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2. 電子文書交換の場(広義の電子出版環境)における電子図書館

2.2 電子文書交換の場での文書フォーマット


多くの場合,出版者の企画に従って著者が論理構造文書として原稿を執筆し,それを大容量文書バンクに送出し登録する。編集者はそれにアクセスしてフォーマット指定を施し,出版物として読み易いフォーマット/スタイルを整えた文書に仕立て上げ,文書バンクに登録する。

読者はいずれの文書にもアクセスすることもできることが望ましい。


フィードバック情報(読者からの声)もまた出版情報になり得る。電子出版環境では,それを直ちに出版物として反映できるため,通常の定期刊行物でも間に合わないような,進歩の激しい先端技術の論文誌などに最適である。

大容量文書バンクの内容を出版者の要望に従って取り出し,可換記憶媒体に書込んだ後,従来の流通系を使ってその配布を行うような電子出版, 又は読者の要求ごとに印刷・製本するような電子出版もあり得る。


つまり, 広義の電子出版環境での電子図書館は, 電子文書の生成・閲覧を支援する機能をもつ大容量文書バンクであることが望まれる。


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