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2. 電子文書交換の場(広義の電子出版環境)における電子図書館

2.1 広義の電子出版環境モデル


電子文書をも含む現在の出版物については,それを作るための生成系と完成した出版物の流通系とが分離しており,さらにそれらに独立して図書館という蓄積系が存在している。

しかし電子文書が普及してその特徴・利点を充分に発揮するようになると,出版物としての電子情報の生成系,流通系,蓄積系に本質的な形態の差異が無くなる。それらはいずれも通信媒体または可換記憶媒体(interchangeable storage media)を介して,電子文書の供給者(著者,編集者)が読者に情報提供を行うための大容量文書バンクに外ならなくなる(図1.1)。


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