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1. はじめに

1.1 対象読者

この規定の対象読者は,トランザクション処理プラットフォームのベンダ,企業用アプリケーションツールのベンダ, 及び製品にエンタプライズJavaBeansに対するサポートを提供したいと考えているベンダとする。

この規定に示した概念の多くは,システムレベルの問題であって,エンタプライズJavaBeansアプリケーションプログラマには透過的となる。 エンタプライズJavaBeansの主要目標は,これらの複雑なシステムレベルの問題をアプリケーションプログラマから隠すことなので, 将来,エンタプライズJavaBeansプログラマ用手引きを独立に提供する計画がある。

1.2 開発貢献者

Rick Cattell,Shel Finkelstein,Graham Hamilton,Li Gong,Rohit Garg,Susan Cheung,Sanjeev Krishnan,Anil Vijendran, 及びLarry Cableは,エンタプライズJavaBeansの設計にあたり,非常に貢献した。

エンタプライズJavaBeansは,Sun及び協力会社における数多くのグループからの貢献を含めた努力の結実である。 規定レビューは大変有意義で,その際の多くのコメントは,この規定の定義を助けた。

公開レビューに協力したすべての人にも感謝する。そのおかげで,この規定が改善された。

1.3 構成

“2.目標”では,エンタプライズJavaBeansの利点について示す。“3.役割及びシナリオ”では,エンタプライズJavaBeansに関して, アプリケーション組立て者,アプリケーション配置者,サーバ提供者,コンテナ提供者及びシステム管理者の責任を示す。 “4.基礎概念”では,エンタプライズJavaBeans規定の適用範囲を定義する。

5.〜7.は,セションBeansを定義する。5.では,クライアントビューを,6.では,セションBean部品契約を,7.では, セションBeanのシナリオを例にあげてその概要を示す。

8.〜10.は,実体Beansを定義する。クライアントビュー,部品契約及び例となるシナリオを,それぞれ示す。

11.〜15.は,トランザクション,例外,分散,セキュリティ及びパッケージをエンタプライズJavaBeansの文脈の中で個々に示す。

16.及び17.では,エンタプライズBean提供者の責任及びコンテナ提供者の責任を要約する。

18.では,エンタプライズJavaBeans APIを示す。

19.では,関連文書を示し, 附属書Cでは, エンタプライズJavaBeans規定の変更履歴を示す。


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