標準報告書(TR)    TR X 0005-4:2006

分散オブジェクト指向のプログラム言語及びその環境 — 第4部: 過去の規定との整合

Distributed Object-Oriented Programming Language and its Environment — Part 4: Harmonization with Legacy Specifications




序文

このTRは, 1996年度及び1997年度のマルチメディア/ハイパメディア調査研究をもとに, 工業標準化の促進に関連して特に重要と判断される分散オブジェクト指向のプログラム言語及びその環境の技術情報をまとめると共に, 1996年にSun Microsystems, Inc.から公表され,改訂を続けているThe Java Language Specificationを同社の承認のもとに,技術的内容を変更することなく翻訳した標準報告書である。翻訳は,1996年8月の版に基づく。

なお, このTRに含まれる商標又は標章は, それの所有者の商標又は標章である。


1. 適用範囲

この標準報告書(TR)は, 分散オブジェクト指向のプログラム言語として, Java言語規定(Java Language Specification)を与える。その利用環境を明確にするため, 関連するHORB, OZなどの概要を規定する。


2. 構成

この標準報告書(TR)は, 序文に続く次の箇条によって構成される。

この標準報告書(TR)の規定内容の多くの部分を構成する4. Java言語規定(第1.0版)の構成を次に示す。

4. Java言語規定(第1.0版)における1.22.は, 原規定 Java Language Specification, Version 1.0の節構成に完全に対応している。この翻訳では, Java Language SpecificationのHTML版を対象とし, それを記述するHTMLの構造を保存したフォーマットを用いている。

この翻訳内容の理解を容易にするため, 0. 導入の記述が原案作成委員会によって追加されている。そこに含まれる0.3 定義は, Glossary of Java and Related Terms (http://java.sun.com:80/docs/glossary.html)を翻訳した規定である。

附属書A及び附属書Bも原案作成委員会による追加部分である。Java Language Specificationの翻訳に際し, 既に原規格の改訂作業が進められていた。改訂版はまだ発表されていなかったが, 改訂版への変更点が文書化されていた。それを翻訳して, 附属書Aとして示す。原規格の参照, 将来の改訂に際しての訳語選定などにおける便宜を図るため, Java Language Specificationの翻訳に用いた訳語の一覧を, 附属書Bとして示す。