附属書A 変更

A.1 HTML 3.2からHTML 4.0への変更

A.1.1 要素への変更

新しい要素 

HTML 4.0の新しい要素を次に示す。 ABBR, ACRONYM, BDO, BUTTON, COL, COLGROUP, DEL, FIELDSET, FRAME, FRAMESET, IFRAME, INS, LABEL, LEGEND, NOFRAMES, NOSCRIPT, OBJECT, OPTGROUP, PARAM, S(推奨しない), SPAN, TBODY, TFOOT, THEAD, 及びQ

非推奨の要素 

次の要素は推奨しないAPPLET, BASEFONT, CENTER, DIR, FONT, ISINDEX, MENU, STRIKE, 及びU

廃止要素 

次の要素は廃止されている。 LISTINGPLAINTEXT,及び XMP。 それらすべてについて,文書作成者は,代わりにPRE要素を使用することが望ましい。

A.1.2 属性への変更

A.1.3 アクセス可能性のための変更

HTML 4.0は,アクセス可能性を向上するため多くの変更を行っている。それを次に示す。

A.1.4 メタデータのための変更

文書作成者は,現在では,META要素又はLINK要素で指定されるメタデータについての解説を提供するプロファイルを指定してもよい。

A.1.5 テキストのための変更

A.1.6 リンクのための変更

A.1.7 表のための変更

HTML 4.0の表モデルは,HTML+に関する早期の作業及びHTML3.0の初期の草案から発展してきた。これらの早期のモデルは,次に示すとおり,情報提供者からの要求に対応して拡張されてきた。

HTML 4.0の表モデルは,オプションの列に基づいた配置特性に関するデフォルト,表フレーム及びけい(罫)線の指定におけるより大きな柔軟性,及び指定された文字での揃えを可能とすること,に対する要求も満足させる。しかし,表をレンダリングする処理は,近い将来,スタイルシートが引き継ぐものと期待される。

さらに,主たる目標は,広範に広まったNetscapeによる表の実装との上位互換性を提供することであった。他の目標としては,SGMLのCALSモデルに適合する表のインポートを簡素化することであった。最新の草案は,align属性を,最も普及しているブラウザ群の最新版と互換性のあるものにしている。絶対的列幅と相対的列幅とが混在する場合にdir属性の果たす役割及びその推奨される振る舞いについて,幾つかの明確化がなされている。

新しい要素であるCOLGROUPが,1個以上のCOL要素が指定する異なる幅特性及び配置特性で列の集合をグループ化できるようにするために,導入された。COLGROUPのセマンティクスは,以前の草案よりも明確にされ,rules="basic"rules="groups"で置き換えられた。

style属性は,セルのグループの境界及び内部に関連する特性を拡張する手段として含められている。これらの特性には,例えば,線のスタイル(点線,二重線,細線,太線など),内部に設定される色又はパタン,セルマージン及びフォント情報,などがある。これは,スタイルシートに付随する規定の対象となる。

frame属性及びrules属性は,SGML名の衝突を互いに回避するために,及びalign属性及びvalign属性との衝突を回避するために,変更された。さらに,これらを変更した理由としては,この規定がframe属性及びrules属性を他の表要素とともに使用できるように拡張された場合の将来的な問題を回避したいという動機もあった。

A.1.8 画像,オブジェクト及び画像マップのための変更

A.1.9 フォームのための変更

この規定は,フォームに影響を及ぼす新しい属性及び要素を幾つか導入する。

A.1.10 スタイルシート関連のための変更

HTML 4.0は,幅広いメディア記述子の集合をサポートする。それによって,文書作成者は,装置依存のスタイルシートを書いてもよい。

A.1.11 フレーム関連のための変更

HTML 4.0は,フレーム文書及び行内フレームをサポートする。

A.1.12 スクリプト関連のための変更

要素の多くは,今や,スクリプトと結合してもよいイベント属性を提供する。すなわち,スクリプトは,文書をロードする時,マウスをクリックする時などのイベントが発生した時に実行される。

A.1.13 国際化関連のための変更

HTML 4.0は,HTMLの国際化にために,[RFC2070]の勧告を統合する。

しかし,この標準情報(TR)と[RFC2070]との間には次に示す相違がある。

A.2 1997年12月18日の規定からの変更

A.2では,このHTML4.0の版が,1997年12月18日にリリースされた以前の版とどのように異なるかを示す。

A.2.1 訂正済みの誤り

2.1.1
"http://www.w3.org/TR/PR-html4/cover.html"は,現在のHTML規定を指定するとされているが,現在のHTML規定は,実際にはhttp://www.w3.org/TR/REC-html40である。
7.5.2
name上のハイパテキストリンクは,間違っている。 正しくは,types.html#type-nameである。
7.5.4
hrefは,DIV要素及びSPAN要素の属性として列挙されているが,そうではない。
7.5.6
P要素が例で使用されたが,ADDRESSでは妥当ではない。
8.1
最初の例で"Her super-powers were the result..."とあるが,"Her"という単語の前に余計な2重引用符が存在した。
9.3.4
属性widthが,推奨しないとして注記されていなかった。
11.2.4 "列幅の計算"
"We have set the value of the align attribute in the third column group to 'center'"の文で,"third"の代わりに"second"となっていた。
11.2.6 "複数の行又は列にまたぐセル"
第2段落の"In this table definition, we specify that the cell in row four, column two should span a total of three columns, including the current row."となっていた文の最後は,"...including the current column."である。
13.2
"User agents must render alternate text when they cannot support ..."で始まる文で,"text"の代わりに"next"となっていた。
13.6.2
第2段落の最後の文は,IMG要素及びINPUT要素の両方に適用されていた。しかし,ismap属性は,INPUTに対して定義されない。現在,この文は,IMGにだけ適用される。
14.2.3
STYLE要素に対するtitle属性が,他の箇所で定義される属性として列挙されていなかった。
14.3.2
2番目の例は,title="Compact"を設定していたが,現在では,title="compact"を設定している。
15.1.2
"the align attribute."で終わる文が,"the alignelement"になっていた。
15.1.3.2
CSSスタイル規則"BR.mybr { clear: left }"は誤りである。これは,クラス"mybr"を参照しており,それがid値ではないことによる。正しい構文は "BR#mybr { clear: left }"である。
16
文書型宣言を含むすべての例が,フレーム集合DTDのためのシステム識別子として,"THE_LATEST_VERSION_/frameset.dtd"又は"THE_LATEST_VERSION_"のようなものを使用していた。現在では,代わりに"http://www.w3.org/TR/REC-html40/frameset.dtd"を使用している。
16.3及び16.3.1
16.3の2番目の例及び16.3.1の例は,間違ったDTDを使用していた。現在では,過渡的DTDを使用している。
17.5
BUTTON要素に対する"他の箇所で定義される属性"において,id, class, lang, dir, title, style, 及びtabindexが抜けていた。usemapは除去された。
17.6及び17.6.1
OPTION及びOPTGROUPの"他の箇所で定義される属性"は,間違ってonfocusonblur,及びonchangeを列挙していた。"他の箇所で定義される属性"が,SELECT要素に対して抜けていた。属性の完全リストについては,DTDを参照すること。
17.9.1
tabindex属性は,LABEL要素に対して定義されるとなっているが,そうではない。
17.12.2
"The following elements support the readonly attribute: INPUT and TEXTAREA."という文が,"The following elements support the readonly attribute: INPUT, TEXT, PASSWORD, and TEXTAREA."となっていた。
18.2.2 "スクリプト言語の局所的宣言"
最初の段落は,"It is also possible to specify the scripting language in each SCRIPT element via the type attribute. In the absence of a default scripting language specification, this attribute must be set on each SCRIPT element."となっていた。type属性はSCRIPT要素に必要とされるので,この段落は,現在,"The type attribute must be specified for each SCRIPT element instance in a document. The value of the type attribute for a SCRIPT element overrides the default scripting language for that element."となっている。
24.2.1及びファイルHTMLlat1.ent
文字参照"not"に関する注釈は"= discretionary hyphen"であったが,これは除去された。
注釈におけるFPIは,"-//W3C//ENTITIES Full Latin 1//EN//HTML"となっていたが,これは現在では,"-//W3C//ENTITIES Latin1//EN//HTML"となっている。
24.3.1及びファイルHTMLsymbol.ent
注釈におけるFPIは,"-//W3C//ENTITIES Symbolic//EN//HTML"であったが,これは現在では,"-//W3C//ENTITIES Symbols//EN//HTML"となっている。
A.1.1 "新しい要素"(以前はA.1.1)及びA.1.1 "推奨しない要素"(以前はA.1.2)
推奨されないS要素が,HTML 3.2とHTML 4.0との間の変更の一部として列挙されていた。この要素は,実際には,HTML 3.2で定義されていなかったので,現在では,新しい要素のリストに掲載されている。
A.1.3(以前はA.3)
longdesc属性は,表に対して指定されるとなっていたが,そうではない。代わりに,summary属性によって,文書作成者は,表の長記述を提供できる。
B.4
"You may help search engines by using the LINK element with rel="start" along with the title attribute, ..."という文が,"You may help search engines by using the LINK element with rel="begin" along with a TITLE, ..."となっていた。これに付随した例にも同じことがいえる。
B.5.1
"This can be altered by setting the width attribute of the TABLE element."という文が,"This can be altered by setting the width-TABLE attribute of the TABLE element."となっていた。
B.5.2
"Rules for handling objects too large for a column apply when the explicit or implied alignment results in a situation where the data exceeds the assigned width of the column."という文が,"too large for column"となっていた。エラー条件を支配する"規則"を参照していたので,この文の意味は不明確であった。エラー条件における利用者エージェントの振る舞いは,規定の範囲外である。
属性索引
BASE要素に対するhref属性は,推奨しないとしてマークされたが,そうではない。しかし,厳密DTDでも定義されていない。

SCRIPT要素に対するlanguage属性は,推奨しないとしてマークされなかったが,現在では推奨しないものとされ,厳密DTDでも定義されていない。

A.2.2 修正済みの些細な印刷上の誤り

2.1.3
"Relative URIs are resolved ..."が,"Relative URIsare resolved ..."となっていた。
2.2.1
"Despite never receiving consensus in standards discussions, these drafts led to the adoption of a range of new features."という文で,2番目の単語"of"が抜けていた。
3.3.3
"Element types that are designed to have no content are called empty elements."という文は,一つ余分な"elements"を含んでいた。"A few HTML element types use an additional SGML feature to exclude elements from a content model".という文では,"a"が抜けていた。

同様に,リスト項目2では,"optional"と"Two"との間のピリオドが抜けていた。

3.3.4
"論理的属性"の節で,"In HTML, boolean attributes may appear in minimized ..."で始まる文に必要のない"be"という単語が含まれていた。
6.3
"For introductory information about attributes ..."で始まる文が,"For introductory about attributes, ..."となっていた。
6.6
画素の節の最初の文の"is an integer"が,"is integer"となっていた。
7.4.1
節タイトルの冒頭で,最初の単語である"The"抜けていた。
7.4.4
"The meaning of a property and the set of legal values for that property should be defined in a reference lexicon called profile."という文で,最後の単語"a"が抜けていた。
7.5.2
"Variable déclarée deux fois"が,"Variable déclaré deux fois"となっていた。
9.2.2
引用の言語が"en-us"ではなく"en"となっていた。イギリス英語では,1重引用符が外側の引用を区切ることになっている。
9.3.2
最初の行で,"&#x000A"の6番目の文字が,ゼロではなくアルファベットの'O'(オー)になっていた。
10.3.1
"(they are case-sensitive)"が,"(the are case-sensitive)"となっていた。
12.1.1
"Note that the href attribute in each source ..."で始まる文で,"href"と"attribute"との間のスペースが抜けていた。
12.1.2
"Links that express other types of relationships have one or more link types specified in their source anchors."という文が,"Links that express other types of relationships have one or more link type specified in their source anchor."となっていた。
12.1.5
2段落目は,"the hreflang attribute provides user agents about the language of a ..."とあるが,"the hreflang attribute provides user agents with information about the language of a ..."とすることが望ましい。
13.3.2
"Any number of PARAM elements may appear in the content of an OBJECT or APPLET element, ..."で始まる文で,"APPLET"と"element"との間にスペースが抜けていた。
14.2.2
"The style attribute specifies ..."という文の冒頭に,必要のない"style"という単語が入っていた。
17.2
"Those controls for which name/value pairs are submitted are called successful controls"で,"for"という単語が抜けていた。
17.10
17.11の直前に必要の無い"/samp"があった。
17.11
最初の文が,"In an HTML document, an element must receive focus from the user in order to become active and perform their tasks"となっていたが,"their tasks"は,"its tasks"の間違い。
18.2.2
18.2.3の直前の"a name attribute takes precedence over an id if both are set."を含む文が,"over a id if both are set."となっていた。
19.1
節タイトルが,"document Document Validation"となっていた。現在では,"Document Validation"である。
21
変換HTML 4.0 DTDのFPIに,閉じの2重引用符が抜けていた。
B.5.1及びB.5.2
これらの節は,存在しないcols属性を参照していた。この属性は,HTML 4.0には存在しない。表の列数を計算は,表の章の11.2.4.3に記述されている。B.5.1及びB.5.2では,colsの出現は,"COL要素及びCOLGROUP要素によって指定される列数"によって置き換えられた。
B.5.2
"The values for the frame attribute have been chosen to avoid clashes with the rules, align and valign attributes."という文で,"the"と"frame"との間のスペースが抜けており,最後の属性は"valign-COLGROUP"であった。
B.10.1
最後の文は,"Once a file is uploaded, the processing agent should process and store the it appropriately."だったが,"the it"は"it"に変更された。
要素索引
S要素の記述にある"strike-through"が,"sstrike-through"となっていた。.