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9. SGML/XML応用

9.2 Topic Maps,(4) 国内での規格制定



国際及び国内の技術動向を踏まえ,通商産業省(当時)の工業技術院は,(財)日本規格協会 情報技術標準化研究センター(INSTAC)に対して2000年度の活動として,ISO/IEC 13250:2000のJIS化作業を委託した.INSTACでは"文書処理及びフォントの標準化調査研究委員会"(DDFD)がこの作業を担当し,国際規格を翻訳して2001年8月にJIS原案を提出している.その後の審査を経て,この原案は,2002年8月にJIS X 4157 SGML応用−トピックマップとして制定された.

JIS本体においては,原規格のIntroductionを0. 導入とし,以降のclause番号に関してISO/IEC 13250とJIS X 4157との一致を保っている.原規格には,微妙な英語表記が使われていて,翻訳によってはその意味を充分に伝えきれない可能性があった.そこでJISとして異例ではあるが,原規格の5.を原文のまま附属書1として附属書Bの後に配置している.

ISOがトピックマップ国際規格の第2版を発行したことを受けて,国内ではそのJISへの反映の議論が開始された.当初SC34のプロジェクトはCor.(技術訂正)として活動していたこと,主要な修正が附属書Cの追加だけであることを考慮して,国内では修正内容だけを記述した追補による出版を行うことにした.そこでCor.1が承認された段階で,DDFDは,それをJIS追補とするための翻訳作業に着手した.Cor.1に技術的に一致するJIS X 4157 追補1原案は,2003年1月に経済産業省に提出され,その後の審査を経て,2003年11月にJIS X 4157 追補1として制定された.


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