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4. XML(Extensible Markup Language)

4.0.1 W3Cでの勧告開発,INSTACでの対応



W3CにおいてXMLは, 次のドラフトを経てXML 1.0 (Second Edition)の公表に至った.

96年11月版は, 公表直後にBostonで開催されたGCAのSGML Conferenceで配布され,参加していた国内の関係者達(村田, 小町, 他)によって直ちにかつ独立に翻訳されて, それぞれのWeb等で国内に紹介された.

XMLに関する国内専門家の活動を効率化するため, 日本規格協会の情報技術標準化研究センター(INSTAC)で既に活動を行っていた"マルチメディア/ハイパーメディア調査研究委員会"は, その中にWG4/XML-SWGを組織して, 国内の専門家達に参加をお願いし, XMLの標準情報(TR)化作業を開始した.

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標準情報(TR)は, 1996年8月に制定された標準情報(TR)制度実施要綱[6]に基づく制度であり, JIS化に至る前段階における技術標準等の状況を積極的に公表することによって, オープンな議論を推進し, 関係者間の幅広い意見を集めるものである.

ISOでもIECでもないW3Cの勧告を国内規定として承認するためには, まさに時機を得た制度であった.XMLのTR X 0008:1998を皮切りとして[注1], その後, 6.に示すとおりW3CのXML関連規定が次々とTR化された.

注1: TR X 0008:1998の前には, DVD論理フォーマット, フォント情報処理用語, Java言語規定, 規格文書用DTDなどが, TRとして公表されている.


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