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0. 標準報告書としての導入

原規定は,ISO又はJISの様式に基づいてなく,適用範囲,定義等を含んでいない。原規定の参照を容易にするために章・節等の番号を変更せず,しかも適用範囲,定義等を含めて通常のTRの様式に近づけることを目的として,このTRでは,これらの内容をまとめて“0. 標準報告書としての導入”とした。

0.1 適用範囲

この標準報告書(TR)は,分散環境において特に重要な言語と認識されている, Java言語を使用した構成部品モデル,Java Beansの版 1.01 を規定する。 Java Beansの規定の目的は,次による。

この構成部品モデルによって,次のことが可能となる。

0.2 引用規定

次に示す規定は, この標準報告書(TR)の文中での引用によって, この標準報告書(TR)の 規定の一部となる。これらの引用規定は, それらの最新版を適用する。

0.3 定義

この標準報告書(TR)で用いる主な用語の定義は, 次による。

ビーン (bean)
ビルダツールで視覚的に操作できる,再利用可能なソフトウェア部品。
ビーンズ (beans)
ビーンの集合体。
Bean (Bean)
固有名としてのJava Bean。
Beans (Beans)
固有名としてのJava Beans。
不可視ビーン (invisible bean)
GUI表現を取らないビーン。
過渡的ビーン (transitional bean)
1.0 Java Beans 体系に完全に従い,JDK 1.0.2上で,並びにNetscape Navigator 3.0, Internet Explorer3.0などの JDK 1.0.2が動作可能なシステム上で,実行可能なアプレット 及びアプリケーションを構築するために使用できるビーン。
イベント (event)
何らかのできごとが起こったことをある部品から別の部品に知らせるために提供される事象。
部品 (component)
ソフトウェアを構成する部分となる独立した単位。
直列化 (serialization)
Javaオブジェクトの集まりの内部状態を自動的に保存するための機構。
非直列化 (deserialization)
直列化によって保存されたJavaオブジェクトの集まりの内部状態を復元するための機構。

0.4 短縮形

この標準報告書(TR)では,次の短縮形を用いる。

API Application Programming Interface
AWT Abstract Windows Toolkit
BDK Java Beans Development Kit
COM Component Object Model
CORBA Common Object Request Broker Architecture
GUI Graphical User Interface
IDL Interface Definition Language
IIOP Internet Inter-ORB Protocol
ISV Independent Software Vender
JAR Java Archive
JDBC Java Database Connectivity
JDK Java Development Kit
MIME Multipurpose Internet Mail Extensions
OLE Object Linking and Embedding
OMG Object Management Group
ORB Object Request Broker
RMI Remote Method Invocation
SQL Structured Query Language
UDT Uniform Data Transfer
VM Virtual Machine
WWW World Wide Web


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