5.は,XHTML抽象モジュールの内容を指定する。これらのモジュールは,要素,属性及びそれらの内容モデルの集合の抽象定義とする。これらの抽象モジュールは, どんな適切な規定機構にもマップされ得る。例えば,XHTML DTDモジュール実装は,これらのモジュールを[XML]に示されるとおり, DTDにマップする。
内容開発者及び装置設計者は,多様なXHTML定義のモジュールが提供する機能の定義の指針として, 5.を見るのが望ましい。文書を開発したり,文書のクラスに関するプロファイルを定義する際に,内容開発者は,これらのモジュールのうちのどれがそのメッセージを運ぶのに本質的であるかを決定できる。クライアントを設計する際に,装置設計者は,ここで定義された抽象モジュールの中から選ぶことによって,装置プロファイルを開発するのが望ましい。
この標準情報(TR)において上書きされる場合を除き, これらの要素及び属性のセマンティクスは, [HTML4]で定義される。
5.1における抽象モジュールの多くは,要素に関して必須の属性を定義する。次の表は,モジュールのどこでも参照される属性のいくつかの集合を定義する。これらの式は, 決して規定又は必須とは考えないのが望ましい。これらは, この標準情報(TR)の編集上の便宜とする。5.1の残りの部分での使用に際しては,それは, 規定である用語の拡張であり, 用語そのものではない。
次の基本属性集合は多くの要素で使用される。それらが使用されるどの場合も,その使用は, リストを列挙することではなく,その集合の名前によって識別される。
集合名 | 集合における属性 |
---|---|
Core | class (NMTOKENS), id (ID), title (CDATA) |
I18N | xml:lang (NMTOKEN) |
Events | onclick (Script), ondblclick (Script), onmousedown (Script), onmouseup (Script), onmouseover (Script), onmousemove (Script), onmouseout (Script), onkeypress (Script), onkeydown (Script), onkeyup (Script) |
Style | style (CDATA) |
Common | Core + Events + I18N + Style |
Events集合は,組込みイベントモジュールが選択されるときだけ定義されることに注意されたい。それ以外の場合,Events集合は空となる。
Style集合は,スタイル属性モジュールが選択されるときだけ定義されることにも注意されたい。それ以外の場合,Style集合は空となる。
コアモジュールは, どんなXHTMLファミリ適合の文書型にも存在することが要求されるモジュールとする。
構造モジュールは,XHTMLの主要な構造要素を定義する。これらの要素は,多くのXHTMLファミリ文書型の内容モデルに関する基礎として有効に働く。このモジュールに含まれる要素及び属性を次に示す。
要素 | 属性 | 最小の内容モデル |
---|---|---|
body | Common | (Heading | Block | List)* |
head | I18N, profile (URI) | title |
html | I18N, version (CDATA), xmlns (URI = "http://www.w3.org/1999/xhtml") | head, body |
title | I18N | PCDATA |
このモジュールは,XHTMLの内容に関する基本構造定義とする。html
要素は,すべてのファミリ文書型の根要素として働く。
xmlns属性の値は, "http://www.w3.org/1999/xhtml"に定義されていることに注意されたい。xmlns属性は特にXML名前空間認識パーサ[XMLNAMES]によって取り扱われるため,各要素の属性として存在させるのは合法である点にも注意すること。しかし,xmlns 属性がXHTMLモジュールの内容において使用される場合には必ず,接頭辞があるかないかにかかわらず,属性値はここで定義されるXHTML名前空間でなければならない。XHTMLファミリモジュールでの名前空間の使用に関する規則の詳細については, モジュールの名前空間の定義を参照されたい。
実装: DTD
このモジュールは,基本テキストコンテナの要素,属性及びその内容モデルのすべてを定義する。
要素 | 属性 | 最小の内容モデル |
---|---|---|
abbr | Common | (PCDATA | Inline)* |
acronym | Common | (PCDATA | Inline)* |
address | Common | (PCDATA | Inline)* |
blockquote | Common, cite (URI) | (PCDATA | Heading | Block | List)* |
br | Core | EMPTY |
cite | Common | (PCDATA | Inline)* |
code | Common | (PCDATA | Inline)* |
dfn | Common | (PCDATA | Inline)* |
div | Common | (PCDATA | Flow)* |
em | Common | (PCDATA | Inline)* |
h1 | Common | (PCDATA | Inline)* |
h2 | Common | (PCDATA | Inline)* |
h3 | Common | (PCDATA | Inline)* |
h4 | Common | (PCDATA | Inline)* |
h5 | Common | (PCDATA | Inline)* |
h6 | Common | (PCDATA | Inline)* |
kbd | Common | (PCDATA | Inline)* |
p | Common | (PCDATA | Inline)* |
pre | Common, xml:space="preserve" | (PCDATA | Inline)* |
q | Common, cite (URI) | (PCDATA | Inline)* |
samp | Common | (PCDATA | Inline)* |
span | Common | (PCDATA | Inline)* |
strong | Common | (PCDATA | Inline)* |
var | Common | (PCDATA | Inline)* |
このモジュールの最小の内容モデルは, 次の内容集合を定義する。
実装: DTD
ハイパテキストモジュールは,他の資源へのハイパテキストリンクを定義するために使用される要素を提供する。このモジュールは, 次の要素及び属性をサポートする。
要素 | 属性 | 最小の内容モデル |
---|---|---|
a | Common, accesskey (Character), charset (Charset), href (URI), hreflang (LanguageCode), rel (LinkTypes), rev (LinkTypes), tabindex (Number), type (ContentType) | (PCDATA | Inline - a)* |
このモジュールは,a
要素をテキストモジュールのInline内容集合に追加する。
実装: DTD
名前が示すとおり,リストモジュールは, リスト指向の要素を提供する。特にリストモジュールは, 次の要素及び属性をサポートする。
要素 | 属性 | 最小の内容モデル |
---|---|---|
dl | Common | (dt | dd)+ |
dt | Common | (PCDATA | Inline)* |
dd | Common | (PCDATA | Flow)* |
ol | Common | li+ |
ul | Common | li+ |
li | Common | (PCDATA | Flow)* |
このモジュールも, 最小の内容モデル(dl | ol | ul)+で内容集合Listを定義し,この集合をテキストモジュールのFlow内容集合に追加する。
実装: DTD
このモジュールは, 推奨しない。類似の機能は, オブジェクトモジュールにおいて見ることができる。
アプレットモジュールは,外部アプリケーションを参照するための要素を提供する。特にアプレットモジュールは, 次の要素及び属性をサポートする。
要素 | 属性 | 最小の内容モデル |
---|---|---|
applet | Core, alt* (Text), archive (CDATA), code (CDATA), codebase (URI), height* (Length), object (CDATA), width* (Length) | (PCDATA | Flow | param)* |
param | id (ID), name* (CDATA), type (ContentType), value (CDATA), valuetype ("data"* | "ref" | "object") | EMPTY |
アプレットモジュールを使用する場合,それは, applet
要素をテキストモジュールのInline内容集合に追加する。
実装: DTD
5.4は,多様な追加テキストマーク付けモジュールを定義する。
このモジュールは,簡単な表示関係のマーク付けに関する要素,属性,及び最小の内容モデルを定義する。
要素 | 属性 | 最小の内容モデル |
---|---|---|
b | Common | (PCDATA | Inline)* |
big | Common | (PCDATA | Inline)* |
hr | Common | EMPTY |
i | Common | (PCDATA | Inline)* |
small | Common | (PCDATA | Inline)* |
sub | Common | (PCDATA | Inline)* |
sup | Common | (PCDATA | Inline)* |
tt | Common | (PCDATA | Inline)* |
このモジュールを使用する場合,hr
要素をテキストモジュールのBlock内容集合に追加する。さらに,b, big, i, small, sub, sup,
及びtt
要素をテキストモジュールのInline内容集合に追加する。
実装: DTD
このモジュールは,編集関係のマーク付けで使用する要素及び属性を定義する。
要素 | 属性 | 最小の内容モデル |
---|---|---|
del | Common, cite (URI), datetime (Datetime) | (PCDATA | Flow)* |
ins | Common, cite (URI), datetime (Datetime) | (PCDATA | Flow)* |
このモジュールを使用する場合,del
要素及びins
要素をテキストモジュールのInline内容集合に追加する。
実装: DTD
双方向テキストモジュールは,要素の内容として双方向規則を宣言するために使用できる要素を定義する。
要素 | 属性 | 最小の内容モデル |
---|---|---|
bdo | Core, dir* ("ltr" | "rtl") | (PCDATA | Inline)* |
このモジュールを使用する場合,bdo
要素をテキストモジュールのInline内容集合に追加する。このモジュールを選択することも, 属性dir* ("ltr" | "rtl")
をI18N属性集合に追加する。
実装: DTD
基本フォームモジュールは,フォーム関係の要素を提供するが,それは制限されたフォームだけに限る。特に基本フォームモジュールは, 次の要素,属性及び最小の内容モデルをサポートする。
要素 | 属性 | 最小の内容モデル |
---|---|---|
form | Common, action* (URI), method ("get"* | "post"), enctype (ContentType) | (Heading | List | Block - form)+ |
input | Common, accesskey (Character), checked ("checked"), maxlength (Number), name (CDATA), size (Number), src (URI), tabindex (Number), type ("text"* | "password" | "checkbox" | "radio" | "submit" | "reset" | "hidden" ), value (CDATA) | EMPTY |
label | Common, accesskey (Character), for (IDREF) | (PCDATA | Inline - label)* |
select | Common, multiple ("multiple"), name (CDATA), size (Number), tabindex (Number) | option+ |
option | Common, selected ("selected"), value (CDATA) | PCDATA |
textarea | Common, accesskey (Character), cols* (Number), name (CDATA), rows* (Number), tabindex (Number) | PCDATA |
このモジュールは, 次の二つの内容集合を定義する。
このモジュールを使用する場合,それは, Form内容集合をBlock内容集合に追加し,Formctrl内容集合をInline内容集合に追加する。それは,これらがテキストモジュールで定義されることによる。
実装: DTD
フォームモジュールは,HTML 4.0にあるすべてのフォーム機能を提供する。特にフォームモジュールは, 次の要素, 属性及び最小の内容モデルをサポートする。
要素 | 属性 | 最小の内容モデル |
---|---|---|
form | Common, accept (ContentTypes), accept-charset (Charsets), action* (URI), method ("get"* | "post"), enctype (ContentType) | (Heading | List | Block - form | fieldset)+ |
input | Common, accept (ContentTypes), accesskey (Character), alt (Text), checked ("checked"), disabled ("disabled"), maxlength (Number), name (CDATA), readonly ("readonly"), size (Number), src (URI), tabindex (Number), type ("text"* | "password" | "checkbox" | "button" | "radio" | "submit" | "reset" | "file" | "hidden" | "image"), value (CDATA) | EMPTY |
select | Common, disabled ("disabled"), multiple ("multiple"), name (CDATA), size (Number), tabindex (Number) | (optgroup | option)+ |
option | Common, disabled ("disabled"), label (Text), selected ("selected"), value (CDATA) | PCDATA |
textarea | Common, accesskey (Character), cols* (Number), disabled ("disabled"), name (CDATA), readonly ("readonly"), rows* (Number), tabindex (Number) | PCDATA |
button | Common, accesskey (Character), disabled ("disabled"), name (CDATA), tabindex (Number), type ("button" | "submit"* | "reset"), value (CDATA) | (PCDATA | Heading | List | Block - Form | Inline - Formctrl)* |
fieldset | Common | (PCDATA | legend | Flow)* |
label | Common, accesskey (Character), for (IDREF) | (PCDATA | Inline - label)* |
legend | Common, accesskey (Character) | (PCDATA | Inline)+ |
optgroup | Common, disabled ("disabled"), label* (Text) | option+ |
このモジュールは, 次の二つの内容集合を定義する。
このモジュールを使用する場合, Form内容集合をBlock内容集合に追加し, Formctrl内容集合をInline内容集合に追加する。それは, これらがテキストモジュールで定義されることによる。
フォームモジュールは,基本フォームモジュールの上位集合とする。これらのモジュールは,単一の文書型において一緒に用いてはならない。
実装: DTD
基本表モジュールは,表関係の要素を提供するが,それは制限されたフォームだけに限る。特に基本表モジュールは, 次の要素,属性及び最小の内容モデルをサポートする。
要素 | 属性 | 最小の内容モデル |
---|---|---|
caption | Common | (PCDATA | Inline)* |
table | Common , summary ( Text ), width ( Length ) | caption?, tr+ |
td | Common, abbr (Text), align ("left" | "center" | "right"), axis (CDATA), colspan (Number), headers (IDREFS), rowspan (Number), scope ("row" | "col"), valign ("top" | "middle" | "bottom") | (PCDATA | Flow - table)* |
th | Common, abbr (Text), align ("left" | "center" | "right"), axis (CDATA), colspan (Number), headers (IDREFS), rowspan (Number), scope ("row" | "col" ), valign ("top" | "middle" | "bottom") | (PCDATA | Flow - table)* |
tr | Common, align ("left" | "center" | "right"), valign ("top" | "middle" | "bottom") | (td | th)+ |
このモジュールを使用する場合,テキストモジュールにおいて定義されるとおり,table
要素をBlock内容集合に追加する。
実装: DTD
その名前が提示するとおり,表モジュールは,非視覚系利用者エージェントによるアクセスがさらによくできる表関係の要素を提供する。特に表モジュールは, 次の要素,属性及び内容モデルをサポートする。
要素 | 属性 | 最小の内容モデル |
---|---|---|
caption | Common | (PCDATA | Inline)* |
table | Common, border (Pixels), cellpadding (Length), cellspacing (Length), datapagesize (CDATA), frame ("void" | "above" | below" | "hsides" | "lhs" | "rhs" | "vsides" | "box" | "border"), rules ("none" | "groups" | "rows" | "cols" | "all"), summary (Text), width (Length) | caption?, ( col* | colgroup* ), (( thead?, tfoot?, tbody+ ) | ( tr+ )) |
td | Common, abbr (Text), align ("left" | "center" | "right" | "justify" | "char"), axis (CDATA), char (Character), charoff (Length), colspan (Number), headers (IDREFS), rowspan (Number), scope ("row", "col", "rowgroup", "colgroup"), valign ("top" | "middle" | "bottom" | "baseline") | (PCDATA | Flow)* |
th | Common, abbr (Text), align ("left" | "center" | "right" | "justify" | "char"), axis (CDATA), char (Character), charoff (Length), colspan (Number), headers (IDREFS), rowspan (Number), scope ("row", "col", "rowgroup", "colgroup"), valign ("top" | "middle" | "bottom" | "baseline") | (PCDATA | Flow)* |
tr | Common, align ("left" | "center" | "right" | "justify", "char"), char (Character), charoff (Length), valign ("top" | "middle" | "bottom" | "baseline") | (td | th)+ |
col | Common, align ("left" | "center" | "right" | "justify", "char"), char (Character), charoff (Length), span (Number), valign ("top" | "middle" | "bottom" | "baseline"), width (MultiLength) | EMPTY |
colgroup | Common, align ("left" | "center" | "right" | "justify", "char"), char (Character), charoff (Length), span (Number), valign ("top" | "middle" | "bottom" | "baseline"), width (MultiLength) | col* |
tbody | Common, align ("left" | "center" | "right" | "justify", "char"), char (Character), charoff (Length), valign ("top" | "middle" | "bottom" | "baseline") | tr+ |
thead | Common, align ("left" | "center" | "right" | "justify", "char"), char (Character), charoff (Length), valign ("top" | "middle" | "bottom" | "baseline") | tr+ |
tfoot | Common, align ("left" | "center" | "right" | "justify", "char"), char (Character), charoff (Length), valign ("top" | "middle" | "bottom" | "baseline") | tr+ |
このモジュールを使用する場合,それは, table
要素をテキストモジュールのBlock内容集合に追加する。
実装: DTD
画像モジュールは,基本画像の埋込みを提供し,クライアント側の画像マップとは独立に, 実装で用いてよい。画像モジュールは, 次の要素及び属性をサポートする。
要素 | 属性 | 最小の内容モデル |
---|---|---|
img | Common, alt* (Text), height (Length), longdesc (URI), src* (URI), width (Length) | EMPTY |
このモジュールを使用する場合,それは, img
要素をテキストモジュールのInline内容集合に追加する。
実装: DTD
クライアント側の画像マップモジュールは,クライアント側の画像マップに要素を提供する。それは, 画像モジュール(又はimg
要素をサポートするもう一つのモジュール)が含まれることを要求する。クライアント側の画像マップモジュールは, 次の要素をサポートする。
要素 | 属性 | 最小の内容モデル |
---|---|---|
a& | coords (CDATA), shape ("rect" | "circle" | "poly" | "default") | n/a |
area | Common, accesskey (Character), alt* (Text), coords (CDATA), href (URI), nohref ("nohref"), shape ("rect"* | "circle" | "poly" | "default"), tabindex (Number) | EMPTY |
img& | usemap (IDREF) | n/a |
input& | usemap (IDREF) | n/a |
map | I18N, Events, class (NMTOKEN), id* (ID), title (CDATA) | ((Heading | Block) | area)+ |
object& | usemap (IDREF) | 備考 オブジェクトモジュールを含む場合だけ |
このモジュールを使用する場合,map
要素をテキストモジュールのInline内容集合に追加する。
実装: DTD
サーバ側の画像マップモジュールは,画像選択及び選択座標の伝送に関するサポートを提供する。それは, 画像モジュール(又はimg
要素をサポートするもう一つのモジュール)が含まれることを要求する。サーバ側の画像マップモジュールは, 次の属性をサポートする。
要素 | 属性 | 最小の内容モデル | 備考 |
---|---|---|---|
img& | ismap ("ismap") | n/a | |
input& | ismap ("ismap") | n/a | フォームモジュール又は基本フォームモジュールが選択される場合 |
実装: DTD
オブジェクトモジュールは,一般用のオブジェクトの取込みのための要素を提供する。特にオブジェクトモジュールは, 次の要素,属性及び最小の内容モデルをサポートする。
要素 | 属性 | 最小の内容モデル |
---|---|---|
object | Common, archive (URIs), classid (URI), codebase (URI), codetype (ContentType), data (URI), declare ("declare"), height (Length), name (CDATA), standby (Text), tabindex (Number), type (ContentType), width (Length) | (PCDATA | Flow | param)* |
param | id (ID), name* (CDATA), type (ContentType), value (CDATA), valuetype ("data"* | "ref" | "object") | EMPTY |
このモジュールを使用する場合,それは, object
要素をテキストモジュールのInline内容集合に追加する。
実装: DTD
その名前が提示するとおり,フレームモジュールは, フレーム関係の要素を提供する。特にフレームモジュールは, 次の要素,属性及び最小の内容モデルをサポートする。
要素 | 属性 | 最小の内容モデル |
---|---|---|
frameset | Core , cols ( MultiLength ), rows ( MultiLength ) | (frameset | frame)+, noframes? |
frame | Core , frameborder ("1" | "0"), longdesc ( URI ), marginheight ( Pixels ), marginwidth ( Pixels ), noresize ("noresize"), scrolling ("yes" | "no" | "auto"*), src ( URI ) | EMPTY |
noframes | Common | body |
このモジュールを選択する場合,構造モジュールのhtml
要素の最小の内容モデルは,(head, frameset)
に変更される。
実装: DTD
フレームの内容は,選択の宛先ターゲットを指定できる。このモジュールは,要素を定義する領域及びリンクにtarget
要素を追加する。これは,フレームに含まれる文書と, 新しいウィンドゥを開くtarget
機能を使用する文書とにそれが含められることを可能にするために,分離モジュールとして定義される。
要素 | 属性 | 備考 |
---|---|---|
a& | target ( CDATA ) | |
area& | target ( CDATA ) | クライアント側の画像マップモジュールを選択する場合 |
base& | target ( CDATA ) | 従来モジュールを選択する場合 |
link& | target ( CDATA ) | リンクモジュールを選択する場合 |
form& | target ( CDATA ) | 基本フォームモジュール又はフォームモジュールを選択する場合 |
実装: DTD
Iframeモジュールは,行内フレームを定義するための要素を定義する。このモジュールに含まれる要素及び属性を次に示す。
要素 | 属性 | 最小の内容モデル |
---|---|---|
iframe | Core, frameborder ("1" | "0"), height (Length), longdesc (URI), marginheight (Pixels), marginwidth (Pixels), scrolling ("yes" | "no" | "auto"*), src (URI), width (Length) | (PCDATA | Flow)* |
このモジュールを使用する場合,テキストモジュールが定義するとおり,iframe
要素を行内内容集合に追加する。
Implementation: DTD
組込みイベントは,利用者がある動作を実行する際に,固有のイベント発生をもつことのできる要素と共に使用される属性とする。次の表に示す属性は,それらの要素を定義するモジュールが選択される場合に限り,それらのそれぞれの要素の属性集合に追加される。このモジュールの選択は,前述のとおり,属性集合Eventsを定義することにも注意されたい。このモジュールによって定義される属性を次に示す。
要素 | 属性 | 備考 |
---|---|---|
a& | onblur (Script), onfocus (Script) | |
area& | onblur (Script), onfocus (Script) | クライアント側の画像マップモジュールも使用する場合 |
frameset& | onload (Script), onunload (Script) | フレームモジュールも使用する場合 |
form& | onreset (Script), onsubmit (Script) | 基本フォームモジュール又はフォームモジュールを使用する場合 |
body& | onload (Script), onunload (Script) | |
label& | onblur (Script), onfocus (Script) | フォームモジュールを使用する場合 |
input& | onblur (Script), onchange (Script), onfocus (Script), onselect (Script) | 基本フォームモジュール又はフォームモジュールを使用する場合 |
select& | onblur (Script), onchange (Script), onfocus (Script) | 基本フォームモジュール又はフォームモジュールを使用する場合 |
textarea& | onblur (Script), onchange (Script), onfocus (Script), onselect (Script) | 基本フォームモジュール又はフォームモジュールを使用する場合 |
button& | onblur (Script), onfocus (Script) | フォームモジュールを使用する場合 |
実装: DTD
メタ情報モジュールは,文書の宣言部の中(XHTMLではhead要素の中)の情報を記述する要素を定義する。このモジュールは, 次の要素を含む。
要素 | 属性 | 最小の内容モデル |
---|---|---|
meta | I18N, content* (CDATA), http-equiv (NMTOKEN), name (NMTOKEN), scheme (CDATA) | EMPTY |
このモジュールを選択する場合,構造モジュールで定義されるとおり,meta
要素をhead
要素の内容モデルに追加する。
実装: DTD
スクリプトモジュールは,実行可能なスクリプト,又は実行可能なスクリプトに対するサポートがないことに関連する情報を含むために使用する要素を定義する。このモジュールに含まれる要素及び属性を次に示す。
要素 | 属性 | 最小の内容モデル |
---|---|---|
noscript | Common | (Heading | List | Block)+ |
script | charset (Charset), defer ("defer"), src (URI), type* (ContentType), xml:space="preserve" | PCDATA |
このモジュールを使用する場合,script
要素及びnoscript
要素をテキストモジュールのBlock内容集合及びInline内容集合に追加する。さらに,script
要素を構造モジュールで定義されるhead
要素の内容モデルに追加する。
実装: DTD
スタイルシートモジュールは,内部スタイルシートを宣言する際に使用される要素を定義する。このモジュールが定義する要素及び属性を次に示す。
要素 | 属性 | 最小の内容モデル |
---|---|---|
style | I18N, media (MediaDesc), title (Text), type* (ContentType), xml:space="preserve" | PCDATA |
このモジュールを使用する場合,それは, style
要素を構造モジュールのhead
要素の内容モデルに追加する。
実装: DTD
スタイル属性モジュールは, style
属性を定義する。このモジュールを選択すると,それは, スタイル属性集合を活性化する。
実装: DTD
リンクモジュールは,外部資源へのリンクを定義するために使用できる要素を定義する。これらの資源は,関連XHTML文書を処理する利用者エージェントの能力を高めるために使用されることが多い。このモジュールに含まれる要素及び属性を次に示す。
要素 | 属性 | 最小の内容モデル |
---|---|---|
link | Common, charset (Charset), href (URI), hreflang (LanguageCode), media (MediaDesc), rel (LinkTypes), rev (LinkTypes), type (ContentType) | EMPTY |
このモジュールを使用すると,構造モジュールで定義されるとおり,それは, link
要素をhead
要素の内容モデルに追加する。
実装: DTD
基底モジュールは,文書中の相対URIが解決される基底URIを定義するために使用できる要素を定義する。このモジュールに含まれる要素及び属性を次に示す。
要素 | 属性 | 最小の内容モデル |
---|---|---|
base | href* (URI) | EMPTY |
このモジュールを使用する場合,それは, base
要素を構造モジュールのhead
要素に追加する。
実装: DTD
このモジュールは推奨しない。
名前識別モジュールは,要素の集合にname
属性を定義する。name
属性は,これまでは,HTML文書内のある要素を識別するために使用された。 これらのすべての要素の中のid
属性がname
属性に取って代ってしまう間,マーク付け言語が両属性をサポートすることを望むインスタンスが存在してよい。これらのマーク付け言語は,このモジュールを含むことによって両属性をサポートしてよい。
このモジュールを含むことによって,name
属性及びid
属性のどちらも, 指定された要素に関して定義されることに注意されたい。この状況では,name
属性がある要素に関して定義されると,id
属性も定義されなければならない。さらに,これらの属性は,どちらも同じ値をもたなければならない。最後に,この属性を使用する文書がインタネットメディア型"text/xml"又は"application/xml"として提供される場合,これらの要素のname
属性の値は,素片識別子として使用してはならない。
要素 | 属性 | 備考 |
---|---|---|
a& | name (CDATA) | |
applet& | name (CDATA) | アプレットモジュールを選択する場合 |
form& | name (CDATA) | フォームモジュール又は基本フォームモジュールを選択する場合 |
frame& | name (CDATA) | フレームモジュールを選択する場合 |
iframe& | name (CDATA) | Iframeモジュールを選択する場合 |
img& | name (CDATA) | 画像モジュールを選択する場合 |
map& | name (CDATA) | クライアント側の画像マップモジュールを選択する場合 |
実装: DTD
従来モジュールは,HTML及びXHTMLの以前の版ですでに非推奨であって,XHTMLモジュール化において引き続き非推奨である要素及び属性を定義する。マーク付け言語の作成者は,これらの要素及び属性を今後使用しないことが望ましい。
次の表は,従来モジュールを選択する場合に定義される要素及び属性を定義する。
要素 | 属性 | 最小の内容モデル |
---|---|---|
basefont | color (Color), face (CDATA), id (ID), size (CDATA) | EMPTY |
center | Common | (PCDATA | Flow)* |
dir | Common, compact ("compact") | (li)+ |
font | Core, I18N, color (Color), face (CDATA), size (CDATA) | (PCDATA | Inline)* |
isindex | Core, I18N, prompt (Text) | EMPTY |
menu | Common, compact ("compact") | (li)+ |
s | Common | (PCDATA | Inline)* |
strike | Common | (PCDATA | Inline)* |
u | Common | (PCDATA | Inline)* |
次の表は,従来モジュールを選択する場合に,他で定義される要素に関する追加属性を示す。
要素 | 属性 | 備考 |
---|---|---|
body& | alink (Color), background (URI), bgcolor (Color), link (Color), text (Color), vlink (Color) | |
br& | clear ("left" | "all" | "right" | "none"*) | |
caption& | align ("top" | "bottom" | "left" | "right") | |
div& | align ("left" | "center" | "right" | "justify") | |
dl& | compact ("compact"), type (CDATA) | |
h1-h6& | align ("left" | "center" | "right" | "justify") | |
hr& | align ("left" | "center" | "right" | "justify"), noshade ("noshade"), size (Pixels), width (Length), | |
img& | align ("left" | "center" | "right" | "justify"), border (Pixels), hspace (Pixels), vspace (Pixels) | |
input& | align ("top" | "middle" | "bottom" | "left" | "right") | 基本フォームモジュール又はフォームモジュールを選択する場合 |
legend& | align ("left" | "center" | "right" | "justify") | フォームモジュールを選択する場合 |
li& | type (CDATA), value (Number) | |
ol& | compact ("compact"), start (Number), type (CDATA) | |
p& | align ("left" | "center" | "right", "justify") | |
pre& | width (Number) | |
script& | language (CDATA) | スクリプトモジュールを選択する場合 |
table& | align ("left" | "center" | "right"), bgcolor (Color) | 表モジュールを選択する場合 |
tr& | bgcolor (Color) | 表モジュールを選択する場合 |
th& | bgcolor (Color), height (Pixels) nowrap ("nowrap"), width (Length) | 表モジュールを選択する場合 |
td& | bgcolor (Color), height (Length) nowrap ("nowrap"), width (Pixels) | 表モジュールを選択する場合 |
ul& | compact ("compact"), type (CDATA) |
実装: DTD