標準情報(TR) TR X 0008:1998
拡張可能なマーク付け言語(XML)はSGMLの簡単な方言であって,この標準情報(TR)で,そのすべてを規定する。XMLの目標は,現在のHTMLと同様の方法によって,一般性のあるSGMLをウェブ上で配布,受信及び処理できることとする。XMLは実装が容易であって,SGML及びHTMLのどちらに対しても相互運用性を保つ設計がなされている。
この標準情報(TR)の原規定のこれまでの版は, 次のWorld Wide Web Consortium(W3C)のウェブ上で公開されている。
原規定のXMLは, 次の3名によって編集された。
原規定にある, 著作権に関しての記述を次に示す。
この版のXMLの規定は,公開レビュー及び議論を目的とし, テキスト及び法律上の注意を改変しない限り,自由に配布してもよい。
この標準情報の公表に際して, W3Cから和文及び英文による次の記載を求められている。
XMLの規定に準拠しているかどうかの基準となる版は, W3Cのサイトにある原規定とする。
この標準情報(TR)は原規定と技術的に同一であることを意図しているが, 翻訳上の誤りはあり得る。
The normative version of the specification is the English version found at the W3C site.
Although this TR is intended to be technically identical to the original, it may contain errors from the translation.
この標準情報(TR)は,1996年来のXML活動によって作成された,一連の作業原案から得られた安定したものである。現在,広範囲に使用されている国際的なテキスト処理の規格(標準一般化マーク付け言語,Standard Generalized Markup Language, ISO 8879:1986に追加及び訂正を加えたもの)を,WWW上での使用のためにサブセット化した言語を,この標準情報(TR)が規定する。ISO 8879のどの機能をこのサブセットに残すかの決定についての詳細は,別途用意する。XMLは,既に幾つかの商品でサポートされ,XMLをサポートするフリーウェアの数も増えている。XMLに関する公開の論議も,オンラインで入手できる。
この標準情報(TR)では,[Berners-Lee]に定義するURI(Uniform Resource Identifier)を使用する。URIの制定作業は進行中であって,[RFC1738]及び[RFC1808]を更新する予定になっている。この作業がRFCとして受け入れられない場合は,この規定のURIへの参照は,URL(Uniform Resource Locator)への参照に代わる。
この標準情報(TR)には, 次に示す附属書及び解説がある。解説は, W3Cの原規定には, 含まれていない。
原規定である勧告案のレビュー期間は1998年1月20日に終了し, 寄せられたコメントへの回答は1998年2月10日に公開された。原規定に軽微な変更[この技術標準(TR)には反映されていない]を加えたものがW3Cの勧告として1998年2月10日に発行されている。この勧告は, http://www.w3.org/TR/1998/REC-xml-19980210 から入手できる。