文書型定義(DTD)はパーサで構文解析できないため, DTDを処理するツールを作りにくく, しかも基本的なデータ型を扱うことができない。そこで, この問題を解決できる言語が強く望まれていた。既にいくつかの提案が出されていたが, それらの共通機能を実現する標準的な規定として, XML正規言語記述(Regular Language Description for XML, RELAX)が考案された。
この活動は, 村田らによる小グループのものであったが, その成果を国際的な規定に位置付けるために, まず国内の標準情報(TR)としてオーソライズしてから, それをFast-track手続きによってISO/IEC JTC1に提出するという戦略が採用された。TR化の活動は, 日本規格協会のINSTACにおいて99年から開始された。