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実は、ネロ君を最初に見た時から飼い主♂♀にはある疑問がありました。 「この子はもしかしたら、純血種のシャルトリューではないのか?」 そうです。ネロ君は猫図鑑に載っている「超高級おフランス猫・フランスの貴公子, シャルトリュー」に そっくりなのです。 |
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シルバーグレイ〜ブラウンに近い毛色。大きな体。たっぷりした顔。カッパーゴールド の目。毛が密集して生えているため、ところどころコートブレイクしている体。頭突きを して愛情表現する・・・etc. ネロ君は、図鑑に載っているシャルトリューの特徴をことごとく備えていました。 |
けれど、よく見ると、ネロ君にはかすかに縞模様があります。 |
飼い主♂♀は考えました。 「シャルトリューはソリッドカラー(単色)のはず。でも、ソリッドカラーの純血種の中 にはゴースト・マーキング(子どもの頃のかすかな縞模様)が残っている猫もいると聞く。 シャルトリューは本国フランスにおいても大変希少な猫だから、ネロ君が生まれた当時、 日本にはまだスタンダードタイプが入っていなかったのかも。ま、シャルトリューの血が 強く出たミックス(混血)という可能性もあるが・・・」 残念ながら、はっきりしたことは謎です。 真実はネロ君を捨てた人だけが知っているのでしょう。 せめて、血統書を付けて捨ててくれたらと思いますが、血統書には猫の所有者の名前 も書いてあるもんね。血統書付けて捨てる人はいないのでしょう。 ネロ君が純血種シャルトリューであるのなら、ブリーダーさん宅で生まれて、高値で 売買され、完全室内飼いで大切に育てられてきた猫のはずです。 その猫を捨てるからには、捨てた人にもよほどの事情があったのだと思います。 けれど、突然捨て猫となってしまったネロ君の驚きと恐怖、初めて体験する飢えを 想像してあげてほしかったと思います。ネロ君は自分でエサを取ることのできない子 なのです。 |