレクトリに行われた操作に関して,ビット毎の論理和を取った結果を設定する。
ファイルに対する操作は,次の定義に従う。
ビット | 意味 |
---|---|
0 | ファイルをセキュア化した。 |
1 | ファイルを非セキュア化した。 |
2 | ファイルを読み出した。 |
3 | ファイルを書き込んだ。 |
4 | 予備。ビットをZEROに設定する。 |
5 | 予備。ビットをZEROに設定する。 |
6 | ファイルを縮退した。 |
7 | ファイルの属性を読み出した。 |
8 | ファイルの属性を書き込んだ。 |
9 | ファイル配下の利用者ストリームを読み出した。 |
10 | ファイル配下の利用者ストリームを書き込んだ。 |
11 | ファイル配下の利用者ストリームを縮退した。 |
12 | ファイル配下に利用者ストリームを作成した。 |
13 | ファイル配下の利用者ストリームを削除した。 |
14 | ファイル配下の利用者ストリーム名を変更した。 |
15 | ファイル及び関連する全ストリームを移出した。 |
16 | ファイル及び関連する全ストリームを移入した |
17〜31 | 予備。すべてのビットをZEROに設定する。 |
備考 縮退は,ファイルサイズを変更する操作を意味する。現在のサイズより短いサイズを指定して操作を行った場合,指定したサイズ以降のデータは失われる。
ディレクトリに対する操作は,次の定義に従う。
ビット | 意味 |
---|---|
0 | ディレクトリをセキュア化した。 |
1 | ディレクトリを非セキュア化した。 |
2 | ディレクトリを読み出した。 |
3 | ディレクトリの下にファイル,ディレクトリ又はハードリンクを作成した。 |
4 | ディレクトリの下のファイル,ディレクトリ又はハードリンクを削除した。 |
5 | ディレクトリの下のファイル名,ディレクトリ名又はハードリンク名を変更した。 |
6 | 予備。ビットはZEROに設定する。 |
7 | ディレクトリの属性を読み出した。 |
8 | ディレクトリの属性を書き込んだ。 |
9 | ディレクトリ配下の利用者ストリームを読み出した。 |
10 | ディレクトリ配下の利用者ストリームを書き込んだ。 |
11 | ディレクトリ配下の利用者ストリームを縮退した。 |
12 | ディレクトリ配下に利用者ストリームを作成した。 |
13 | ディレクトリ配下の利用者ストリームを削除した。 |
14 | ディレクトリ配下の利用者ストリーム名を変更した。 |
15 | ディレクトリと関連する全ストリームを移出した。 |
16 | ディレクトリと関連する全ストリームを移入した。 |
17〜31 | 予備。すべてのビットはZEROに設定する。 |
この欄には,利用者識別子の種別を設定する。
種別 | 意味 |
---|---|
0 | 利用者識別子は,この欄では定義しない。 |
1 | 利用者識別子は,JIS X 3030の利用者識別子とする。 |
2 | 利用者識別子は,X.509証明証とする。 |
3〜 | 予備 |
この欄には,利用者識別子の種別に従い,利用者識別子または利用者識別子へのポインタを設定する。
この欄には,操作に依存した情報を記憶する領域である操作依存領域の長さを設定する。
この欄には,操作に依存した情報を設定する。
表6.23又は表6.24に示すビット9からビット14のいずれかが1に設定されている場合,次のフォーマットに従った情報を設定する。
RBP | 長さ | 名前 | 内容 |
---|---|---|---|
0 | 2 | ストリーム名の長さ (=L_SN) | Unt16 |
2 | L_SN | ストリーム名 | bytes |
2+L_SN | * | 埋込み | bytes |
この欄には,ストリーム名も長さを設定する。
この欄には,ストリーム名を設定する。
この欄には,(L_AD-(2+L_SN))バイト長の#00を設定する。
表6.23又は表6.24に示すビット15又はビット16のいずれかが1に設定されている場合,次のフォーマットに従った情報を設定する。
RBP | 長さ | 名前 | 内容 |
---|---|---|---|
0 | 128 | 論理ボリューム識別子 | dstring |
128 | 6 | 論理ブロックアドレス | lb_addr |
134 | * | 埋込み | bytes |
この欄には,操作対象となったファイルが存在する論理ボリューム識別子を設定する。
この欄には,操作対象となったファイルの先頭ICBが存在する論理ブロック番号を設定する。
この欄には,(L_AD-134)バイト長の#00を設定する。
この欄には,((レコード長)-(24+L_SN+*))バイト長の#00を設定する。
ストリーム名 | ストリーム位置 | メタデータフラグ |
---|---|---|
"*UDF_License" | 任意のファイル又はディレクトリ | 1 |
BP | 長さ | 名前 | 内容 |
---|---|---|---|
0 | 32 | 実体識別子 | EntityID |
32 | 4 | ライセンスストリーム種別 | Uint32 = 1 |
36 | 4 | ライセンスレコードの個数 | Uint32 |
40 | 88 | 予備 | bytes |
128 | * | ライセンスレコード | bytes |
TR X 0035の2.1.5を参照。
種別 | 意味 |
---|---|
0 | ライセンスストリームは,この欄では定義しない。 |
1 | ライセンスストリームは,第1種のライセンスストリームとする。 |
2〜63 | 予備 |
64〜 | 媒体の作成者及び受領者の合意に基づく。 |
この欄には,ライセンスレコードの個数を設定する。
すべてのビットをZEROに設定する。
RBP | 長さ | 名前 | 内容 |
---|---|---|---|
0 | 4 | レコード長 | Uint32 |
4 | * | ライセンス | bytes |
この欄には,ライセンスレコード長を設定する。値は4の倍数でなくてはならない。
この欄には,ライセンス本体を設定する。ライセンス本体のフォーマットは,ここでは定義しない。