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3. XMLのJIS化



INSTACに2001年4月に設立された"次世代コンテンツの標準化に関する調査研究委員会"の作業グループ(WG2)は, TR X 0008の公表等によってXMLが国内に充分な利用者を獲得し, この規定内容に関するコンセンサスが得られたと判断して, そのJIS化作業に着手した。

2001年6月には, W3CからXML1.0の2nd Editionが公表されていたため, それをJIS化対象の原規定とし, できるだけ新しいW3C正誤表の内容を盛り込むことを目標とした。このJIS原案(HTML版)は, 2002年2月に経済産業省に提出された[6]。省内の都合によって, 02年3月の審議にはかけられず, 02年6月の審議によってJIS X 4159:2002として承認された。(10月20日官報予定)

経済産業省はWebによるJISの電子公開をめざして, 02年4月からJIS原案のMS Wordフォーマットによる提出を要求している。その結果, このJIS原案(HTML版)は, 2月に提出済みであったにもかかわらず, 5月になってJSAテンプレートに従ったWordフォーマットへの書き換えを求められることになった。

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W3Cは, W3C文書の内容を,どんな目的のためにもどんな媒体でも,報酬又は使用料なしに,使用,複写及び配布することを許可しているが,それは, 使用する文書又はその一部のすべての複写物が次を含む場合に制限されている。

  1. W3C文書(原規定)へのリンク又はURI。
  2. 原著者の既存の著作権表示。それがない場合は,次の形式の表示。 "Copyright © [$date-of-document] World Wide Web Consortium, (Massachusetts Institute of Technology, Institut National de Recherche en Informatique et en Automatique, Keio University). All Rights Reserved. http://www.w3.org/Consortium/Legal/" (ハイパテキストが望ましいが,テキスト表現は許可する。)
  3. 存在する場合には,W3C文書(原規定)の状態

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TR X 0008は, この要求に従った内容で発行されたが, XML1.0のJIS化に関して, W3Cはさらに, 勧告のまえがきの記載内容をJISのまえがきに含めることを要求し, 原案委員会のWG2メンバとW3C担当者との打ち合わせがもたれた。最終的には, 経済産業省との調整によって, まえがきの一部(2文)だけが解説に移された。



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